JB日本バスプロ協会 NBC日本バスクラブ OFFICIAL SITE NBCNEWS

ホームへ戻る
[インデックス][JB情報2004] [ JBワールド第2戦釣りビジョン/バークレイCUP]
第1の成績表を表示
dummy.gif
第2の成績表を表示
dummy.gif
第3の成績表を表示
dummy.gif
第4の成績表を表示
dummy.gif
第5の成績表を表示
dummy.gif
年間ポイントランキング
dummy.gif

JBトーナメント2004
JB.ワールド
第2戦
釣りビジョン/バークレイCUP

05月21日(金)~
05月23日()
河口湖(山梨県)


indexページへ戻る

トーナメント概要初日結果2日目結果3日目結果トーナメント結果上位のフィッシングパターン
 
ストーリー

2004年5月21日~23日山梨県河口湖でJBワールドシリーズ第2戦釣りビジョン・バークレーCUPが開催された。ほとんどのメンバーが精通する河口湖。そして多数の「お立ち台常連」、少数の「河口湖星人」が在籍するワールドメンバー。だが、終わってみれば「どこでも強い」柳栄次が河口湖2勝目、通算5勝と貫禄を見せつけた。同時開催のエコワールドシリーズではルーキー山崎剛が並みいる強豪を抑えての優勝となった。

養殖放流バス

養殖バス 河口湖のバス釣りを語る上で欠かせないのが「養殖された放流バス」の存在。左の写真がそのバス。見た目の特徴は2つ。1つは口が小さいこと。もう一つは、体中央の模様が繋がっている事。体色も特徴的で、放流後しばらくは「金色系・灰色系・銀色系」なども存在する。しばらく経つと周りの色に馴染んでくるが、ウィードエリアで釣れても、きれいな緑色をしていることは少ない。

 次にバイトの仕方。これは人それぞれ意見があるようだが、よく言われるのは2つあり、1つは「落ちてくるものに強く反応する」。もう一つは「バキュームが弱い」事。ペレットを食べて育ったからと、まことしやかにささやかれているが事実は不明。バキュームが弱い事から、バレやすいとも言われる。

 そしてトーナメント上、最大の特徴は「あまり動かないこと」。JBマスターズ第2戦のレポートで「山中湖の放流バスは足が速い」と書いたが、河口湖のは足が遅い。複雑な地形が心地よいためか、放流地点からあまり動かないのが特徴。つまり、放流地点が一番釣れるということになる。初夏以降はウィードエリアに広がるが、現時点ではまだ生えそろっていないため、溶岩や岩、マンメイドにバスが集中する傾向が強く、釣れる場所は更に限られる。

 更に厄介なことに、放流の度にサイズが異なる。記者自身が確認したところ、3月と4月の中旬に放流されたのは700~800gにもなる腹がパンパンのバスがメイン。ゴールデンウィーク直前は(釣りをしていないため)不明。そして、開催前週の5月14日の放流は、20cm前後のノンキーだった。このため、ロイヤルワンドではノンキーの嵐に悩まされた選手を多数見かけた(注:ワールド・エコワールドだけはキーパーが30cm)。

 エコワールドのルーキーやイースタン河口湖にも出ている選手らは、これらの特徴・情報を完全に掴んでいる。反面、ワールドのみ出場の選手や、西日本在住の選手は、普通のバスと違う習性に悩まされたようだ。

養殖ものではない琵琶湖のバスもたまに放流されるが、絶対数が少ないため、狙って釣るのは困難だ。

 

季節・天候

 5月下旬はもともとよく釣れる時期の一つ。更に、定期的に放流が行われ、今シーズン最高の釣れ具合をキープしている。5月16日開催のチャプター山梨第2戦では3キロオーバーが当たり前の状況であり、今大会も「3キロ後半を3日間」がお立ち台のボーダーと予想された。
  ピークが過ぎたとはいえ、スポーニングするバスもまだまだ多く、ミドル~シャローが熱い状況。今月に入ってオイカワが接岸してることもあり、回復したフィーディングバスも見られる時期を迎えた。

 プラクティスデイとなった19、20日はともに雨。そして季節はずれの台風接近も加わり、湖は空前のラッシュとなったようだ。「どこに投げても釣れる」「クランクだけで永遠に釣れる」「3キロフィッシュを釣った」「ビッグベイトだけでじゅうぶん」「トップウォーターに出まくる」などなど景気の良い話ばかり聞こえてきた。

