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[インデックス][JB情報2004] [ JBワールド第3戦東レ・ソラロームCUP]
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JBトーナメント2004
JB.ワールド
第3戦
東レ・ソラロームCUP

06月18日(金)~
06月20日()
高滝ダム(千葉県)


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トーナメント概要初日結果2日目結果3日目結果トーナメント結果上位のフィッシングパターン
 
ストーリー

2004年6月18日~20日千葉県高滝ダムでJBワールドシリーズ第3戦東レソラロームCUPが開催された。高滝ダムは関東では珍しい数もサイズものぞめるフィールド。キロフィッシュは当たり前で、今年4月のチャプター戦では3本で5,140gという記録もでている。プリプラクティス時もキロフィッシュは相当数釣れたらしい。が、前日プラではタフになるといういつもの状態に。
本戦では「本湖にある2つの道路跡組み」「川筋組み」の2つに別れた。しかし、どちらもエリア的には狭いため、3日目は非常に厳しい状況となった。そんな中、前半本湖道路跡・後半本湖橋脚・川筋と、2つのパターンを使った今江克隆が、若手の猛攻をかわし6勝目の快挙を成し遂げた。

高滝ダム

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貯水前の写真(昭和63年当時)
+貯水後のイメージ。

規模
高滝ダムの大きさ

1990年に養老川を堰き止め完成した新しい多目的ダム。 チャプター南千葉の会場としてもおなじみ。おおよそのサイズは右図の通り。狭いと言われた東条湖よりは広いが、河口湖よりは狭い。ただし、2本のバックウォーターがあり、そのショアラインを含めると、けっこう広い。

本湖

クリックで拡大 いわゆる急峻な山間のリザーバーのイメージはない。岸は全面護岸されているうえ、水の色が似ていることからも「ミニ北浦」と言われることもあるらしい。完成前は田んぼだった部分が多く、本湖のほとんどがソフトボトム。そのため、チャネルと何カ所かある道路跡+流れ着いたブッシュなどが熱いスポットとなる。他には、岸に集まったゴミ・流木系のカバーや大雨の度にできる天然のオダなどが狙い目となる。

クリックで拡大 メインとなる養老川と古敷谷川がある。上流部へいくに従い、水が澄みボトムが見えるようになる。周囲は竹林が多く、亀山湖に似た感じとなる。スポーニングから回復したフィーディングバス狙いやカバー撃ちの選手はもちろん、わずかながら残るスポーニングがらみのバスを狙う選手も居た。

スーパースポットのドラマ

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境橋下流部(昭和63年当時)

今大会のキーとなったのは境橋下流側のスポット。左図は貯水前のもの。現在は消防用スロープも図左側から伸びている。チャネル+道路跡+オダ+養老川のカレントと好条件が重なりまくっているこのスポット。プリプラクティス時は「キロアップ無限釣れ」状態だったらしい。お立ち台インタビューで今江が「日本一釣れるスポット」と半分冗談気味に言っていた。誰もが知っているこのスーパースポットで、いろいろなドラマが生まれた。

ここのエリアが釣れるのは誰もが知っている。あとは、いかに早く入ってマイウォーター化することができるかどうかが勝負の分かれ目だが、初日にドラマが起った。プリプラクティス時は、沖側が一番釣れたのだが、前日に魚のポジションが変わった。それに気づいたのは今江のみ。先に入って外側にマーカーを打った選手が沈黙する中、内側に入った今江のみ朝イチから連発。8時にはリミットメイクし、その後1200~1300gで入れ替えを繰り返した。今江はマイウォーターを確保するため、この日は帰着までここで時間を潰した。

2日目。スタートが70番台の今江。前日のアピールもむなしく先行者にマーカーを打たれていた。この日は今江よりやや下流側にポジショニングしていた赤嶺のスポットが熱く、朝から連発し5キロオーバー。今江も昼までにかろうじて2本獲った。周りに常に10艇以上浮いているが、釣れるのはベストポジションをキープしている選手のみだった。また、ルアーを上流から下流にドリフトさせるテクニックもキーだったようだ。

クリックで拡大 3日目。またしてもスタート順が遅かった今江がこのスポットに付く頃は既に10艇以上が浮いていた。直径2mほどのスポットに四方八方からルアーが飛んでくる凄い状況となっていた。そして、この日は、一番沖側からそのスポットを撃っていた大塚にだけヒット。全員沈黙する中、一人3本キャッチした。9時頃まで見ていたが、その後はまったく反応がなく、今江もしびれを切らしその後スポットを離れた。

