「野村のためにあるような大会だな」表彰式を前に会長が言った。先週から気温が15℃を超えるようになり水温も全域で10℃前後まで上昇。それにあわせ先週は漁協の放流もおこなわれた。大会当日も暖かく、明日から大潮であることからハイウエイト戦が期待された。しかし、ふたを開けてみれば、7割がノーフィッシュ。一人を除き「釣れない」大会だった。その一人は冒頭の会長が指した野村俊介。先月の河口湖B戦に続き2連勝の快挙を成し遂げた。
今年からキーパーサイズが30cmになった河口湖。その理由は養殖技術が発達しそのサイズが容易に放流できるようになったから。しかし、先週の放流魚のほとんどはノンキー。キーパーに見えても釣ってみると29cmというケースが多いらしい。冒頭で「釣れない」と書いたが、ノンキーは比較的イージーに釣れるらしい。放流狙いでお立ち台に立ったのは3位の水野のみ。上位に食い込むには、ネイティブのプリや半ネイティブを狙う必要があった。
長浜などでは、キロフィッシュ~2キロクラスが目視できるという。ただしこれを狙って釣るのは至難の業で普通の選手にはとうてい釣れないらしい。そして、唯一これを狙って釣るのが野村俊介。今回も河口湖マックスクラスの5キロ(100ペナあり)近いウエイトを持ち込みぶっちぎりの優勝。ブッシュにつくプリスポーンを自身が開発する「マジックシェイプ」のジグヘッド・ダウンショットで仕留めた(詳細は上位のフィッシングパターンページで)。
平日開催の当シリーズは、次回が5月13日。さらなるハイウエイトが飛び出しそうだ。