 しかし、TVニュースは金曜日の午前中台風直撃~午後から快晴と伝えた。去年の芦ノ湖戦を思い出させた。

DAY1


台風一過の晴天


ひさびさのバスボート


富士の雪もだいぶ減った

幸か不幸か、天気予報はハズレた。台風は進路を南よりに変えた。午後からは晴れるという予報だったが、それもハズレ。スタート時は空気が澄み渡った晴天となった。微風の晴天となり、雨の濁りさえないエリアならば、ネスト狙いの選手には好条件となる。反面、プラクティスで巻物系でパターンを組んだ選手は180℃変わった天候に悩まされることになった。

この日はクルマで湖畔を回ってみた。畳岩~ロイヤルワンド~グラブワンドに20名程度の選手が浮いていた。いつも大船団になるだけに、やや少ない印象。ノンキーなら無限に釣れる感じ。つづいて、白須沖に数名。丸栄ワンドがポツポツで、さかなやワンドは人気エリアに。鵜の島より奥側は相変わらずガラガラ。大石~ハワイ~漕艇場のラインに残りの選手が浮いている状況だった。

この日は快晴&初夏の陽気。しかし、天気予報が悪かったためか、岸釣りや他のボートも通常の平日より圧倒的に少なく、選手は思い思いのエリアに入れたようだ。

結果、ワールド部門では全員リミットメイク(*川越選手はワンデッドで4匹)。4キロ越えが4名。3500g越えが14名と好調な滑り出し。3キロ前後では団子の中となった。エコワールドシリーズも、若干ウエイトが下がるものの、全体的には好調な結果となった。

この日のトップは大石智洋。エリアは前夜の大雨が流れ込む平浜川。河口部にベイトやバスがわんさか集まっており貸し切り状態で「ビッグワームで楽しい釣り」。4690gを持ち込んだ。2位は野村俊介。八杭ワンドでキッカーをノーシンカーで仕留め、もう1匹サイトでグッドサイズをまじえ4495g。エコワールド部門1位は織田伸彦。JB桟橋に着くバスをクリオネックスで釣り、ベースを作った。その後、グラブワンドでガルプ3インチフライのワッキーでキッカーを仕留め4415gを持ち込んだ。

その他、エリア的には白須・大石エリアでネイティブ系のキロオーバーを混ぜた選手が、団子を超える結果となった。

DAY2


霧・曇・寒


人気のロイヤルワンド


ヒットシーンは多く見れるが、ネット入れはそうでもない

朝は青空も見えたが、終日曇りベース、時々小雨の天候。気温は急激に下がり、肌寒い一日となった。

この日はレンタルボートさざなみさん( TEL 0555-72-0041 )のご協力により、ボートで湖上を回ってみた。まず目に付くのがロイヤルワンドのボートの多さ。再放流魚狙いなのか、初日「橋外」でくじけた選手が集まったのか。

続いて白須エリアもボートが密集。一般の方のボートも多数浮いていた。丸栄・さかなやも初日よりは減っているものの、人気エリアとなっていた。鵜の島より西はパスし、大石エリアへ行ってみる。こちらも、初日よりは選手が減っていた。やはり多くの選手が「橋内」にエリア替えした感じだった。

近くの選手にようすを尋ねるが、みな、浮かない表情。曇天小雨・弱風とプラクティスデイを思わせる天候だが、釣果は全くふるわないようだ。保安区域内ではローボートに乗ったカップルが「キーパー入れ食い」だったという話もあり、連続4日目のプレッシャーが影響しているようだ。

天気が悪いため、いつもの週末ほどではないが、一般のボート・岸釣りが多く、シャロー狙いの選手を悩ませた。更に、コイ・ヘラブナ釣り師も激増し、初日入ったエリアを諦めざるを得ない選手も多かった。

15時ウエイイン開始。この日のトップは川越忠之。初日最下位だったため無心で釣りをした結果4655gをマークしたらしい。白須の保安区域内へゲーリーフラグラブ6インチ(改)の8gテキサスリグをキャストし1700のキッカーをゲット。続いて「カットテールを投げてパンを食べていたらラインが走って」キロアップをキャッチ。さかなやワンドではマーゲイや前出のテキサスで600~700gを揃え4655g。

