先週末の暖かさが消え去り、すっかり平年並みの気温となった2月16日、JBイースタンウインター第3戦が開催された。スタート時からパラついた小雪が、次第に本降りとなり、まさに「ウィンターシリーズ」にふさわしい天候での開催となった。
多くの選手が「ディープで30cmをとるのはきつい」と口をそろえる。そんな理由もあって、これまで溶岩がらみのディープを狙う選手が少なかったが、今回は畳岩~赤ブイに船団ができるほどの人気エリアとなっていたのが印象的だった。前回、同エリアで上位がでたためだろうか。
湿った雪が降り続く中、12時30分に検量が始まる。一番乗りはきれいなグッドサイズを3本持ち込んだ金森繁久で、いきなり2576gをマークした。ノーフィッシュや1本のみのウエイインが続く中、お立ち台常連の若尾雅美がやってくる。2本ながらこれもグッドコンディションで2098gを持ち込む。そして、ウィンターシリーズ最強の--除名--が検量台へ。自身の予想では2300台だったが、公式ウエイトは3本で2510g。結果、この3名が2キロ台でTOP3となった。画面左の表でわかるように、全体的なウエイイン率や持ち込まれた総数は前回とほとんど変わらないが、1匹あたりの平均重量は474gから615gへと大幅にアップしたのが興味深い。
優勝の金森繁久は、まず最初に「さかなやワンド」の枯れウィードに潜むバスをクレイジービーのノーシンカーで1本とった。それを見た周りの選手が集まってきたため、魚が散りだして苦労したというが、800gクラスをクリープフライのジグヘッドなどで2本追加し優勝した。
驚いたのは、2位の小泉が持ち込んだバス。いずれも顎から腹にかけてうっすら赤みがかり、抱卵している感じの「春っぽい」バスだった。景色は冬だが、水中では一歩づつ春に近づいているようだ。季節の進行をいち早く察知し、結果を出せるのはさすがとしか言いようがない。エリアは、春の定番「白須」の1.7~2mライン。釣り方は、ウィードと溶岩の境をウロウロしているバスを直接サイトで狙うのではなく、あくまでもブラインド(普通の釣り)で狙うらしい。去年以上にシャローのプレッシャーは高くなってきており、「今年はサイトだけでは難しいのでは?」と小泉は語った。
3位~5位はいずれも、長浜や「さななやワンド」のシャローでの結果。(詳細は上位のフィッシングパターンページで(18日アップ予定))
3戦目を終えた時点での総合成績は以下のとおり。「本当はマスターズとワールドのプリプラをしに琵琶湖に行きたいんですが・・・」という小泉が10ポイント差でトップを走っている。次回第4戦は漁協の大会と併催されるため、放流される可能性が高い。一転してツレツレになるのか?それとも・・・
1位 --除名-- 146p 7,595g
2位 望月康彦 136p 4,252g
3位 若尾雅美 132p 4,730g
4位 千葉直輝 129p 3,070g
5位 財津要一 123p 3,158
報告:NBCNEWS