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[インデックス][JB情報2003] [ JBワールド第3戦ケイテックCUP]

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年間ポイントランキング
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JBトーナメント2003
JBワールド
第3戦
ケイテックCUPCUP

05月16日(金)~
05月18日()
弥栄ダム(山口・広島県)


  ワールド1 2 3 4 5
マスターズ1 2 3 4 5 6
イースタン桧原湖1 2 3 4
イースタンウインター1 2 3 4 5
イースタン河口湖A1 2 3 4
イースタン河口湖B2 3 4
イースタン山中湖1 2 3 4
イースタン霞ヶ浦1 2 3 4
イースタン野尻湖1 2 3 4
ウエスタン三瀬谷ダム1 2 3 4
ウエスタン琵琶湖A1 2 3 4
ウエスタン琵琶湖B1 2 3 4
ウエスタン生野銀山湖1 2 3 4
ウエスタン早明浦ダム1 2 3 4
ウエスタン九州トレイル1 2 3 4
バスプロ選手権0
II桧原湖1 2 3
II河口湖1 2 3 4
II霞ヶ浦1 2 3 4
II旭川ダム1 2 3 4
ジャパンスーパーバスクラシック(アマチュア部門)0
ジャパンスーパーバスクラシック(プロ部門)0

トーナメント概要初日結果2日目結果3日目結果トーナメント結果上位のフィッシングパターン
 
ストーリー

JBワールドシリーズ第3戦は山口・広島の県境に位置する弥栄湖を舞台に開催された。

弥栄湖は「釣れる湖」と言って間違いない。チャプターのデータではウエイイン率が8~9割。全国のチャプター開催地でトップの釣れっぷり。もはや死語となりつつある「リミットメイク・入れ替え」も容易なフィールドといえる。プリプラクティス期間中もかなり釣れたようで、「岬一つで20匹」「トップだけで100本」という夢のような爆釣話も聞こえてきた。また、プリスポーン期だったこともあり「流れ込み一つで6~7キロ」という選手もいたらしい。
 
 

そして2週間のオフリミット期間を経て本戦を迎える。大潮にからむため、完全なサイト合戦になると予想された。庄司・野村・山本・福島らの成績に誰もが注目した。しかし、ふたを開けてみればサイト組は不調に終わった。単発のビッグフィッシュはサイトによるものだが、絶対数が少なくリスクが高かったようだ。また、プリプラクティス時のハイウエイトは影を潜め、全体的に数は釣れるが、ウエイトは落ち、3キロ前後の戦いとなった。

お立ち台の頂点に立ったのは柳栄次。今江克隆に続きワールド4勝目の快挙を成し遂げた。柳は3日間通して小瀬川上流部をメインエリアとし、その日その日の状況に釣り方をアジャスト。ノーマークに近いシャローを撃ちまくり平均4キロを持ち込んだ。3位・1位・2位という安定した成績で2位以下を大きく引き離して圧勝した。

DAY1

気温12℃。薄曇り。肌寒さを感じる中、初日のスタートが始まった。地元チャプタースタッフによれば、弥栄湖は3ブロックに分けて「美和・上流・下流」と呼ばれているらしい(上図参照)。スタート後、美和・上流へ向かう選手が多く、下流はやや人気が薄い。今回もエレキ戦であるため、エリア移動は容易ではない。各選手それぞれの思いを胸に各エリアへ散らばっていった。
この日、NBCNEWSは取材艇で美和~上流をまわってみた。美和エリアはやや濁っており、岸際以外のサイトは不可能。ほとんどの選手がボートを流しながらの普通の釣りをしていた。対して上流域はクリア。水面を覗きながら流す選手、一ヶ所に張り付きスポーニングベッド周りを狙う選手がほとんどだった。
江口俊介 4,470g  宮本英彦 4,345g 

15時ウエイイン開始。結果、ウエイイン率は100%。4キロを超えた江口、宮本はそれぞれ2キロ近いビッグフィッシュを持ち込みこのウエイトを達成。エリア的には小瀬川上流組が比較的良いウエイトを持ち込んでいた。
注目すべき点は、6位の奥村を除き、3位以降は柳・池田・山木・阿部・野村・小泉と河口湖の常勝組が勢揃いしていること。河口湖のシャローの釣りに近いのだろうか。なお、単日トップの江口を筆頭にヒューマンOBの活躍が目立った初日であった。

