ウィンターシリーズの特徴は「上位の顔ぶれが同じ」こと。去年のウィンターシリーズ年間ポイントランキング上位陣がそっくりそのまま今年も大活躍している。若尾雅美もその一人で、今年も2位、16位、3位と好調を維持し、遂にお立ち台の頂点に立った。
この日の河口湖は終日曇天無風。小雪がちらつくこともあったが、おおむね釣り日より。サイト日よりに恵まれた。曇天のため、朝から気温は1℃(通常は氷点下)あったが、日中でも2℃までしか上がらなかった。
前大会のSTORYで「放流される可能性が高い」と書いたが、水温が低すぎるため今回の放流は見送られた。
ウエイイン中盤まで、ノーフィッシュが続出し、先週より釣れていない印象だった。しかし後半に、2キロ中盤が2名登場。そして、若尾がバッグを抱えてやってくる。バッグの中身は見づらいが、「黒くてデカイ」のが確認できた。自己予想を訊ねると「計ってない。1本キロを超えてます」という。現時点でトップは2500であることを告げると、余裕の表情を見せた。そして検量台へ。カゴに3本の見事なバスが移され周囲からため息が漏れる。結果、1500フィッシュを含む3184gでブッチギリの優勝となった。
プラクティスの状況を訊ねると「見える範囲に800くらいのがいっぱい見える。でも難しい」という声が多かった。今回は、これらの魚をいかに釣るかがキーだった。優勝の若尾をはじめ、上位のほとんどが、バスの位置を確認し一旦離れてからアプローチすることや、ルアーを直撃せず、離れたところでポーズし、口を使わせる作戦が効果的だったようだ。前回小泉が言った「今年のサイトは難しい」が現実のものとなってきた。
報告:NBCNEWS