ジャパンスーパーバスクラシック 11月01日()~11月02日() 山梨県 河口湖

ストーリー

今年の勢いそのままに前山智孝がクラシックを制した!

2014年に開催されたJBプロシリーズの年間上位ランカーのみが参加できるジャパンスーパーバスクラシックが11月1~2日に開催された。全国から40の精鋭が紅葉美しい河口湖に集まり熱戦が繰り広げられた。結果、今季絶好調の前山智孝がアウエイにもかかわらず、得意の釣りで2日間安定した釣果をあげクラシックトロフィーを手中に収めた。

Day1

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今大会は"放流戦"だった。大会数日前にいくつかの場所で放流が行われ、そのエリアに船団が出来た。昔ながらの河口湖トーナメントの風景である。バスのサイズは500g前後平均。クラシックはバッグリミットが7本であるため、良いサイズの放流魚を7本揃えれば3500gのベースを作ることが可能。2キロ~3キロといったスーパーキッカーフィッシュの可能性はもちろんあるが、5本リミットではなく7本リミットであるため、多くの選手は放流魚で揃ったら非放流魚(俗にいうネイティブ)で入れ替えを行う、というプランだった。

初日は曇天・小雨・無風~微風のコンディション。放流魚は魚を直接探して狙う、もしくは、ウィードポケットを探して落とすという釣り方が効果的であるため、風が弱いのは釣りをしやすい。更に、その天候によりアクティブな魚が多く、スピーナーベイトなども効果的だった。

そんな天候に恵まれた初日は半数がリミットメイクした。単日トップは河口湖で修行を積む現役ヒューマン生の長谷川太紀。放流魚でベースをつくったあと回遊系バスを狙い2キロクラスのキッカーを釣り5405gをマーク。2位は去年のクラシック覇者である篠塚亮。ポークワームのショートダウンショットでアシの奥を撃ち、1匹めが1500クラスのキッカーだった。その後も放流魚を4本追加し3700gでオール放流組から頭ひとつ抜けた。

Day2

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朝のうちは初日と同じような天候だったが、次第に青空が覗き始め、風も強めに吹いた。これにより、放流サイト・半サイト組は苦戦を強いられることになった。また、初日に「抜かれた」影響は大きく、1~3本で終わった選手がほとんどを占めた。放流でベースを作ってからのキッカー狙いという作戦が通用せず、初日上位陣の多くが失速。

そんな中、初日4位スタートの前山智孝が見事にリミットメイクした。ウエイトは2828gで単日2位の成績。トータルポイント76で2014年ジャパンスーパーバスクラシックの覇者となった。

河口湖は10年ぶり、体調不良で前日プラも出来なかったという前山だが、昔から放流魚を釣るのは得意だったそう。地元のプロも「魔法のように釣っていた」と溜息を漏らしていたほど。万年6位だった前山も、今年のトップ50野尻湖戦で初のお立ち台に昇って以来勢いが付いた。エリート5出場、そして遂に3大タイトルの一つであるクラシック制覇。ジュニア時代からJB/NBCトーナメントに参戦し、今年で22年めだという。少し時間が掛かったが、準優勝の小林知寛と同じく2014年の台風の目玉となった選手。2015年の活躍に期待したい。

写真・報告 NBCNEWS H.Togashi

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