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JBトップ50 第1戦

ゲーリーインターナショナルCUP

04月20日(金)~04月21日() 高知県 早明浦ダム

ストーリー

リザーバーマイスター山岡計文がその実力を余すところなく発揮。
トップカテゴリで初優勝!

2012年4月20~21日に高知県早明浦ダムでJBトップ50第1戦ゲーリーインターナショナルCUPが開催された。産卵直前のナーバス期に加え流入過多による2日間での開催になるなど波乱の展開だったが、西のリザーバーマイスター山岡計文が得意の釣りでトップカテゴリー初優勝を飾った。

プラクティス

ダム水位の関係で今戦もオフリミットが前日木曜日のみの特別ルールが適用されたため、10日以上のプラクティスを続ける選手も多かった。多くの選手が「今年は厳しい」とため息混じりにその状況を語った。

10m近く高い水位、そして4~5mボトムが余裕で見えるクリアウォーターなど、去年とは違う顔の早明浦ダムが多くの選手を悩ませる。

水温は14度前後でバスの状態はスポーニング初期段階。既に産卵を行なっている個体もいるようだが、その数は多くはなく、産卵直前のナーバスな状態になっているバスが多いようだ。それに加え多くのボートが走り回る状態はバスを更に臆病にさせていたのかもしれない。

Day1

小雨まじりの暗い空で迎えた本番初日。気温は12度ほど。
ミーティングではアラバマリグについての採決が行われた。公式ルールではFECOマーク付き本体の使用が認められているが、現時点ではまだ該当製品が無い。ヘッドの無い自作モノならOKとされているが、混乱を避けるための採決。反対多数で今戦での使用は禁止された。なお、このルールはあくまでもこの大会に向けたルールである。

7時20分にフライトが始まる。去年人気だった最下流域にUターンするボートは極めて少なく、多くが上流へ向けて走り去った。

陸上からのビューポイントの少ない早明浦だが、大会中は何度かまわってみた。中~下流域に浮く選手は少なく、インターセクション~役場前・上流部でポツポツとボートを見ることができた。朝の早い段階ではミドスト気味に横へ、午後からはロッドを立ててスローに操作する光景が多かった。

昼前に一旦会場へ戻ると晴れ間がのぞき一気に暖かくなった。そのタイミングでヨシノボリ系のベイトフィッシュや謎の小魚、ブルーギルや15cmクラスのバスが一気に浮いてきた。40cm弱の複数のバスがボイルするシーンもあり、いろんな魚の活性が一気に上がっていた。
会場裏のカバーを狙っていた加藤誠司もそのタイミングで次々とヒットさせていた。湖全体でそのような状態になったのだろうか。

午後からはまた曇り空に戻ったが、この時期は午後から釣れ始めることも多い。戦前は多くが「厳しい」と口を揃えていたが果たして結果は?

蓋を開けてみれば、やはりみんな嘘つきなのか、それともプラと本気釣りの違いなのか、数字は去年とほぼ変わらずだった。検量率89%で1/3がリミットメイクを達成した。5キロ超えが2名、4キロ台が5名と上位陣のウエイトは去年を上回った。

初日トップは山岡計文で5685g。プラで好感触を得ていた釣りを行い10時までノーフィッシュだったそうだが、釣り方を切り替えてから釣れ始め初日のトップウエイトに。

2位は川口直人で5,480g、3位は五十嵐誠の4,925g。4位伊藤康宏で4,920gとハイスコアが続いた。

初日上位陣の顔ぶれを見ると、関東勢もしくはクリアウォーターのサイトフィッシングが得意な選手が目立つ結果となった。

また、去年の年間ランキング上位選手がローススコアに終わるなど波乱の初日となった。更に初日の検量後に「ダム水位の関係で3日目が中止」と告げられた。

初日が予選という形式ではなく、2日目も全員が参戦。マスターズ方式+重量ポイントで戦うフォーマットが採用された。また、通常最終日は13時30分が帰着だが、この日は14時30分までが競技時間となった。

初日下位だった選手にとって「予選落ち」という屈辱を味わうことはないが、マクリ上げる事が難しくなった。一方上位選手は、そのまま逃げ切れる可能性が高い2デイズの戦いだ。

