今回のエリアは中流から下流かけて、水深は1.0mから2.5mにあるロックハンプがメインのストラクチャーです。水質は毎日変わりました、水温は16.5から18℃でした。
今回、基本的に狙ったつり方は他の選手が避けるつり方をすることにしました。遠賀川で狙うストラクチャーといえば旧護岸がメインストラクチャーです。今回狙った旧護岸はハンプ状に残っているところだけを釣っていきました。選手がねがかりを避けてやらないハンプをあえてフットボールジグを使用しました。もう一つの理由はフットボールジグをボトムバンプさせた時のリアクションでバスをバイトに持ち込むため。ジグのアクションはボトムバンプ、イメージはジグをボトムから10cmから15cmの間でアクションしてました。このときに一番リアクションの効果が出るカラーはブラック系、今回使用したオリジナルフットボールジグ(ベイトブレス社)は自分で手巻きで毎日ホテルに帰ってから巻きました。カラーはブルー/ブラックとレッド/ブラックだけです。フットボールジグのウェイトは3/8oz(10.5g)と1/2oz(14g)のローテーション、バスにプレッシャーかかるほど1/2ozで釣れるバスが多くなりました。このジグにつけるトレーラーはU30RUSHCRAW、カラーはブラックがベスト!
今回は3年ぶりトップ50で優勝することが出来ました。これも応援している皆さんがいるからこそがんばれるのであって、皆さんのおかげで優勝できたと思っています。この場を借りて言わせて頂きたいと思います。これからもがんばりますのでよろしくお願いします。
Tバック周辺・スロープ下流テトラ・中流域護岸・中流域護岸跡・3号下流旧河口堰跡等を状況に合わせて繰り返し狙いにいく。
護岸跡・河口堰跡= テキサスとヘビキャロをローテーション。 風が当たっている時はテキサスをダウンヒル・ズル引きで使用。 ヘビキャロはリーダー短めで、パドルのダートアクションを使ったリアクション狙い。3mより深ければシューティングでも使用。このリグはバイトをさせにくいピーカンベタナギ時でも効果的だった。 テトラ・護岸= 初日前半はテキサス。初日後半から最終日はネコリグを使用。 ネコリグはストラクチャーにタイトに絡めながらのシェイキング。タックルは“喰わせ”のための関東流ライトセッティング。ラインの細さはフッキングのタイミングと向き、ロッドのバットパワーでカバーした。(ラインブレイク=0)
偏光グラス: フェイスウェアプロショップ・ヒラカワ“フラッシュカット・リアルMAX”“フラッシュカット・クラウディーMAX”
メインボックス: 明邦化学工業“VS3080”
ボート: “つり具藤岡丸II”
今期は表彰台に2回乗ることもでき、無事にシーズンを戦い抜くことができました。 つり具藤岡のお客さまをはじめ多くの応援して下さる方々、最高のタックルでサポートしてくださる“ゲーリーインターナショナル”“エバーグリーンインターナショナル”“東レインターナショナル”の各スポンサー様、藤岡社長、自分の“力”になって下さるすべての方々に感謝します。 また、今大会開催のためにご尽力いただいた地元スタッフの方々、とてもお世話になったディーパーの森下さん、ありがとうございました。
地形に優れたエリア中のピンスポットで他の選手がメインにするレンジよりさらに深い水深をバレット4”(1/4ozクラス)の1/16ozジグヘッドワッキーのバーチカルフォールを軸に、ワンナップ魂+スイミーバレット3”、スイミーバレット3.8”の1/64ozネイルリグ、ワンナップモスの1/64ozキャロ、パワーホッグ4
沢村を応援下さる皆さんはもちろん。今大会でもエンジントラブルに見舞われ窮地に追い込まれた状況の中、お世話になった皆様に心から感謝致します。