このスーパースポットは今大会一番のみどころだった。毎日変わるバスのポジション、選手同士の駆け引き、スタート順抽選くじ運+エレキ戦、ルアーの流し方による釣果の差などなど、間近で見ることができたのだ。

DAY1

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終日晴れで夏のような暑さ。おなじみとなった新受付・スタートシステムにより、スムーズにスタートを切った。スタート後、加茂橋周辺と境橋にたくさんのボートが浮いているのを確認できた。見えていないボートは、川筋を上がっていった。

朝イチに加茂橋道路跡で星野のヒットシーンに出くわす。その後向った境橋下流道路跡では、前出の通り今江の一人舞台。8時にちょうどリミットメイクした瞬間だった。その後もポツポツヒットし周りの選手が沈黙するなか、入れ替えを行っていた。養老川上流部でも、ヒットシーン目撃情報が多く、好結果が期待された。

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この日のトップは 6,530gを持ち込んだW12 山木一人。エリアは全域。マイキー、クランクベイト、バイブレーションなどで「適当」に流しつつ、見えバスにはライトラバージグで対処。8~9本釣りトップウエイトをたたき出した。2位は 6,355g の今江。3位は加茂橋道路跡の星野。4mラインをヘビキャロ、ジグヘッド、ダウンショットなどで攻めキーパー9本キャッチで 5,110g。4位は 4,965g の沢村。エリアは2つの川筋。サンドバーにまわってくるフィーディングバスをスーパースプークなどのトップウォーターで、更に他選手が撃てないアシ・カバーの奥の奥を攻めて、きっかり5本キャッチした。5位の阿部進吾もエリアは川筋。シャローカバー周りをライトラバージグ、サイトも絡めて 4,965gを持ち込んだ。

ワールド・エコワールド合わせ(今回から2シリーズ合わせての集計となった)ウエイイン率 87%、リミットメイク率25%、5キロオーバー3名と、高滝湖らしい好結果となった。

DAY2

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初日どうよう終日晴れで夏のような暑さ。風があたる本湖は少し涼しかったが、川筋はかなり暑かった。

この日は朝イチに食事をとりながら境橋の船団を見た。この時間は比較的ヒットが続き、徳永・赤嶺が連発。今江も2本キャッチした。

その後はボートで湖をまわり、道路からは見えない、川の上流部も見ることができた。最初に入った古敷谷川で津田のヒットシーンに遭遇。続けて小野のヒットシーンも見ることができた。本湖を経由し、養老川へ。ここでも河辺、池田のヒットシーンを目撃。すれ違う選手も多くがキープしており、2日目も釣れているようだった(詳細はフォトレポートで)。

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2日目のトップはエコワールドの 瀧本 英樹。唯一の6キロオーバーを持ち込んだ。エリアは境橋~養老川の中流域。ノーシンカーリグによるフィーディング狙いとサイトでキーパーを8本キャッチした。2位は5495gの江口俊介。古敷谷川のゴミ溜まりで2本、境橋のアシで1本、養老川のH鋼で2本キャッチ。ルアーは、カバー部分がパタパタのテキサスリグ。オープン部分はクリオネの1/32ozジグヘッド。3位は境橋スロープ沖2.5~3mブレイクに絡むオダをスイミーバレットのワッキー掛けダウンショットで6本キャッチ、5460gを持ち込んだ赤嶺。4位は古敷谷川上流で回遊バスを2インチヤマセンコーで2本、本湖ゴミ溜まりで4本キャッチの大石。境橋組みの徳永が 5245gで5位に。

ウエイイン率 ・リミットメイク率がやや下がったものの、5キロオーバー6名と湖のポテンシャルを見せつけられる釣れ具合となった。

2日目終了時点でのTOP5は 山木一人・今江克隆・阿部進吾・江口俊介・星野和正の順。この日4本のキロオーバーをミスしつつ5本持ってきた山木。昼過ぎまで2本、なんとか5本きっかりの今江とTOP2名は明暗を分けるカタチに。そして阿部、江口、星野と千葉県在住組みがピッタリ後ろに付く。ネタ切れの声が多い中、2日目中盤で釣れるキモを見つけたという、暫定6位のルーキー市村からも目が離せなくなった。