2位は星野和正。川越どうよう白須の1.5mラインで1694gのキッカーをキャッチ。ルアーはゲーリー3インチグラブのジグヘッドリグ。

3位は山木一人。使ったエリアはJB桟橋・大石・ハワイ・鵜の島東・・・etcをランガン。使ったルアーは、バイブレーション・マイキー・リトルスパイダー・・・・etc、とありとあらゆるルアーで3745g。

暫定総合では、柳・河辺・小林・今江らが上位となった。

エコワールド部門では清水國明が復帰2戦めで堂々の単日1位。アメリカから帰国したての下野が3448gで2位。初日好調だった初代エコワールドチャンピオン黒木も単日3位となり、2連勝に王手を掛けた。

DAY3



ロイヤル船団


最終日は2日目より更に寒くなった。朝11℃だった気温が、日中もほぼ変わらず最高12℃。曇り時々雨。表彰式前には本降りとなった。

最終日は野村選手に同船(詳細はフォトレポートで)。野村選手のボートから見た限り、橋内人気は更に高まり、半数近い選手がグラブワンド~畳岩エリアで再放流フィッシュを狙っていた。2日目ビッグウエイトが続出した白須エリアだが、選手間でエリアボーダー認識の違いがあったようで、何名かはエリア移動を余儀なくされていた。大石~ハワイエリアは日に日に釣れなくなっているようで、ボートの数は激減していた。

天気が悪いため、岸釣りが少ない。プラス風がほとんど無いため、シャローサイト組はやりやすい展開。去年の芦ノ湖戦どうよう、最終日にスポーニングベッドを作る個体も少なくなく、同船した野村も、キッカーフィッシュを掛けたのだが・・・・。

13時ウエイイン開始。

検量率は当然のように100%。ただしリミットメイカーは71%まで落ち込んだ。エコワールド部門では43%まで落ち込み「3日間のトーナメント」の厳しさを痛感したルーキーも多いことだろう。

     

この日のトップ、そしてヒーローは福島健。多くのギャラリーにスーパービッグフィッシュを披露した。同選手はワンナップシャッドノーシンカーを3日間メインとした。が、大石エリアで2600フィッシュを発見。得意の「出会い系サイト」が炸裂し4720gを持ち込んだ。

2位は小泉"星人"---。スタート後、今大会のキーエリアとなった白須でキロアップを2本キャッチ。これは去年5月末開催のマスターズ戦ウイニングパターンでもあり、小泉の得意なパターン。前出のエリアボーダーの問題で、移動を余儀なくされたものの、4245gを持ち込み貫禄を見せつけた。エコワールド部門トップは山崎剛。同選手もエリアは白須。エコバレットで2.5mラインを攻め4キロを超えた。

RESULT

ワールドシリーズ第2戦優勝は柳栄次。最終日ややウエイトを落としたものの、他の上位陣も軒並みウエイトを落とし、逃げ切りの優勝。普段は、徹底したシャロー撃ちが彼の釣りだが、今回は「やや深め」のバックアップパターンを有効に使い通算5勝目。2位はさかなやワンド・グラグワンドで放流バスを狙った小林。3位は最終日の2600フィッシュが効いた福島。4位・29位・2位と2日目の失敗が悔やまれる小泉が4位。5位は地元ガイド川口。東条湖戦に続き好調をキープ。気の早い話だが、年間成績では小泉、川口、福島がTOP3となっている。

エコワールド部門の優勝はルーキー山崎剛。2位・14位・1位と見事な成績でお立ち台の頂点へ。同選手の去年~今年の戦歴はこちら。2位は初代エコワールドウィナー黒木。3位、5位は河口湖在住のルーキー市村・青木。普段から放流魚を相手にしているだけに、やはり強かった。12位・11位・10位と微妙な位置につけていた関和学が総合4位という結果に。エコ部門の年間総合TOPは黒木・山崎・関和となった。

次回第3戦は 06月18日(金)~20日( 日 ) 東レ・ソラローム CUPとして関東屈指のハイウエイトレイク高滝ダムで開催される。

報告:NBCNEWS冨樫H


History back GO INDEX
© NBCNEWS