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第2戦

JBトーナメント情報2005

JBトップ50
第2戦
バークレイ・サンラインCUP

ストーリー

04月15日(金)~
04月17日()

徳島県 (旧吉野川)

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ストーリー

5kg UP × 3日間のビッグウエイト。 河辺裕和選手が“TOP50”最初のウイナーに!!

JBのトップカテゴリーとして今シーズンからスタートしたJBトップ50シリーズ。広島県・土師ダムで予定されていた第1戦は季節はずれの大雪で流れ、4月15~17日に徳島県・旧吉野川で開催された第2戦「バークレイ/サンライン」カップが実質上の開幕戦となった。
この記念すべき開幕戦を制したのは、ベテランながらもトーナメントに懸ける情熱はまだまだ熱い河辺裕和選手だった。スポーニング後特有のスローコンディションに魚を見失う選手が多かった中で、3日間連続の5kg UP、トータル16,800gのビッグウエイトをマーク。エリア、釣り方ともに変化の激しい“キューヨシ”のバスに合わせ、見ごとな勝利を収めた。

■スポーニングシーズンの小潮回り

今大会はシーズナルパターン的にはスポーニング絡みになるが、開催日を敢えて小潮回りに設定。大潮を迎えた前週がスポーニングの第一陣で、翌週からの大潮がスポーニングのピークとこの釣り場に精通する地元アングラーは語ってくれた。
水温は今切川が最も高く、スポーニングも今切川から始まるのが例年のパターン。大会直前には透明度が高い上流エリアでネストが確認され、総体的に第一陣でスポーンに入ったメスのビッグバスはポストスポーンとフィッシングプレッシャーでスローなコンディションに陥っていた。
プリ、ネスト、アフターが混在する中で、エリアと釣り方の選択が注目された。

■河口堰の開閉で決まる水位。1、2日目は満水日、3日目は減水日。

旧吉野川を語る上で外すことができないのが河口堰の開閉だ。水門の操作で1mほど水位が変動し、バスの活性と付き場を大きく左右する。水門の開閉は5日周期で、満水が3日、減水が2日と決められていて、水門の操作はホームページで知ることができる。
今大会の開催日は、大会前日から満水日に入ったので、大会1、2日目は満水日となり、最終日は減水日の初日となった。シーズンを通して満水状態のときはショアラインに広がるブッシュに魚が入りやすく、水門が開いて水が動いているときは全体に活性が高まるという。
今大会の結果から見ると水門が開いた最終日にはっきりとしたウエイトの伸びは見られなかったが、シャローのカバー撃ちは時間の経過とともに沈黙した。

■初日は各エリアでビッグウエイト。2、3日目は旧吉野川下流に軍配!

今大会の会場となった北島町親水公園は旧吉野川と今切川が分かれる“三ツ合”から近く、競技エリアのほぼ中央に位置する。エリアは旧吉野川「下流」と「上流」、そして「今切川」の3つに大きく分けることができ、各エリアともにビッグウエイトが期待できる。
ネスト絡みの釣りを組み立てていた選手は上流エリアに入るだろうとある程度各選手が予想していたが、大会初日は各エリアに広く選手が分散した。

注目の大会初日は6kg台が3選手、5kg台が7選手。トップウエイトの6,710gを持ち込んだ関和 学選手、2位(6,525g)に付けた小山隆司選手はともに今切川最下流から入り、関和選手はライトリグで速攻でリミットメイク。小山選手は2mフラットをテクサスリグでていねいに探ってフラットに上がってくるプリのグッドサイズをキャッチした。
もう1人の6kg台、阿部進吾選手(6,165g)は上流エリアで得意のサイト&スモールラバージグでベースを作った後に各エリアを回ってスコアメイク。4位・江口俊介選手、5位・河辺裕和選手はともに旧吉野川の最下流で結果を出した。

初日の展開からはエリアによる大きな差は見られなかったが、実は初日の後半から上流域、今切川下流のコンディションは目に見えてタフへと向かっていた。大会2日目はその前兆通りにエリアによる差が顕著に現れ、上流域と今切川に入った選手は魚を見失い、大きくスコアを崩す結果となった。

2日目にも前山智孝、鈴木利忠両選手が6kg台を持ち込んだが、ともに初日にハズしていたため上位争いには残れず、初日の上位陣では旧吉野川の下流を攻めた江口、河辺、阿部の3選手が5kg台のウエイトを持ち込み、初日トップの関和選手も4,470gで追随。2日間のトータルウエイトでは11,490gで江口選手がトップに立ったが、上位陣は数十gの僅差で最終日を迎えた。江口選手は最下流のブレイクに近いテトラやゴロタをスモールラバージグで攻めるパターンで、暫定2位の河辺選手もほぼ同エリア。河辺選手はジグヘッドワッキーでグッドサイズをキャッチしていた。
トップ50シリーズは2日目を終了した時点でのトップ30選手で3日目を戦うという規定があり、何と今江克隆、**除名**、小野俊郎といった強豪選手が痛恨の予選落ち。旧吉野川は「ストロング」と「タフ」の両面を併せ持つことが伺い知ることができた。

3日目は上流に向かう選手が極端に少なく、初日にビッグウエイトが出た今切川の下流エリアも選手はまばら。2日目の後半から最も安定していた旧吉野川の下流を攻める選手が増えた。

3日目に唯一の6kg台(6,295g)を持ち込んだのはベテランの宮本英彦選手で、3日間通して新広島橋上流のストレッチをジグヘッドワッキーで流し、最終日になってリップラップの魚がサイズアップしてウエイトを伸ばすことに成功した。2日目までの成績で9位(8,855g)に付けていたので上位に食い込むことは間違いなく、トータル15,150gで後続の選手のウェイインを待った。
宮本選手の一発逆転の可能性も出てきたが、2日目までのトップ3はこの日もしっかりと魚が見えていたようで、阿部選手は4,655gでトータル16,080g、江口選手は4,395gでトータル15,885gとして宮本選手の猛追をかわした。

今江選手の進行で盛り上がるウェイインショーに最後に登場したのは河辺選手で、ライブウェルから魚を取り出すたびに歓声があがる。最初の2本が小型だったため阿部選手と僅差の僅差の優勝争いになるかと思われたが、4、5本目が余裕でキロを越すグッドサイズ。この2本で河辺選手は大きくウエイトを伸ばし、この日も5kg UPでフィニッシュ。トータル16,800gで開幕戦のウイナーに輝いた。

報告・写真:バスマガジン編集部

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