DAY3

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非常に強い勢力を持つ台風6号が日本へ接近中。朝のうちは怪しげな雲が見られ、昼前に強風が吹くこともあったが、大きな混乱はなかった。

この日は朝イチから自転車で境橋に行ってみる。3日間同じ顔ぶれ&同ポジション+新顔数名という状況。暫定2位の今江に注目するが、1時間以上ロッドが曲がることはなかった。変わりに今江より沖側に浮いている大塚が2本キャッチ、その横の泉が1バラシ。その後も、このエリアは完全に沈黙したらしい。

続いて、山木を探しに養老川を上ってみる。1本目の橋で上流から下ってくる山木を発見し追う。河辺と入れ替わりで入ったワンドでフッキングの動作を見せるが空振り。この時点ではノーフィッシュ。記者が去った後、そのワンドで1本掛けたらしいが、アシに走られバラしたらしい。帰着後、聞いた話によれば、この日も何度もミスをしたらしい。全てキャッチできていれば、6キロ後半のウエイトだったらしいのだが・・・。

最終日はさすがに釣れなくなってきたようす。エアレーターが稼働しているボートは極端に減っていた。また、2日目まで午後から釣れたという声が多く、毎度のことではあるが、13時帰着の最終日は選手全員を苦しめることとなった。

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この日のトップは 4,905gの神谷。ワンド奥のゴミ溜まりをブラッシュホグの3/4ozテキサスリグで打ち貫いて4本キャッチ。2位は市村直之。人が少ないエリア+ブルーギルが多いエリア。ワームをギルに持っていかせてバスに奪わせる作戦で4本キャッチ。3位は江口俊介釣り方などは2日目と同じ。4位は大石。朝、ゴミ溜まりで1本キャッチし昼に中流域で3本追加。使ったルアーはヤマセンコー3インチのワッキーリグ。5位は今江。朝、境橋でノーフィッシュ。その後、川筋、エリア最下流域の橋脚などでキャッチ。帰着直前に会場横でキロフィッシュをキャッチし 3本で3,172gを持ち込んだ。使ったルアーはリトルスパイダーのジグヘッドとイカのノーシンカー。

RESULT

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優勝はこれでワールド6勝目の今江克隆。初日は境橋で連発、2日目は境橋が不発できっちり5本、最終日は最後の最後で優勝を決めた3本目をキャッチするなど、決して安定した楽な展開ではなかったはずだが、境橋を捨てて勝負に出た結果が優勝を導いた。今回もバスワールドさんがプリプラから密着している。詳細は同誌「Real」で。2位は若手No1といっても過言ではない活躍を見せる江口俊介。惜しくも1ポイント差で破れたが、(今春から河口湖在住だが)地元千葉県で今大会を大いに盛り上げてくれた。3位はエコワールド部門優勝の市村。ワールド・エコワールド最年少19歳の本当の若手。船団を好まず、我が道を行くスタイルは大物の予感。4位は地元の星野和正。地元だけに余計プレッシャーが掛かったと思われるが、それも見事にはね除けお立ち台へ。5位は山木一人。タラレバ厳禁のトーナメントではあるが「バラしてなかったら・・・」。

*上位5名のパターンは別ページで。

第3戦終了時点での年間ポイントランキングTOP10は以下の通り。次回第4戦ゲーリーヤマモト CUP は長野県野尻湖で07月16日(金)~18日( 日 )に開催される。

ワールド
年間ポイントランキング
エコワールド
年間ポイントランキング
1位 川口直人 135p 1位 石川晴彦 137p
2位 今江克隆 134p 2位 黒木良作 135p
3位 江口俊介 128p 3位 瀧本英樹 134p
4位 山木一人 124p 4位 関和学 122p
5位 阿部進吾 120p 5位 いしいその 117p
6位 福島健 118p 6位 山崎剛 110p
7位 --除名-- 118p 7位 大塚茂 110p
8位 大熊一徳 117p 8位 加藤誠司 109p
9位 赤嶺吉蔵 116p 9位 小山隆司 106p
10位 沢村幸弘 112p 10位 市村直之 103p

 

取材協力:チャプター南千葉スタッフの皆さん
本ページの航空写真出典 :「国土画像情報 国土交通省」

報告:NBCNEWS冨樫H


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