JBトーナメントの総決算ジャパンスーパーバスクラシック2004が10月23日～24日に河口湖で開催された。今回も放流合戦となったが、大岩ボートエリアの放流魚を狙った**除名**が初日5位、2日目6位と安定した成績でクラシックを制覇。一昨日の野尻湖制覇どうよう今回も自身が開発したアイバーホッグが活躍した。
放流合戦
最近河口湖で行われたメジャートーナメントは2週間前のマスターズ最終戦。既報のとおり、地元ガイド喜多野がディープのネイティブパターンで快勝した。湖のコンディション変化が激しいこの時期だけに、比較的安定しているディープパターンをもつ喜多野は優勝候補筆頭だった。そしてもう一人の優勝候補は--除名--。同選手は西湖放水路で強烈なビッグフィッシュパターンを持っていた。が、最近の水温低下でパターンが終わっている事を前週プラで発覚。その日はワカサギ釣り＆ボート上天麩羅で盛り上がったらしい。こうなってくると、断然喜多野に注目が集まるのだが・・・・。やはり今年もアレはあった。
アレとは放流のこと。クラシックに放流はつきもの。今回も前日金曜日に合計2トンのバスが各所で放流され放流合戦となるのは確実となった。金曜日放流現場へ行ってみると、釣りをせず放流されるバスを凝視する選手が多数。喜多野も心配そうに見つめていた。今回は産地が複数あり【どの産地がどこに入り平均ウエイトと数】をチェックするという、河口湖特有のプラクティス（？）が行われていた。エリアトラウトの大会も【養魚場別パターン】を掴むのがコツらしいが、河口湖のバストーナメントもそれに近くなってきた。結果的に今回は大岩ボートの放流を狙った選手が上位を占めるかたちとなった。
1日目
雨が続く今秋だが、今年もクラシック期間中は雨知らず。朝の気温は5℃と低いが、日中は風も弱く過ごしやすい天候。
この日は同時開催のアマチュア部門もあわせ187名が湖上へ。予想通り、選手のほとんどが放流地点へ結集。会場前・長浜・ロイヤルワンド・大岩ボート・さかなやワンドに船団が形成された。長雨の影響でエリアによっては濁りが酷いが、多くはサイトフィッシングでバスを直撃するスタイル。ヒットシーンは頻繁に見ることができたが、サイズは金太郎飴状態。数を釣って微妙な入れ替えをおこなう必要があった。
放流地点以外は案の定ガラガラ。いかに厳しいコンディションか解る。
15時検量開始。
7匹のリミットが揃うのは当たり前の状況だが、放流地点によって若干の差がでた。長浜・小海で揃えた選手は2キロ前半。ロイヤル・さかなや組が2キロ後半～3キロ。優勝争いに必要な3200gを超えたのは、ほとんどが大岩ボート組だった。この日のトップは超ローカル財津要一。全国区ではないが、河口湖での顔の広さはNo1。喜多野とともに最も湖上にでている選手のうちの一人。同選手はさかなや放流でリミットメイク後、最後の3時間を二ノ瀬で費やし、ネイティブのキッカーで入れ替え3715gをマークした。
2日目
雨こそ降らなかったが、終日雲の多い天気。サイトフィッシングはしづらい状況となった。この日はチャンピオンオブチャンピオンも同時開催されボートは更に増えた。また、競技時間も初日より2時間短く、なによりも7本揃えることが重要となった。
この日NBCNEWSは初日トップの財津艇に同船。丸一日さかなやワンドで過ごしたため、他エリアの状況は不明。さかなやワンドは前日以上にボートが密集。釣れ具合はポツポツ程度で、リミットメイクした選手はごく僅か。同船した財津も苦しみ、終了ギリギリまで7本揃わない状態だった。
昼に検量開始。
リミットメイカーは4割に減った。ウエイトも下がり2キロ後半でTOP10入り。この日のトップは西川溶岩で1200gのキッカーを混ぜ3600gを持ち込んだ大熊一徳。初日トップの財津が2230gで失速する中、大岩ボート組は持ちこたえ2キロ後半を持ち込んだ。
初日5位の相羽もそのうちの一人。大岩ボート前の岩+ウィードをアイバーホッグ（黒）のジグヘッドで、溶岩の穴+ウィードをファンキーホグ3インチのテキサスリグで攻め2980gを持ち込み2度目となるクラシック制覇を決めた。
報告：NBCNEWS-H.T
