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JBトップ50第2戦エースメーカーCUPストーリー

第2戦
JBプロトーナメント情報2010

06月04日(金)~
06月06日()

茨城県 北浦

JBトップ50 第2戦 エースメーカーCUP


ストーリー

2010年最強男「小森嗣彦」北浦水系V2

2010年6月4~6日に茨城県北浦水系を舞台にJBトップ50シリーズ第2戦エースメーカーCUPが開催された。言うまでもなくこの水系の季節進行も不順で推移した。5月半ばのプリプラで防寒着着用という寒さに見舞われた。しかし、冷たい気温と裏腹にお隣の「霞」水系の釣果は熱かった。5月後半の各大会では驚異的なウエイイン率を叩き出し、当大会にもその期待が寄せられた。

北浦本湖にはスポーニング絡みのバスが好むストラクチャーが豊富にある。しかし、それらの殆どはルールにより釣り禁止。やむを得ず殆どの選手は下流域の水門・僅かに残るアシ・沈みモノなどを狙うことになる。更に、2年連続の開催だけあり「釣れるところ」がどんどん解明され、人気の水門などは入れ替わり立ち替わりで選手が入ることになる。

釣れる場所は皆知っているうえに、釣りの動作・キャストしてるルアーもほぼ一緒。となると、釣れるかどうかは「タイミング次第」。風・光量・気圧・雨・湖流などの要素を踏まえ、そのタイミングで釣れる場所にルアーをキャストしているかどうかが勝負の分かれ目になっている印象を受けた。

Day1

快晴・南よりの弱風で迎えた初日朝。1番フライトの今江克隆がバウを北へ向け本湖勝負に。後続のボートの殆どは南へ針路をとり下流域へ。全体的には1対9の割合で南へ下っていった。全体的な人気エリアは去年と似た傾向だが、鰐~ナカサエリアの人気が高まった印象。

心地よい南風が吹くなか、初日の帰着が始まった。真っ先に検量に来たのはSHINGO。ビッグフィッシュ賞となる2キロフィッシュを含め、今大会最高ウエイトの5395gを持ち込んだ。
単日2位は五十嵐誠の3665g、3位に阿部進吾(3276g)。10位の佐藤大介までが3キロ台、ノーフィッシュは3名(3名=5%、去年は27%がゼロ申告)となかななの釣れ具合で予選初日が終わった。この日の晩には雷を伴う雨が降った。上空に寒気が入り込んで翌日の午後まで居座るとの予報。

Day2

予報通りに曇天の朝。冷たさを感じる北寄りの風が吹いていて防寒着を着る選手も。
雷・集中豪雨など3日間で唯一の荒天となった2日目午前中。人間には厳しい天候ではあるが、水門開放によるカレント発生も手伝い魚の活性は上昇。今回から導入したオブザーバーカメラ・ライブ中継でも、荒天時の釣果が多数報告された。

午後には寒気が抜け天候は安定した。

この日のトップは今江克隆。急変する天候を味方につけ型揃いの5本を持ち込み4545g。以降、小森・北・沢村・福島までが3キロ後半。10位の高橋までが3キロ台という好釣果の2日目。

予選結果

今年最強の証「ゼッケン1」をつけた小森嗣彦が暫定トップに立ちV2目前に。1時間遅れスタートにもかかわらず同ポイントで並ぶのが増田聖哉。初日21位から怒濤のジャンプアップした今江克隆が暫定3位。この水系に強い小野俊郎が同ポイントで4位。5位は返り咲きのSHINGO。
3日目最終日は30名で戦うが、トップは60ポイントを得ることができるルール。その為、仮に小森・増田が5点ならば、多くの選手に逆転優勝の可能性がある。

Day3

3日目も少し肌寒い北西の風のなかフライトが始まった。天気は快晴。競技時間の短さとこの天気で苦戦が予想される。

ライブ中継によれば、10時の時点でSHINGOが2本持っていた。小森に同船してる記者にメールをしたら1本持っているとのこと。小野艇の記者からは連絡無し。10時半でライブ中継も終わり、あとは帰着を待つのみとなる。

暫定2位、3位の増田・今江は無念のノーフィッシュで決勝を終えた。同じく上位の小野も408gを1本。

初日51位、2日目8位。ジリジリと魚にアジャストしてきた青木大介は最終日にトップウエイトを持ち込み去年準優勝者の意地を見せた。同じくスロースタートだったが、3日目は2位までまくったのが江口俊介で総合も7位入賞。江口同様、初日の38位が悔やまれる北大祐は単日8位で総合8位に。

小森嗣彦がトレーラーで検量へ。結果は1344g。そして最後のウエイインがSHINGO。ライブ中継後も釣れたようでウエイトは2キロを少し越えた。小森との間に割り込む人数によっては逆転優勝の可能性も。

公式発表前に、優勝者を推定できる大会は多いが、今回はわからないまま表彰式を待った。

総合成績

終わってみれば小森嗣彦が11ポイント差で北浦戦2連勝の快挙。ゼッケンNo1はやはり強かった。去年は一つの水門で神懸かり的な釣果を叩き出しての優勝だったが、今年はエリア・時間帯でポスト・アフターのバスを釣り別けるテクニックを使っての優勝。3日間通してロッド&リール誌記者が同船しているので詳細はロドリ誌で。

2位は泉和摩。去年の4位に引き続いてのお立ち台。水系全体で去年と同じ感じの釣りを展開。誰もが苦しむ3日目は会場横のリップラップ部でグッドサイズを3本キャッチ。単位3位の成績で準優勝。

3位は福島健。エレキの水流でベイトフィッシュの活性を上げるというスゴ技を使っての入賞!(スゴ技詳細はYouTubeで)。

4位は五十嵐誠。斜め護岸の切れ目やリップラップを天候に合わせライトリグやシャッドプラグで攻めた。

5位は市村直之。ベイトフィネスで初日は10本を越えるバスをキャッチ。サイズが伸びなかったものの、順調に釣り続け5位入賞。

小森と優勝を争ったはずのSHINGOはスローエリア違反を犯した。自己申告ではなく、複数の他選手からの指摘だったため、もっとも重い失格が適用され3日目は0ポイントとなってしまった。

年間ポイントランキング

1位 小森嗣彦 116p 17,806g  2位 福島健 112p 15,934g  3位 江口俊介 111p 17,787g  4位 市村直之 106p 15,168g  5位 青木大介 104p 16,357g 詳細はこちら

次回第3戦は07月02日(金)~04日(日) に東レ・ソラロームCUPとして桧原湖で開催される。

最後に。今戦から実験的に導入した携帯によるライブ中継とデジカメ湖上写真はとても好評でした。この場を借りてご協力いただいたオブザーバーの皆様に感謝いたします。次戦以降もやりますので、ご協力をお願いいたします。

写真 NBCNEWS・オブザーバーの皆さん・レポート NBCNEWS

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