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JBトップ50第5戦がまかつCUPストーリー

JBプロトーナメント情報2008

10月31日(金)~
11月02日()

福岡県 遠賀川

JBトップ50 第5戦 がまかつCUP

トーナメント概要初日結果2日目結果予選結果3日目結果トーナメント結果上位のフィッシングパターン写真

ストーリー

“フットボール”が炸裂。
10kg UPで庄司 潤選手が優勝!

2008年「TOP50」シリーズのファイナルゲームが北九州の遠賀川で開催された。トーナメントエリアは河口堰の少し上流にある御牧大橋から新日鉄堰までの約8.5km。一見コンクリート護岸の変化に乏しいフィールドに見えるが、河口堰の建設で水位が上がり、旧河川の護岸や橋脚の基礎などがインビジブルストラクチャーとなって各所に点在する。九州を代表するトーナメントフィールドだけにフィッシングプレッシャーは尋常ではないが、遠賀バスは今なおグッドコンディションをキープし続けている。

今大会の序盤は中~下流域を中心に他の選手よりも深いレンジにあるピンスポットを回る戦略をとった沢村幸弘選手がリード。バーチカルぎみに4inバレットのジグヘッドワッキーを操り、フォールで食わせるアプローチが的中。キッカー場とキーパー場の絞り込みに狂いがなく、初日に4,275g、2日目も3,970gのハイウエイトを持ち込んだ。

しかし、磐石と思われた沢村選手の戦略が最終日に崩れてしまった。下流域のピンが他の選手とバッティングし、キーパー場も沈黙。3フィッシュ・1,208gで総合順位を4位まで落として最終戦を終えた。

今大会で最高得点をマークしたのは長崎県佐世保市で生まれの庄司 潤選手だった。今回は特にエリアやスポットを特定せず、実績のあるブレイクやピンスポットを次々とフットボールジグで撃ち抜くパターンで初日3,790g、2日目4,025gを持ち込み、暫定2位で迎えた最終日は苦しみながらもラスト30分に入ってからの2本でリミットメイク。根掛かりを恐れずに果敢に攻めたことが勝因となったが、お母さんが応援に駆けつけてくれたことも彼のモチベーションを高め、感極まり涙の表彰インタビューとなった。

今大会の準優勝は3日間連続で3kg台の安定したスコアを残した星野和正選手で、初日はスロープ下流のテトラをカットテール4inのネコリグで攻めてスコアメイク。2日目以降は3号線下流のロックと初日と同じテトラを攻略。沖のロックはショートリーダーの藤岡パドルに反応がよかったという。

3位入賞はウイナーと同じくフットボールジグを多用した藤木 淳選手。プレッシャーを回避するために他の選手よりも深いレンジ(水深3~4m)をていねいに攻め続けて結果を出した。

5位には3日間15本中・13本をハードベイトでキャッチした今江克隆選手が入賞。初日はIK-250、2・3日目はISワスプ55をメインにリミットを揃えて復帰後初のお立ち台となった。

■ワールドチャンピオンは青木大介選手に決定!

注目のワールドチャンピオン争いは、野尻湖戦優勝でトップに躍り出た青木大介選手がブレイクとシャローのストラクチャー攻略で自力優勝(7位入賞)を成し遂げて決着がついた。「暫定1位」のプレッシャーは大きく圧しかかってきたが、「がんばり過ぎない(気負わない)」ことを心がけて冷静にゲームを組み立て、3日連続で2kg台後半のウエイトをマーク。リミットが揃わず、最も苦しかった2日目に1,200gのキッカーフィッシュをキャッチしたとき、最高の笑顔でガッツポーズをキメてくれた。

一昨年のクラシック制覇に続いて2つ目のビッグタイトル『ワールドチャンピオン』に輝いた青木大介選手。そのルックス、ライトタックルでデカバスを獲るテクニックはピカイチだが、カメラを向けられるとロッドが曲がる“魅せる能力”はその上をいく。スター性に優れた逸材だけに、さらなる活躍を期待したい。

写真・レポート:バスマガジンK

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