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JBマスターズ 第3戦 キサカマーキュリーCUP 07月23日()~07月24日() 茨城県 霞ヶ浦

ストーリー

2016年7月23日~24日に茨城県霞ヶ浦でJBマスターズ第3戦キサカマーキュリーCUPが開催された。4割がノーフィッシュというなかなか厳しい状況だったが、そんな中でも他の人とは少し違う戦略を組んだ元トップ50の田渕秀明が連日ビッグフィッシュを狙い撃ちし見事に優勝。2位と5位に現役トップ50の琵琶湖ガイドが入るなど、地元勢を駕ぐ結果を残した。

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関東地方はまだ梅雨明けしていない。太平洋高気圧に広く覆われている訳ではなく、2日間とも気温は低め。特に朝晩は20度を下回るほど。また両日ともに東寄りの風がやや強く吹いたため釣りにならないエリアも多かった。全体的に今年の霞ヶ浦水系はやや低調。去年同時期の大会では8割だった検量率も今年は6割に減り、持ち込まれたバスの総数も半減した。そんな厳しい状況だったが、釣る人は釣るのがトーナメントの面白いところ。特に今回は関西の選手、トップ50選手の活躍が目立った。JB霞ヶ浦シリーズはローカルならではの釣りが目立つが、全国からハイレベルの選手が集まるマスターズではローカルも気づかないようなパターンが生み出されるのが興味深い。

優勝は四国から参戦の元トップ50メンバー田渕秀明。

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2013年の夏開催トップ50霞ヶ浦・北浦戦で3位に入賞している。他にも同選手は夏の優勝が多く、夏男なのかもしれない。
メインエリアは51号下のアシが生えているストレッチ。言わずと知れた魚と人が多い激戦区だ。他の選手と違ったのは2つ。一つはボートポジション。アシ際からボートを20mほど離した。理由は「プラで釣った1本が食った直後沖へ思いっきり走ったから」。沖へ走るということは沖側から浅い方へ魚が差してくると想定したそうだ。目からうろこの着眼点である。その沖側から差してくる魚へプレッシャーをかけないように、あえてボートを20mほど離してアシ際・やや手前をロングキャストで狙って行った。風がけっこう当たっていたので、その強さ・角度に合わせてスポットを選択した。
もう一つの違いは使ったワーム。検量した全てのバスを釣ったのが自身で開発したアルティメイトワールド サイコロラバーだ。これまでにないタイプのワームで肝は「引くと上方向に動くアクション」だという。ダウンショットにセットしフックセットを工夫することで、その動きを出せるらしい。確かにこの奇想天外なカタチのワームがピョコピョコと上下にアクションするのはバスにとって新鮮に違いない。初日は5本4185gで単日2位、2日目は2本ながらどちらもキッカークラスで単日5位。総合ポイント215で優勝した。

準優勝は琵琶湖から参戦の現役トップ50メンバー乃村弘栄。

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初日のメインエリアは妙技水道。狙ったのは他の人はなかなか手を出さないブレイクの2m台。使用ルアーはHIDEUPスタッガーオリジナルのテキサスリグとヘビーダウンショット。ブレイクに絡むボトムの岩に当てながらスタッガーを巻いてキロオーバー2本を含む6本キャッチ。4335gで初日トップに。2日目はボートが多く思い通りの釣りが展開できず、北利根で我慢の釣り。それでもキーパーサイズを4本集め1866g。単日10位の成績で総合2位に。

3位は唯一の関東メンバー岩堀航。

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言わずと知れた現役トップ50メンバーで6月の北浦戦での優勝経験もあり。優勝の田渕秀明も言っていたがトップ50メンバーは霞ヶ浦水系の地形・スポットにはかなり詳しい。岩堀のメインエリアは北利根。このエリアはトップ50戦でも必ず競技エリアに入るため、若手マスターズメンバーとは比べ物にならない経験値(やGPS情報)を持っている。
プラで本湖をチェックするもなにも起こらず。北利根でキロフィッシュが釣れたので本戦は2日間そこで費やした。風のあたってるハードボトムや水門をDジグ+ゲーリーカットテールで攻めフォールで釣っていった。

4位は今期絶好調の伊藤康晴。

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メインエリアは古渡。バスボートでの侵入をためらう水深30cmくらいのドシャローをベイトブレス・バイズクローポークリー3インチの5gテキサスで攻めた。アシとウッドが絡むカバーを重点的に狙い座礁しつつも初日4本2334g、2日目5本2110gと安定した釣果を叩きだした(2日目の5本は僅か2名)。第2戦優勝に続き連続お立ち台。

5位はトップ50メンバー南一貴from琵琶湖。

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大型バスボートの機動力を活かしメインとしたのは霞ヶ浦の沖宿エリア。水深30cm未満のイナッコが湧くシャローでイマカツドノーシャッドを巻きまくり初日は10時半までにリミットメイク。3422gで初日を4位で終えた。2日目はアベラバで1本釣ったあとにドノーシャッドを巻きまくったが好天の影響で沈黙・・・。雲が出始めたラストチャンスに値千金の1200フィッシュがドノーシャッドを襲いお立ち台に滑り込んだ。琵琶湖からの参戦ながらトーナメント歴は長く2007年の霞ヶ浦戦での優勝経験もある同選手。今回は思い出巡り的に200リッターのガソリンを使ったそう。


終わってみれば「トップ50クラス」の圧勝という大会だった(4位伊藤康晴は過去に何度もトップ50参戦権利を獲得済み)。地元勢はタケGでお馴染みの竹内俊美の6位が最高位。7位に茂手木祥吾・8位福島健・10位瀧本英樹とトップ10の殆どを現役トップ50・OBが占めた。狭いフィールドでは食わせの上手い選手が上位になるケースが多いが、広大な霞ヶ浦では釣りの腕はもちろん、ボート牽引やラフウォーターでのドライビングなどトーナメンターとしての総合力が試されるのだ。

年間ランキングは福島健が依然リード

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全4戦中3戦を消化して時点でのポイントランキングリーダーは福島健。揺るぎない王者の風格だ。2位は若手の冨沢真樹が23ポイント差で追う。参戦2年目の植田陽が3位。4位に高山陽太郎と続く。残る最終戦の舞台は野尻湖。開催は10月8日~9日。福島健が余裕で逃げ切るのか、それともドラマチックな逆転劇があるのか?!

写真・レポート:NBCNEWS H.Togashi

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