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JBマスターズ 第1戦 シマノCUP 03月19日()~03月20日() 山梨県 河口湖

ストーリー

2016年3月19日~20日山梨県河口湖にてJBマスターズシリーズが開幕した。例年河口湖での開幕戦は1割釣果という厳しすぎる結果に見舞われる。今年も例外ではなく2日間ともウエイイン率は1割。2日間連続して釣った選手は僅か2名・・・。そんな状況の中、ベテラン杉田陽彦は初日1800、2日目3キロオーバーをキャッチしプロ戦初優勝を飾った。

Day1 さすがの貫禄、福島健が2本3440gでトップに立つ

春の大会は天候に左右されやすい。特にまだバスが浅場に上がってない時期は顕著にその影響を受ける。プリプラクティスの時点では少し差していたバスもいたようだが、数日前の降雪・水温低下などでまた戻ってしまったようだ。前日プラの金曜日は比較的温かくなったが、昼前から強風となり、満足にプラをできなかった選手も多い。

大会当日はスタート直前から本降りになったものの、気温は8度とこの季節の河口湖にしてはかなり暖かい朝だった。昼前に天候は急激に回復し気温も14度まで上昇した。そのタイミングで値千金のバイトを得た選手もチラホラいたらしいが、基本的には「果てしなくバイトが遠い」コンディションだった。

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そんな中でも釣る選手がいるのがトーナメント。福島健はこの状況で2本のバスをウエイインした。プリプラクティスはもちろん、前日プラでも釣りをせず「湖を感じる」ことに専念する同選手。トップ50はそうではないが、マスターズシリーズは完全に「大会中に魚を探す」釣りをしているらしい。この日は朝から雨降りだったので迷わず「巻き」の釣りを展開した。シーズナルパターン的に選んだエリアはハワイ~広瀬。そのエリアの3m前後をロングビルミノー(エバーグリーンキッカーイーター)で攻め2キロフィッシュをキャッチ。その1本を軸に各地を転々とした。終了間際に畳岩に入りスモラバ(エバーグリーンC4ジグ+ポーク)で1本追加。この大会唯一の複数尾検量の結果は3440gでトップウエイトを記録した。

Day2~Result 杉田陽彦3キロオーバーを持ち込み優勝!

2日目は薄曇り~晴れの天候。水温が上がって一気にバスが動くか期待するも気温は前日よりも低めに推移。水中のドラスティックな変化は無かったようだ。結果この日も検量台へ来たのは12名。ウエイイン率1割の法則はきっちり守られた。そして初日と釣ってきた顔ぶれも違う・・・。

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2日連続で検量できたのは僅か2名。2日間のポイント制で競われるため、もちろんその2名がワンツーになるのは決定。3位~5位には誰が入るのか?変なテンションで会場が沸いた。

総合優勝は初日1818gで5位、2日目は3224gでトップ、ポイント合計216を獲得した杉田陽彦。前日プラで唯一ワンバイトあった鵜の島周辺のスポットで2日間ともに朝の数投で幸運のバイトが訪れた。使用ルアーは2.6gシンカーのポークルアーダウンショット。ベイトが多く回ってくるスポットにそのポークルアーをフワフワさせながら待つイメージで使った。自ら「ガラガラ抽選で金の玉が2日間連続して当たった」と謙遜していたが、そのスポットにたどり着き、値千金の超貴重なバイトをミス無く取り込めた(しかも朝イチから、しかもロクマル近い3キロバス)のは紛れも無い実力である。チャプターでは優勝・お立ち台の常連だが、プロ戦での初オタチはマスターズの優勝だった。「長く続けてればいい事もあるんですね~」と。なお、第2戦は杉田の地元三瀬谷ダムでの開催となる。今年のマスターズシリーズの台風の目となるのか!?

総合2位は中澤諒。2014年にチャプターデビュー、2015年にJB河口湖A/JBII河口湖エントリーを経て、今年からマスターズへ参戦。恐らく優勝の杉田とは親子ほどの歳の差があるであろうルーキーだ。なお、中澤以外にも今年は新人が多い印象で、マスターズシリーズも世代交代しているのを実感した。
釣り方は丸栄~八木崎の5~6mにある岩や石をジグヘッドで狙うというもの。プラクティスの段階からいい感触を得ていた釣り方で、キーとなったのは風当たりとベイトフィッシュ。初日は朝から強めの風が吹いていたので早い時間にキロアップをキャッチ。2日目は前半風が弱く何度か入ったがダメ。11時過ぎに待望の強風が吹き始め、狙い通りに1980gをキャッチした。使用ルアーは1.8gジグヘッド+ポーク。8mにボートポジションをとり、浅い側へキャスト、5~6mのボトム付近を重点的に探るという方法だった。

総合3位は福島健。前出の通り初日のみの検量だったが、3440gというハイウエイト貯金で3位入賞。

総合4位は藤田夏輝。プリプラクティスの時に唯一反応を得られていた鵜の島南西部4mで2日間粘り倒した。前日プラ・初日ともにニゴイしか反応しなかったが、そのポイントしか信じられる場所は無く、2日目もその場所へ。8時過ぎに待望のバイトとともに現れたのが2736gというビッグフィッシュ。この1本で4位入賞となった。使ったルアーは1.1gジグヘッド(ベイトブレスMシェイカー1)+ポーク。

総合5位は植田陽。プリプラクティスのときに見つけていたのは水温が8度になると桟橋に差してくるビッグバスの存在。大会中もギリギリその水温だったため、そのバスにアプローチしてみた。桟橋際をダウンショットで探り食ってきたのは2574g。芦ノ湖育ちの技が際立つ1本。2日目も同じ場所にビッグバスを確認できたが食わせることが出来ず総合5位に。

AOYレースの行方とトップ50昇格・・・

マスターズシリーズは年間4戦しかないうえに、例年第1戦はめちゃ厳しいコンディションで開催される。ゆえに、第1戦の2日間で「たった1本のバス」を釣ることがAOYレースとトップ50昇格にとてつもない影響を及ぼす。たかが1本、されど1本。今年の第1戦でポイントを獲得できたのは22名。実質的に年間優勝者はこの中からでることになる。挙句の果てに福島健・小林知寛という恐ろしい顔ぶれも22名に入っている。また、22名中5名が現役トップ50選手なので、残り17名が昇格権利獲得に向け大きな一歩を踏み出せたことになる。

次回は三重県三瀬谷ダムで4月16日~17日にサンラインCUPとして開催される。

写真・報告:NBCNEWS H.Togashi

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