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JBトップ50 第2戦 ベイトブレスCUP
06月02日(金)〜06月04日() 広島・山口県 弥栄湖

ストーリー

帰着間際のミラクルキャッチ×2!青木大介7年ぶりの優勝

2017年6月2日〜4日広島と山口の県境に位置する弥栄ダムでJBトップ50シリーズ第2戦ベイトブレスCUPが開催された。同会場での開催は10年ぶり3回目。近年は開催会場が固定化されてたいたが久々の新鮮な会場での開催。全選手の会場に対する経験値にそれほど偏りがないために「場所の釣り」というよりは「釣り方」「テクニック」で釣果に差がついた。終わってみればリザーバー・サイトに強い選手が上位を占めた。

弥栄ダムについて

山口・広島県境にあるリザーバー。山口県岩国市からクルマで30分ほどの山側に位置し、標高は100m程度。急峻なマウンテンリザーバー(例さめうらダム)という感じではない。水色は筋によって異なるが全体的にやや濁りがある。
トップ50開催地として特異な点はエンジンが使えないこと。以前は頻繁に開催されていた「エレキ戦」が2009年の高滝湖から8年ぶりに復活した。
スタート地点からメインのバックウォーターまでの距離は3キロほどで物理的には狭いがエレキでの移動を考えると割りと広い湖といえる。
産卵期ど真ん中の開催を避けるスケジュールを設定したが、今年は季節進行が2週間ほど遅れ気味。まだ産卵前の個体も存在する状況での開催となった。

予選初日 ハイウエイト続出!青木大介・五十嵐誠が6キロ超え

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暑くも寒くもない快適な快晴のもと7時にフライトが始まった。道路から湖畔を見れる場所がほぼ無いため大会中の詳細は不明だが、スタート地点から左側の美和エリアとメインの小瀬川上流域が人気エリアだった。

結果ウエイイン率は100%。リミットメイクも62%で弥栄ダムの高いポテンシャルが発揮された。そしてウエイトもハイレベル。トップは青木大介で6630g、2位は五十嵐誠で6185g、3位は三原直之の5550g。4キロ台が12位まで続いた。

予選2日目 怪物アラワル!今江克隆がロクマル3592gをウエイイン

快晴なので徐々に気温はあがっていったが、2日目の朝はぐっと冷え込んだ。大会終了後のお立ち台インタビューで「午後に気温があがってから釣れた(バスがシャローにあがってきた)」という声が多かった。

同じストレッチをたくさんの選手が流すため徐々にフィッシングプレッシャーが蓄積されてきた。初日たくさん見えていた大型のバスも徐々に姿を消してしまった。

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この日のトップは黒田健史で4915g。2位に市村修平4325g。3位に冨沢真樹4275gと続く。初日と違い5キロ台もでず、やや盛り上がりにかける検量だったが、最後の最後に事件は起きた!

「怪物」「モンスター」「化物」という言葉しか思い浮かばないほどのスーパービッグフィッシュを今江克隆が持ち込んだ。そのウエイトは耳を疑うレベルの3592g!もちろん今大会のビッグフィッシュ賞を獲得。

これほどまでのビッグフィッシュを目の当たりにすると釣り人は驚きを超越し何故か笑ってしまう。見るもの全てを笑顔にする巨大魚だった。

予選結果 

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暫定トップは唯一の10キロ超えを果たした青木大介。
2位は西日本リザーバーに強い三原直之。3位にサイト全般が得意な五十嵐誠。両者と青木大介との差は1キロ強。
暫定4位に黒田健史。今では静岡&ソルトのイメージが強い黒田だがプロ戦デビューは奈良県のリザーバー。JB津風呂湖からトップ50に昇格している。故にリザーバー経験は豊富。リザーバーといえばこの人、山岡計文も2500差ながら暫定6位につけた。湖のポテンシャルを鑑みれば2500差はひっくり返せる。ただしトップは青木大介だ・・・

決勝

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この日も朝は冷え込んだ。水温のあがる午後からが勝負というが、最終日は13時がタイムリミット。
この日は取材艇でまわることができた。朝イチの会場前付近では暫定トップの青木大介と2位の三原直之がエリアバッティング。両者とも早い時間に1本めをキャッチしたようだが、かなり緊迫した空気だった。

ボートを小瀬川上流域に進めると暫定3位の五十嵐が浮いていた。その表情はかなり焦っており9時半の時点でノーフィッシュだった。最上流部には連日単発ビッグフィッシュを持ち込んだ小林知寛、前日スーパービッグを持ち込んだ今江克隆の姿も。そして下流から一気に大移動してきた青木大介も最上流部を流していた。全選手に焦りの色が見える緊迫した空気の湖上だった。

