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JB全日本バスプロ選手権 東日本ストーリー

JBプロトーナメント情報2010

10月09日()~
10月10日()

山梨県 河口湖

JB全日本バスプロ選手権 東日本


ストーリー

 

直前放流にもめげずに自分の釣りを通した********が美しく優勝

全国で開催されているJBご当地シリーズ。各大会の上位入賞者が東西に分かれて参戦する「全日本バスプロ選手権」。東日本大会は10月9日~10日に河口湖で開催された。

以前のような大量放流もなく、近年の河口湖における大会ではネイティブを狙える選手が上位に来ることが多い。今大会もその流れで開催されると思われたが、大会前日に放流が行われた。

そして今回は大規模な鯉釣り大会と日程が被った。湖各地の岬周辺には鯉ロッドが並ぶかたちとなり、岬絡みのネイティブを狙う選手は作戦変更を余儀なくされた。

放流船団組が勝つのか、ネイティブ組か、雨降る河口湖に212名の選手がそれぞれの思いを胸に散らばった。

Day1 田中健治が5キロオーバー!

信号下・八杭・さかなや前、それぞれの放流地点にボートがぶつかるほどの船団が形成された。

放流効果でウエイイン率は81%。5本のリミットは18%の40名が揃えてきた。今回の放流魚は500g前後が多く、2500g以上が上位入賞ボーダーといった感じ。

そんな中、通年河口湖に通い続ける田中健治がネイティブ勝負で5675gを持ち込む快挙。同選手はJBlogで人気の「黒鱒蜘蛛團~SPIDERS~武魯愚」でおなじみ。もっとも河口湖通い詰めている選手の一人。

頭一つ抜けた田中に対して2位から7位までが3キロ台で追う展開。上位陣の多くは河口湖の大会でよく写真を撮る面子。釣るべく人が釣っている印象だった。

Day2 放流も2日間は持たず********が逆転勝利

終日雨の予報を覆し10時頃には青空になった2日目。この日も放流地点では「絞り出す」作業が続けられていたが、さすがに2日目ともなると厳しさが増す。

放流戦は放流戦で、高密度船団での操船テク・ワーム禁止という制限での喰わせテクニック、放流地点からのバスの動きの読み、等など河口湖ならではの唯一無二なテクニックを、しかもハイレベルなそれが要求される。

更に、船団におけるボートのポジショニングはスタート順はもちろんの事、ボートの大きさ・選手間の友人関係と上下関係?などなど端からは解りづらいものがある。それらを深読みするのも観戦者の楽しみの一つである。という余談はさておき、この日も大勢は放流戦であった。

初日トップの田中健治はこの日も1700gの素晴らしい魚を持ち込んだが数が出ず失速してしまう。田中以外にも河口湖常連のプライドでネイティブ勝負に出た選手は少ないないが、どうしても数が出ずトータルウエイトで放流組に勝てない。

そんな中、ネイティブ組の一人である********は見事にリミットメイク。放流マックスを少し上回る3176gで単日トップに立ち408ポイントで優勝した。プラで好感触を得ていたようだが、放流戦でネイティブ勝負をするのは、相当な自信と精神力を要するはず。今回の優勝は参加者全てが心から賞賛したに違いない。

実は初日終了後、知り合いの辛口ライター氏から電話があった。その中で「真海くんはどうだった?」と聞かれて驚いた。トップ50メンバーなら解るが、彼がマスターズクラスの選手を知っている事自体が異例。その理由を尋ねると、たまたま最近、********のブログを目にして、文章のうまさやトーナメントに対する姿勢に感銘したという。冒頭で書いたように「辛口」な彼が他人を誉める事は滅多に無い(失礼)ので、私自身も強く印象に残った電話だった。そんな彼が認めた選手が優勝。さすがの選球眼!?

そんな事もあり、経歴を調べてみると2008年までは福岡に在住していた。その後トーナメンターとして本気で生きていくために河口湖へ移住した。8月の河口湖Bでの優勝をはじめ、名門東京チャプターの相模湖・津久井湖でそれぞれ優勝する偉業を達成。まだまだ経験した場数が足りないが、近いうちにトーナメントシーンを賑やかすに違いない要注目の選手だ。

写真・報告 NBCNEWS H_Togashi

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