DAY2

2日目も朝はやや冷え込んだものの日中は初夏を思わせる陽気となった。この日も取材艇で美和~上流をまわってみたが、初日よりじゃっかんボートが減っていた。朝イチは上流へ向かったボートが多かったのだが、見切った選手も多いようだ。特に、魚を探しながら流す選手が減っていた。すれ違う選手に状況を尋ねるが、首をかしげる選手がほとんどだった。そんな中、柳は上流域のロードベッドに長い時間浮いていた。ちょうど取材艇の目の前でヒットし入れ替えをおこなっていた。
柳栄次 4,405g  加藤誠司 4,355g 

15時ウエイイン開始。(ちなみに、今大会は会場の関係(ボートがすべてスタート地点にある)で朝の進行が早い。帰着時間は変わらないが、スタート時間が早く、実釣時間がいつもより長い)昼過ぎには会場前へ戻ってきていた柳が一番乗りで検量台へ。4,405gをマークし結果この日のトップウエイトとなる。2位はビッグフィッシュ賞となる2キロオーバーを混ぜ4355gの加藤誠司。他のサイトマスター達が5時間かけても釣れなかったバスに口を使わせたらしい。3位は初日2匹の成田が3524gを持ち込んだ。
2日目終了時点で、柳がダントツのトップ。ジュニア時代からトーナメントに参加している星野が2位、ワールド戦初のお立ち台がかかった加藤が3位。4位以降は河口湖マスター達が名を連ねる。広島・山口のフィールドだが、全体的に東高西低の成績だ。

DAY3

午後から天気が崩れるという予報だったが夕方まで気持ちの良い天候となった最終日。この日は時間の都合で美和エリアを取材艇でまわってみた。上流・下流が釣れなくなったのか、最終日はこのエリアへ向かう選手が増えたためだ。上位陣では阿部・星野がこのエリア。9時の時点で阿部は5本揃っているが1500くらいだという。星野も揃ってはいるが、ウエイトが伸びず焦っているようすだった。取材艇を小瀬川上流部入り口まで進めると、暫定3位の加藤を見かけた。スポーニング絡みの魚を狙っているもよう。10時過ぎボートを降りて車で小瀬川上流へ向かってみる。運良く近くに柳を見つけることができた。釣れているシーンは見ていないが、横にいた関和との会話からこの時点で3キロを超えていることが判明。柳は去年の第1戦小野湖でも暫定トップで3日目を迎えたものの、3日目に失速してしまった。しかし今回は強い。表情はかなりリラックスしている。ライブウエルの水を入れ替え下流へゆっくり下っていった。既に優勝を確信し、消化試合モードに入っているようにさえ見えた。
津田洋志 4,165g  柳栄次 3,786g 

たくさんのギャラリーが見守る中、13時ウエイイン開始。この日も柳が真っ先に検量台へ。結果3786g。ポイント差を考えれば、柳の優勝はこの時点で確定した。この日のトップは美和エリアの上流部を攻めた津田洋志。最終日にして4165gをマーク。3位は同じく美和エリアを攻めた小野。年間ポイントランキングトップの千葉が4位。5位は山口県在住の角村真。今大会最重の2160gを含め3466gを持ち込んだ。

暫定2位の星野は単日10位で持ちこたえ総合2位。暫定3位の加藤もなんとか持ちこたえ5位。ワールド戦初のお立ち台へ。暫定4位の阿部は2106gで8位でフィニッシュ。入れ替わりで同じネスクトワンチームの江口俊介が4位。暫定5位の池田豊は単日6位の好成績で総合3位へジャンプアップした。

今年の第1戦で今江が4勝目をあげその強さを見せつけた。そして、後を追うように柳も4勝目の快挙を成し遂げた。お立ち台回数も両者ともに11回。お立ち台率は驚異の35%。初年度から順に、97/4霞ヶ浦2位・97/5琵琶湖優勝・98/3池原ダム4位・99/1早明浦ダム3位・00/1河口湖優勝・00/2三瀬谷ダム5位・00/3八郎潟3位・02/1旭川ダム3位・02/3霞ヶ浦優勝・02/5河口湖2位・03/3弥栄ダム優勝となる。マッディーシャローのイメージが強いが、リザーバーでもめっぽう強い。01年に調子を崩したが、完全復活を成し遂げた。


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