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[インデックス][JB情報2004] [ JBマスターズ第5戦デュエルCUP]
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JBトーナメント2004
JB.マスターズ
第5戦
デュエルCUP

09月04日()~
09月05日()
山中湖(山梨県)

エコタックルルール適用大会

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トーナメント概要初日結果2日目結果トーナメント結果上位のフィッシングパターン
 
ストーリー

 

2004年9月4日~5日山梨県山中湖でJBマスターズシリーズ第5戦デュエルCUPが開催された。

お盆を過ぎ、朝夕は涼しくなった富士五湖地方。毎週のようにやってくる台風による雨。これらの影響で水温も下がり気味。

プリプラクティスを行った選手に状況を尋ねると「第2(水中島)でしか釣れない」という声が多かった。第2水中島とは湖中央部にあるハンプ群の一つ。水位にもよるが、11~12m台のフラットに突如として現れる頂上が6~7mもあるハンプ。西側に傾斜がきつい斜面がありワカサギの泳層と合致すると、爆発的に釣れる有名スポット。

しかし、傾斜がきついゆえ、ハニースポットは非常に狭い。更に、ここにはコケが生えているピンスポット(メタルジグに引っ掛かってくる)や点在する石がある(以前、水中カメラで確認済み)。このスポットに誰が陣取るのか、コケ・石の位置を正確に把握しているか。今大会のキーポイントはそれだった。

DAY1(エコタックルルール)

クリックで拡大曇り時々雨。気温19~29℃。朝は肌寒かったが、日中は少し蒸し暑く感じることもあった。スタート後、目についたのは水中島と第2水中島の船団。それぞれ30~40艇が浮いていた。前回のウィニングエリアとなった村役場の岬も人気。平野も30艇ほど浮いていたらしい。それ以外は全体的に散らばっている感じだった。水中島方面を水陸両用車で回ってみると、第2で黒木のヒットシーンに出くわす。これだけの船団でもバスは口を使うようだ。

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14時半帰着・検量開始。全体的には釣れていない。7割がノーフィッシュ。釣れても1キロ前後を1本という選手が目立った。これは、シャロー~ミドルでの単発ヒットが多かったようだ。また、前回上位続出の「平野手コギ放流狙い組」も今回は不発で、釣れても400~500gと奮わず。そんな中、突出したウエイトをたたき出したのが、第2水中島組。5900gの粕谷と筆頭に、黒木が5605gとマックスに近いウエイトをたたき出す。3位の川越、4位の小林、5位の野中が3キロ台。この選手らも全て第2水中島。いや、上位20名のほとんどが第2に浮いていた選手だった。「第2でしか釣れない」は現実となった。

夕方、激しい雷とともに豪雨となり、この雨は日曜日の明け方まで続いた。

DAY2(通常ルール)

クリックで拡大 秋雨前線の影響で2日目も終日ぐずついた天候の中で開催された。気温はやや下がり、肌寒さも感じた。スタート後、目を疑うような光景が。第2水中島に人の壁ができていた。それは「船団」というレベルを超越。まさに人の壁。河口湖などでも「船団」はよく見るが、それを遙かに上回る密集度。推定100艇以上が畳数枚の狭いスポットを取り囲むように密集していた。現場に居た選手に訊ねると「ボートが常に当っている状態」「ボートの隙間からリグを真下に落とすだけ」という状況だったらしい・・・・。史上最高(最悪?)の密集度だった。

12時半検量開始。2キロ以上の選手の写真を撮る。その際どこで釣れたかを尋ねる。8割以上が「第2」と答えた。あの状態でもバスは釣れるらしい。第2のポテンシャルの高さを再認識させられる。また、水野哲史のように4匹で2300gと「小~中型」のバスを複数持ち込む選手も目立ち持ち込まれたバスの数は初日を大きく上回った。

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この日のトップは5185gの島田英次。粒ぞろいのキロフィッシュ5本。「第2ですか?」と尋ねると、意外な答えが返ってきた。長池の3~4mにあるウィードパッチで釣ったという。初日は、同じ釣りでダメだったらしいが、2日目は「水が動いていてクリアになった」という。第2だけが注目される中、裏をかいた見事なパターンだ。

そして2位は粕谷邦夫。フライトが遅かったが、自分のスポットを確保し堂々の5キロオーバー。3位は4400gを持ち込んだ「手コギ組」落合勲。この日は7本キャッチと、山中湖マスターの意地を見せた。第2組の江口俊介が4015gを持ち込み4位。

初日上位組は、粕谷を除き軒並み失速。表彰式を待たずに粕谷の優勝が周知のものとなった。

RESULT

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今回の上位5名。5位の水野哲史だけが国道エリアのシャロー、1~4位は全て第2水中島という結果となった。

山中湖は地形変化が乏しく、ある意味非常に難しい湖。ここで開催されるローカルトーナメントはいつも上位の顔ぶれが同じ。しかし、マスターズ戦になると、意外にも最強ローカル軍団が苦戦することが多かった。マスターズでは勝てないのか・・・

そんなジンクスも吹っ飛ぶほど、今大会の粕谷は圧倒的な強さで優勝した。初日スタート前、記者は粕谷に状況を尋ねると「まぁまぁ」と答えたが、その顔は明るく自信に満ちあふれていた。そして、大会終了後「粕谷さんにだけ釣れる理由は?」と尋ねると「あの釣りだけは、誰にも釣り負ける気がしない」と言った。初日30人、2日目100人を相手に一人勝ちできたのは、長年培った経験と自信によるものなのだろう。

次回最終戦 マーキュリーマリン CUPは10月9日~10日に河口湖で開催される。

報告:NBCNEWS冨樫H


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