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JBトップ50第4戦エバーグリーンCUPストーリー

JBプロトーナメント情報2006

JBトップ50
第4戦
エバーグリーンCUP
ストーリー

福島県 桧原湖

09月15日(金)~
09月17日()

JB2006 INDEX

ストーリー

ディープダイビング・ミノーで制した秋の桧原湖。
SHINGO選手がストロングパターンで優勝!!

2年連続で秋に開催された桧原湖戦。昨年よりも開催時期が半月早く、表層水温はまだ19~21℃を維持していた。前年の大会と比べて水温は約2℃ほど高く、動きが激しいベイトフィッシュが結果的に日替わりヒーローを作り出した。

大会初日はこのレイクに強い今江克隆選手が月島の南から双子島間にあるディープを小型のジャバロン(プロト)・ダウンショットで攻めて2,784gのトップウエイトをマーク。月島の南側にあるハンプを攻めた山木一人選手が2,736gで2位に付けた。

2日目は南寄りの風が次第に強くなり、早稲沢沖が最も熱いエリアとなった。ディープフラットの張り出しに風が当たり、終盤に入ってからスモールの活性がアップ。

このエリアをメインに攻めた赤嶺吉蔵選手を筆頭に、秦 拓馬、宮本英彦、北 大祐の各選手が2kg台の後半を持ち込んで急浮上した。

ただ、2日目のトップウエイトを持ち込んだのは、スモールラバージグでグッドサイズのラージをキャッチした小林知寛選手だった。馬の首のレイダウンを狙った大勝負が見ごとに決まってこの日のウエイトを3,320gとし、今大会のビッグフィッシュ賞を獲得した。

そして、初日、2日目と上位陣の顔ぶれががらりと変わる中で、初日2,510g、2日目2,482gと安定したハイスコアを残したSHINGO選手が暫定トップに立った。



最終日、朝イチから火を噴いた
SHINGO選手のディープダイビングミノー。

最終日、バスマガ記者はSHINGO選手を別船で追いかけた。
SHINGO選手曰く、「今回は特に絞り込んだエリアはないので、とにかくベイトとスモールを追っかけて動きますよ」と展開の早い釣りをしていることをスタート前に語ってくれた。また、今回は船団や大場所を外してのベイトフィッシュパターンをメインとし、シャロー攻略も視野に入れているという。

最終日のSHINGO選手はまず、最北のエリアとなる糠島の西側にある集落沖からチェック。スタートフィッシングは7時過ぎ。5~6mあたりをドラッギングぎみに流してベイトフィッシュを確認しながらの釣りである。そして、ファーストエリアからSHINGO選手の読みは的中した。

ファーストヒットは7時25分だった。サイズは400gなのでナイスフィッシュとは言えないが、同サイズが立て続けにヒット。その10分後に300g台後半のキーパーが入り、7時44分に450g(4本目)、同50分にアベレージサイズが入ってあっさり2kgを越すウエイトでリミットメイク。スタートしてからまだ50分しか経過していなかった。

ルアーはHMKLのZAGGER(ザッガー)。ミノーシルエットのディープダイバーで、サスペンド&サイレントタイプ。カラーはシルバーだった。基本的にはドラッギングだが、移動距離はそれほど長くはなく、魚探の反応を見ながらジャークするようにアクションを与えるシーンも見受けられた。

バッグリミットを揃えてからは、ひたすらサイズアップを求めて移動の連続。金山の少し西側にある同様のアリアで500gを越すキッカーをキャッチし、その後は馬の首に立ち寄り、湖最南アリアの温泉ワンド手前までロングドライブ。ただ、この日の湖南エリアは沈黙していたため、ラストタイムは早朝に入った最北にある2つのエリアで粘り通し、タイムアップを迎えた。後半は弱った魚をケアしながらの苦しい展開だったが、この日3位となる2,544gでフィニッシュ。最終日に3,012gで猛追した赤嶺吉蔵選手を1ポイント差で振り切り、今大会のウイナーに輝いた。

気になるミノーの使い方だが、「ベイトフィッシュの群に入れるのではなく、その上を通すのがキモ」と試合後のインタビューで語ってくれた。

 

レポート・写真:バスマガジンK

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