癌の摘出手術による昨シーズンの欠場から復帰元年となった今シーズン、トーナメントプロとして24年に亘って戦い続けてきたが、肉体的にも精神的にも、かつてこれほど長く苦しく感じたシーズンはなかった。しかし、幸いにも後半は体調的には厳しかったものの勝負勘は徐々に戻り、JB桧原湖戦でのお立ち台復帰に続き、最高カテゴリーのTOP50の表彰台にも復帰することができた。来期へのリハビリシーズンとしては上出来の結果だったと思う。
今回、私がメインに考えていたのは水深に合わせたIKクランク各種と、プレッシャーが強烈になった時のための「ISワスプ55(プロト)」と「スーパーキラービル」だった。
練習では状況がプリプラとどう変化するか分からないため、各水深別に適応するプラグのパターンを組んでいた。狙いは今回、遠賀川に大量発生していた「ハス」パターン。このベイトの群れについて泳ぎ回るハスの群れの近辺に必ずバスも付いていた。その群れに当たれば必ずと言っていいほどハードベイトでまずハスの連発が起こっていた。そしてそこでハスはあまり喰わないが、バスは喰うハードベイト、そしてカラーが明らかに存在することに気が付いていたのが今回のキモだった。
ハスがイレグイになるハードベイトとカラー、バスが優先的に喰ってくるハードベイトとカラーが存在したのだ。 今回、ハスを見つけるために最も効果的だったのが圧倒的にスレッジ7、スーパースレッジ、ウルトラスレッジのシルバー系だった。そしてそのハスの多いエリアでバスを選べたのが今回試合本番では「IK-250」と「ISワスプ55」だった。そしてこれだけは確実に解ったことがIK-250もWASP55でも「ライトニングブルー」のバス率が圧倒的に高確率だったことだ。ISワスプ55は新製品なのだが、先行のISワスプ50に比べ潜行深度がやや深く、ほぼスーパースレッジと同じ1・5~2m弱。しかし、55にサイズアップしたことにより同サイズでは超破格の飛距離と直進飛行安定性、かつてのスピンムーブを彷彿させる強いウォブリング設定に設計している。シャッドではあるのだが、むしろ豆クランクと私は捉えて今回のプレッシャー対策用のクランクと位置付けていた
初日は雨が降る寸前の曇り。この日は前半保険を考えライトリグに走ってしまい1時まで豆3匹…。しかし、1時から待望の条件が揃い一気にIK-250ライトニングブルーに怒涛のラッシュがかかり全て入れ替え。そして最後にとどめのキロオーバーのキッカーを「バクラトスイマー」で仕留め3キロ越え、8位スタートとなった。正直、午前中の弱気な攻めを悔いた。
そして2日目、この日は晴天無風、さすがにプレッシャーが尋常でないレベルまで高まったため朝からISワスプ55でプレッシャーの低いバンク絡みのシャロークランキング。僅か数メートルの護岸から見守る多くのファンの目の前で9時半にはワスプ55のみで3キロを越えた。その後、昼からはレンジを1mほど下げスーパーキラービルにチェンジ、順調にウエイトを伸ばし2本のキッカーを入れて3600gをマーク、単日5位に入った。
そしてプレッシャーも最高に高まった晴天の最終日、この日はプレス乗船(バスワールド)だったが、それでもハードベイト一本勝負。朝一番からワスプ55を巻きまくり11時にリミット達成、最後の最後に初めてガルプワッキークローラーをネコリグで使い今大会唯一の1本をライトリグで入れ替え2540g、帰着時間が1時までと短かったため条件が揃わず厳しかったものの、ほぼハードベイト一本でこの日も押し通すことに成功し5位に入賞することができた。
今回の試合は5位というギリギリの結果だったが、ゲームメイクとしてはかつて土師ダムでクランク一本で表彰台に立った時と同じくらい充実感のある試合になった。また再びトーナメントを、バスフィッシングを1シーズン、全う出来た幸せを神に感謝したい。