Day2

初日と同じような天気のもと、2日目がスタート。この日は最下流部に10艇近いボートが浮いていた。上流域は雨による濁りはほとんど無かったが、赤潮っぽい妙な濁りが入っている箇所も見受けられた。

去年は3日間急変しまくりの天候だったが、今年は概ね2日間同じような天候だった。水中の状況が激変することはないように感じた。上位陣がそのまま逃げ切るのか、それとも・・・

15時に検量が始まる。トレーラーウエイインショーはなく、通常スタイルでの検量。
全体的な数字は初日とあまり変わらず89%が検量し18%がリミットメイクした。

単日トップは北大祐で唯一の5キロオーバー。
初日2位の川口直人、5位の黒田健史が1本のみの検量で戦線を離脱してしまう。一方、伊藤康宏・野村俊介・山岡計文は4キロ台をキープしお立ち台は確実なものとした。

Result

トップで折り返した山岡計文は2日目も4位となるスコアで117ポイント獲得。合計重量は唯一の10キロ超で重量ポイントが満点の120ポイント。合計237ポイントでトップ50シリーズ初優勝。
同選手はクリアウォーターのマウンテンリザーバーにはめっぽう強い。一昨年の早明浦戦でも最後まで阿部進吾と優勝争いをしたのは記憶に新しい。地元奈良のチャプター戦では無敵状態だが、その実力はトップカテゴリー優勝というかたちで証明することができた。
誰もがその存在を知っていたがなかなか釣ることのできなかったデカくて太いバスを地元で鍛えたリーチのダウンショットを使い見事に攻略した。
※山岡選手にはBasser誌が2日間密着していますので、詳細はそちらを御覧ください。

総合2位は伊藤康宏。メインパターンはマイクロクローラー4インチネコリグのサイトフィッシング。山岡にはわずかに及ばなかったが2日間ともに4キロ後半のウエイトを持ち込みトップ50シリーズ初のお立ち台に上がった。同選手も奈良のリザーバーに通っているようで、その練習の成果を大舞台で披露することができた。
※伊藤選手にはバスマガジン誌が2日目に密着しています。後日NBCNEWSにもレポートを掲載します。

3位は野村俊介。白滝ワンドをメインエリアとし、デリシャスシャイナーのノーシンカー表層引きでグッドサイズを浮かせて釣っていった。ワーム禁止になる前の河口湖で同選手がよく行なっていたパターンである。一週間前のマスターズ戦に続き2週連続のお立ち台。

4位は五十嵐誠。メインパターンはドライブクローラーのネコリグによるカバー撃ち。カバーに居るバスの存在は多くが知るところではあったが、口の使わせ方が謎だった。同選手は一旦岸に乗せてから静かに落とすと簡単に口を使うということを試合中に発見した。サブパターンをマイクロクローラーの表層引きに使い、2日目も11位で踏ん張り入賞した。年間ランキング上位の多くが緒戦を外した中、ゼッケン6番が4位でスタートした。

5位は大塚茂。多くの時間を会場対岸のワンドで費やした。カットテールワームのキャロライナリグをメインパターンとして4m台を回遊してくるバスを仕留めた。アベラバのカバー撃ち、ノーシンカーワームの表層引きがサブパターン。2日目は4本ながらキッカーサイズが混じって5位入賞。大塚は早明浦ダムに似た神流湖でバス釣りを覚えた口。クリアウォーターのリザーバーを得意とする選手だ。

3日目キャンセル、年間上位ランカーが軒並み低調、と波乱含みの幕開けとなった本年のJBトップ50シリーズ。次回第2戦エースメーカーCUPは北浦を舞台に6月8日から開催される。

NBCNEWSよりお詫び
Ustreamの中継は電波が弱いせいか、まともに中継することができませんでした。またオブザーバーが殆ど居なくt50tterも盛り上がりに欠けました。第2戦はたくさんのオブザーバーに来て頂けることを願います。

写真:NBCNEWS・Bassmagazine
レポート:NBCNEWS

JBトップ50シリーズ2012

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