この日のトップは福島健。虫ルアー(エバーグリーン ギズモ)のチョウチン釣りをメインとし、水温があがってからは岸際の浮きゴミブッシュをリーダーレスダウンショット(エバーグリーン フラップクロー)で攻めグッドサイズを連発。最終日ながら4995gを持ち込んだ。

Result

青木大介にとっての弥栄ダムのイメージは「キーパーサイズがたくさん釣れる湖」だった。10年の月日を経てプリプラに来てみたら50アップがウヨウヨ。プリプラ時は全体の様子を確認するだけにとどまったが本気で釣りをすれば5本で10キロはいけそうな感じを掴んだ。
そして直前プラ。予想よりは季節進行が遅く、まだスポーニング絡みの個体も居たがそれらは深追いせず回復してるバスを虫ルアーのチョウチン釣りで狙うことに決めた。同時にプロップ系ルアー(ティムコステルスペッパー)への反応も良いことを掴んで本番を迎えた。

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岸沿いにボートを進めつつステルスペッパーを前方にキャスト。視線は水中に向けバスを探した。そんな釣り方で4キロ弱まで乗せ最後に小瀬川上流へ勝負に行った。

水温があがるとシャローにグッドサイズがあがってくる。その状態のバスを虫ルアー(ディスタイルシェイクシャッド3インチの虫チューン)のチョウチン釣りで攻略し2キロフィッシュを2本キャッチ。6キロを超えた。チョウチン釣りはみんながやるようになったので、一筋縄では口を使わせることができない。ある「秘密の技」を使ってのキャッチ。

2日めも初日と同じプランで流すもののミスなどもあり13時半までライブウェルには3本のバスしか入っていなかった。フィッシングプレッシャーの蓄積により徐々にバスの着き場に異変が起きていた。そんな中、小さいワンド状地形の風が巻く場所にバスが居ることを突き止め、そこから連発してリミットメイク。ただしトータルウエイトはまだ少ない。

帰着間際に会場対岸ワンド奥へ入ってみるとキッカーサイズを発見。ミラクルキャストが決まりチョウチン釣りでヒットに持ち込む。ブッシュにボートを突っ込ませランディングを試みるも、そのブッシュの正体は薔薇だった。トゲが刺さりまくりロッドもネットも手離してしまうハプニングがありつつも最後の最後にミラクルキャッチが決まって単日5位の4115g。暫定トップで予選を終えた。

運命の最終日。朝イチに会場近くで1本良いサイズをチョウチン釣りで仕留めたものの、そこからはぱったり釣れなくなった。岸沿いにバスが居なくなったのだ。一気に小瀬川上流部へ移動し勝負を賭けたが、このエリアの魚影もかなり薄くなっていた。
数は少ないがサイズが良い小瀬川上流で粘るか。それともサイズは望めないが数は釣れる美和エリアへ移動するか。後者を選択し一気に美和エリアへ移動。キーパー場で2本キャッチするも、それでは勝負にならない・・・・小瀬川下流部〜会場前で粘り倒すも釣れない・・・・。この頃の青木大介の動きは大会会場からもよく見えていた。「青木くん焦ってるね」「釣れてるオーラを感じられない」などなど外野が口にしたが、現にこのタイミングでのウエイトは推定2キロくらいだったと思われる。本人は知る由もないが、ツィッターによればこの時点で暫定2位の三原直之が4本釣っているのだ。大方の外野の予想は「三原くんの逆転優勝」だった。

が、しかし。帰着10分前にそれは起こった。会場前のワンド奥で今大会の勝負を決めた1本に青木大介は出会った。通常のキャスト・釣り方では口を使わない賢いバスだが奇跡のキャストが一発で決まり、秘密の技で口を使わせた。

2日連続で帰着間際にキッカークラスをキャッチ。極限状態でそれができる青木大介恐るべし。

※青木大介選手には3日間つり人社取材艇が密着しています。詳細はBasser誌・DVDシリアスを御覧ください。

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中型バス1本分の713g差で2位になったのは兵庫県東条湖のローカル戦で2連勝中の三原直之。生野銀山シリーズの優勝・年間優勝や池原ダムでのクラシック優勝などリザーバーのサイト戦にはめっぽう強い。釣り方も虫系からビッグベイトまで幅広くこなせる。
今大会もメイン戦略はサイトフィッシングだ。

