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JBマスターズ 第4戦

ダイワCUP

10月20日()~10月21日() 長野県 野尻湖

ストーリー

シェイクからのピュッ。食わせの小技を使い五十嵐将実がボコボコに釣り勝った

2012年10月20日~21日長野県野尻湖でJBマスターズ最終戦ダイワCUPが開催され弱冠二十歳の五十嵐将実が船団の中で釣り勝った。アングラーオズザイヤーは小林知寛が獲得した。

Day1

恒例となった秋のマスターズ戦。今年は去年より約1ヶ月遅い開催となった。お盆過ぎから急に難しくなる野尻湖だが今年は水温が高いせいか9~10月も絶好調だった模様。しかし、大会一週間前ほど前から気温が下がり始め、やや難しいコンディションでの開催となった。

朝の気温は3度。湯気がたちのぼる湖上に107名の選手が散っていった。

季節進行に弱冠のズレがあるとはいえ、選手のボートポジションは例年と変わらず。シースピ沖・砂間・菅川のフラットと竜宮~水道局のバンクが人気エリアとなった。

戦前情報では「少し難しい」だったが、終わってみればウエイイン率は80%。4本以上が2割、半数が1~2匹。ウエイト的には4キロ超えが4名、17位までが3キロ台という素晴らしい結果だった。

単日トップは菅川と大崎のフラットを3.5gキャロライナのスイミングで4535gを釣った長友政貴。

2位はなべちゃんこと渡辺健司。水中島の12mにある岩のブレイクにシャッドキャロ(イマカツ・ベビーキラービルミノーのキャロライナリグ)を通して釣った。釣れてくる魚が軒並み大きく4本ながら4510gというスーパーウエイトを叩きだした。

3位は鈴木晋平。紫岩エリアの7~13mブレイクにスプリットショットリグ(3インチリングワーム系+1.6gと2.2gシンカー)を止めずにズル引きし4本キャッチ。こちらもビッグフィッシュ揃いで4460gをマークした。

五十嵐将実は単日4位となる4180gで初日を終えた。キーパー1本でAOY99%確定だった小林知寛は912g1本を検量した。

Day2

前日より気温は2度高いものの風があり一段と寒かった2日め朝。日中は19度まであがり風さえ避けられればポカポカ陽気の秋晴れだった。

スタート前に五十嵐将実に今日の展望を尋ねたところ「今日は船団になると思いますが、釣り勝つ自信がありますよ」と力強い言葉が帰ってきた。初日も周りが沈黙する中、五十嵐は15本ほどのキーパーをキャッチしたという。ベイトとバスが溜まる地形を把握しているらしい。

五十嵐は今年の第2戦河口湖で初日トップウエイトを出しながらも、2日めは初日に居なかったボートから周りを囲まれノーフィッシュを食らったトラウマがある。それは複数日開催トーナメントの常でありそれを克服しなければならない。

今大会も2日めはフライトが遅く目的エリアは想定通り船団になっていたが幸い狙っていたピンスポットには入れたという。

9時頃地上から五十嵐を見ていたが、とても落ち着きが無いように見えた。数キャスト毎にストレージを開けリグリ直していた。じっくり腰を据えた釣りができていないように思えたのだが・・・。後にそれはバスを飽きさせないようにワームカラーを頻繁にローテーションさせていた事が解った。1時間ほど見ていたが周りが沈黙する中、2本のバスをキャッチしていた。

時間の短い2日めだが、さすがはスモール戦。ウエイイン率は72%と依然高く4匹以上も14%と2日めもよく釣れた大会となった。

単日トップは********で5本4465g(連絡がとれず詳細不明)。2位は村上明生。鳥居前の10~11mにあるゆるいブレイク+硬い引っ掛かりのある所を3.5gキャロライナリグ(ゲーリー4インチグラブイモ仕様・フロントラインバンカーバスター3インチ)で狙い800g平均で14本キャッチという大爆釣!トータルウエイトを4210gとした。

同じく2日めも10数本キャッチの五十嵐将実はトータルウエイトを3840gとし単日でも3位だった。

Result

2日間合計30本近くキャッチし初日4位・2日め3位、トータルウエイト8020gというビッグウエイトで五十嵐将実が優勝。釣り方詳細はこちらゆずるが、バス・ベイトが溜まる地形を発見し2日間ともキープできたこと、そしてシェイクで魚にワームを見つめさせピュっと逃がして口を使わせるというシャローのサイトっフィッシングで多用される小技を10mのディープで行った事が今回の勝因だったようだ。

同選手は大会4日前に二十歳になったばかり。今年はJB河口湖でも優勝しており今季2勝目はマスターズという快挙。去年トップ50昇格権利を獲得しながらも、もっと経験を積むという理由で昇格を保留した甲斐があった。第4世代の若手と言われる選手達も30歳前後になった今、五十嵐らの第5世代がこれからのJBを盛り上げてくれるだろう。

上位5名の釣り方はこちら。

今回は西日本勢がお立ち台に3名。初日2位の渡辺健司、2日め2位の村上明生も関西勢。数多くある日本のバスフィールドの中でも特に繊細な釣りを要求される野尻湖だけに、今までは東日本の選手が上位を占めることが多かったが、今年はその常識が覆された大会となった。

AOYは小林知寛が獲得!

2日間で2匹しか釣れなかった第1戦が今年のAOY争いの全てだった。120点の濱田禎二、119点の小林知寛。他は全員5点。全4戦でこの差を埋めるのはかなり難しい。AOY争いはこの2名だけとなったが、トップ50昇格権利を争う年間ランキング争いは白熱した。上位10名は以下のとおり。

順位 ゼッケン 氏名 第1戦 第2戦 第3戦 第4戦 p計 重計
1 T5013 小林知寛 119p 110p 109p 69p 407pts. 10,368g
2 M70 濱田禎二 120p 47p 87p 98p 352pts. 7,008g
3 T501 福島健 5p 116p 120p 86p 327pts. 12,990g
4 M6 鈴木晋平 5p 117p 100p 101p 323pts. 12,858g
5 M22 早野剛史 5p 101p 112p 105p 323pts. 9,370g
6 T5047 SHINGO 5p 104p 105p 85p 299pts. 9,612g
7 M10 南一貴 5p 94p 88p 110p 297pts. 9,856g
8 M60 三浦利彦 5p 106p 96p 87p 294pts. 7,452g
9 T5023 野村俊介 5p 118p 111p 55p 289pts. 12,499g
10 M52 薮田和幸 5p 113p 81p 80p 279pts. 10,191g

 

トップ10に現役トップ50選手が4名入り格の違いを見せつける格好となったが、この中から来年のトップ50メンバーが現れるはず。返り咲きの濱田禎二、九州からトップ50入りを目指し河口湖に移住した早野剛史、長年の夢がついに叶うイマカツチームの南一貴、久々の東北からの参戦となるか?山形の薮田和幸らに注目したい(鈴木晋平は辞退を表明)。

写真・報告:NBCNEWS H.Togashi

JBマスターズシリーズ2012

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