メールRSSツィッター

ホーム > JBトーナメント情報2012 > JBマスターズ第1戦KISAKAマーキュリーCUPストーリー

JBマスターズ 第1戦

KISAKAマーキュリーCUP

03月10日()~03月11日() 兵庫県 生野銀山湖

ストーリー

生野銀山、一攫千金トーナメント
濱田禎二選手が一撃(1匹1,742g)で優勝!

2012年JBマスターズプロシリーズが兵庫県・生野銀山湖で開幕した。初戦は厳寒の河口湖戦が恒例になっていたが、関西のリザーバーへ舞台を移しても早春のタフコンディションは回避できなかった。

成績を見ての通り、1、2日目ともにウェイイン会場にバスを持ち込んだのは各1人。初戦の日程と会場が発表されたときから厳しいゲーム展開は予想されていたが、さらに幾つかのバスの活性を低下させる要因が加わり、ほとんどの選手が沈黙を破ることができなかった。

DAY-1 終了間際に決めた濱田禎二選手!

初日に1,742gのグッドサイズをキャッチした濱田禎二選手は、JBワールドシリーズ初年度初戦(1997年3月)のコンディションをオーバーラップさせ、上流エリアを意識して初日に挑んだ。3月に入って一旦春めいた日が続き、上流部からの動き出しを期待したからだ。
しかし、大会開催週に入って季節は逆戻りし、大会前日の公式プラクティスデーは冷たい雨が降り続いた。護岸工事で低水位が続き、マイボートを持ち込めなかったことや、流れ込んだ温かい水が上流部に溜まらずに流されたことなども今回のタフコンディションを作り出したといえるだろう。

大会当日は冷え込みと雪代で再び上流エリアの水温が下がり、ディープはまだまだ真冬の領域。たった2匹の魚で答えを出すのはコジツケかもしれないが、バスが口を使う可能性が少しでも高かったのが中~下流エリアのシャローからミドルレンジにいる“動ける”バスという結果となった。

濱田選手は春を意識して上流を目指したが、季節の逆戻りで今度は最下流へ。エレキ戦ではリスキーな動きと思えるが、さすがは長年トップカテゴリーで結果を残してきた選手である。そして最後は水温7℃で最も高かった会場付近をチェックし、終了間際にドラマが起きた。

午後1時30分、場所はスタート地点対岸にあるワンドの奥。階段脇の水深2mほどのところにあった岩は上がってきたバスが一旦着きそうなスポットだった。インチジグヘッド1/32oz(フック#4)にエコゼットピン2.6in(スモークのシルバー・ブラックラメ)をセットしたジグヘッドリグを底から少しきったところをスイミングさせているときに、値千金のバスがバイトしてきた。

「1匹の魚でエラそうなことは言えませんが・・・」とベテランは表彰台の上で苦笑いを浮かべたが、どんなに厳しいコンディション下であっても、少しでも好条件が揃うエリアを探し求め、切れない気持ちがあったからこそこの1匹に巡り会えたのだろう。

DAY-2 “速い釣り”で攻めきった小林知寛選手

大会2日目は前日よりも冷え込みが厳しく、氷点下の朝を迎えた。ただ、10時過ぎまでは風も穏やかで、太陽の光線からは春が感じられた。前日と比べると明らかにディープに浮かぶ選手が少なくなり、僅かだがヴァイタルサインが出ているシャローを攻める選手が増加した。

この日唯一のバスをキャッチしたのはTOP50の小林知寛選手。下流にエリアを絞り、最下流の左側(ダムサイトに向かって)にある岩盤エリアを5~6往復目にバイトの瞬間がきた。

雲が広がり、風が強まってきた11時過ぎ。ルアーはエコバイズクロー2.5inをセットしたアベラバ7g。岩盤のエグレなどを狙うためラインは太めの12Lb。「食ってくるなら落ちてすぐか、1アクション目」ということで、シャローを撃って1アクションを与えた後にルアーをピックアップする早いテンポの釣りを押し通した。実は1匹目をキープする直前に600gクラスを手もとでバラしてかなり動揺していたが、2回目のチャンスを見ごとモノにして364gの小さな大物を手中にした。

何とかパーフェクトゲームを免れた過酷な開幕戦。シリーズ成績争いは今大会でバスを手にした2選手が大きなアドバンテージを得たが、考え方によっては暫定3位が100名超。まだまだ勝負の行方は分からない。


2本のロクマルが物語る生野銀山湖のポテンシャル

JBマスターズ開幕戦で話題になった2本のロクマル。かつて琵琶湖や池原が注目されるまでは、この生野銀山湖がレコードフィッシュを狙えるフィールドとして広くその名が知られていた。

そのポテンシャルはまだまだ高く、JBマスターズ期待の若手、五十嵐将実、********両選手が今大会のプリプラクティスで見ごとなロクマル(ともに61cm)をゲットした。

五十嵐将実選手のロクマル

1本目のロクマルが上がったのは2月22日。場所はボート桟橋の対岸エリアだった。ボトムまでは水深10m、その途中に突き出した岩盤の5mラインを1/32ozジグヘッドリグのエコカットテール(中層スイミング)で仕留めることに成功。ラインはレッドスプールの2.5Lbだった。
今回は小型を釣るのも難しい状況で、それならばと春を意識したデカバスを狙おうと考えた五十嵐将実選手。昨年はJBマスターズ年間成績6位でフィニッシュし、TOP50へ昇格するのに十分な成績を残した。だが、もう1年JBマスターズに留まり、実力を付けてからTOP50に挑戦したいという頼もしい選手だ。

********選手のロクマル

2本目のロクマルがキャッチされたのはプリプラクティス最終日(3月4日)。アングラーは2010年のバスプロ選手権(東日本)を制した********選手だった。
場所は中流域、今回護岸工事をしていたところから200mほど下ったところ。レイダウンに着くビッグバスをサイトで攻略した。
ルアーはフィッシュテールのノーシンカー、ラインは東レ・ハイグレード3Lbだった。

あ~、本番でゲットしてほしかったけれど、見ごとな魚体。生野銀山湖のビッグバスはまだまだ健在だ。

写真・レポート:バスマガジン編集部K

JBマスターズシリーズ2012

banner for http://hauniv.athuman.com/faculty/fishing/index.php?code=120228
banner for http://www.gary-yamamoto.com/

Quick link


ページ先頭 一つ前へ