初日はイマカツ三原虫ノーシンカーで土バンクのエビ食いバスを狙ってリミットメイクしたのち、ロングストレートワーム(イマカツイールクローラー10インチ)で50アップを釣り5550gで3位スタート。
2日目はシェイドに浮いているアフタースポーンのバスを三原虫のチョウチン釣りで3645g。予選を2位で通過。青木大介との差は1145gだった。

決勝日はルアーマガジン記者を乗せて出船。開始早々キーパーをキャッチ。朝は青木大介とエリアをシェアしながらバスを探す。そして見つけたグッドサイズが反応したのはギル型ルアー(イマカツギルロイドJr.)。ボトムに置いておいたギルロイドに口を使った。
場所を移動し同じくロングストレートワーム(イマカツイールクローラー10インチ)のボトムゆるシェイクによるサイトでも1本追加するも青木大介が奇跡の1本を釣ったころに三原は1本ミスしたそう・・・。それぞれに帰着間際のドラマがあった。

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3位の五十嵐誠の戦略は青木大介とほぼおなじ。基本は岸沿いを流し、バスを見つけたらチョウチン釣りで狙った。青木大介がステルスペッパーだったのに対し五十嵐誠はネコリグを前方に投げつつバスを探した。その結果、初日は非サイトのネコリグでグッドサイズを2本キャッチするも「この2本が釣れる理由が解らない」。

サイトよりもネコリグのほうがサイズが良かったため2日目はネコリグに費やす時間を多く取った。が、それが裏目にでて3382gで単日11位に。ただし初日の6キロ超え貯金が効いて暫定3位で決勝に臨む。

決勝は更に苦しむ事になった。朝イチ50アップをばらしたあと見えバスも激減し11時半までライブウエルは空・・・普通ならここで精神崩壊し自滅するが、毎日釣りをし状況変化に敏感なトッププロは違う。
赤土の緩やかなバンクを流している時、自分のボートポジション下あたりにバスを発見した。岸際は皆が攻めるのでバスがそれを嫌がって一段下に落ちてると判断。しかも中層ではなくボトムに居ることを掴んだ。
それを掴んでからは同じ地形のスポットにネコリグ(レインズスワンプJr.)を投入しボトムをじっくり。11時半からグッドサイズのみ3連発の快挙。理想の地形が少なくそれ以上数は伸びなかったが、3本ながら3624g、単日5位の成績で総合3位をキープした。三原と同じく青木大介との差は中型バス1本ぶん。上位3名が僅差の大会だった。

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4年ぶりにトップ50へ復帰した2017年開幕戦は最下位というほろ苦い再デビューだったが、今大会はトップ50初のお立ち台に上がった黒田健史。上流域の魚影が濃いのはプラで解っていたが「対人」との勝負に勝ち目はないと考え、魚は少ないが人も少ない下流域をメインエリアに選択。虫系ルアー(スミス モッサ)のチョウチン釣りとクローラーベイト(イマカツ アベンタクローラーRS)の2本だてで水温があがる後半にヒットを重ねた。
岩と岩の間にあるなだらかな地形にベイトフィッシュが絡んでいるスポットがキー。ただしベイトフィッシュを模したルアーへの反応はなくクローラーベイトの「左右に出る波紋」にグッドサイズが好反応をしめしたという。

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水面系サイトのMr.リザーバーが三原直之であるならば、ミドスト系サイトのMr.リザーバーはこの選手。レジェンド山岡計文である。
同選手がもっとも得意とする軽量ジグヘッド(ティムコ・スーパーリビングフィッシュ)や軽量ダウンショット(OSP HPミノー)のサイトミドストがメインパターン。岸を向いてるバスにたいしては虫系ルアー(OSPオリカネムシ)のチョウチン釣りで攻め3日間安定したウエイトを持ち込み5位に入賞した。

チョウチン釣り新時代の到来

上位陣のほとんどが使っていた「チョウチン釣り」メソッド。キャストの難しさ、引っかからずストレスの無いルアー・フック・フックガード・ラインシステム、確実にランディングできるタックルシステム、などなどこの釣りはまだまだ進化の余地はある。次回第3戦七色ダム戦でも主力になりそうなメソッド。お立ち台で青木大介が「みんなやるから、食わせ方に秘密がある」と言っていた。食わせ方・アプローチ方法にもまだまだ伸びしろありそう。
2017年の新メソッドトレンドはこのチョウチン釣りにあると思う。次の七色戦ではどんな新しいチョウチン釣法が生み出されるのか興味津々だ。(チョウチンに変わる新たなネーミングも・・・)。そんな第3戦は7月7日〜9日に東レソラロームCUPとして開催される。

写真:バスマガジン・NBCNEWS
レポート:NBCNEWS H.Togashi

 

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