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JBトップ50 第1戦 ゲーリーインターナショナルCUP
04月06日(金)〜04月08日() 愛媛県 野村ダム

ストーリー

2018年のトップ50シリーズが愛媛県野村ダムで開幕した。桜満開のプリスポーン戦かと思われたが急激な季節進行で葉桜&スポーニング序盤という状況での開催となった。
春爛漫の大会になるとおもいきや、本戦期間は冬の嵐のような天候。目まぐるしく変わった天候、それに伴うメスバスの動きの変化にうまく追従できたものだけが春のビッグウエイトを持ち込むことができた。
優勝は参戦6年めの早野剛史。カバー撃ちをメインとしつつ、もっともタフだった2日目をスピナーベイトでフォローし初日4700,2日目5キロ、3日目2300、合計12101グラムを持ち込み優勝した。

野村ダムおさらい

愛媛県西予市に位置し、水道水やみかん畑の灌漑用水を補給する目的のダム。別名「朝霧湖」。メインウォーターの肱川で約5キロ、下流部に合流する稲生川が1.5キロの長さ。河口湖の東西が約5キロなので、小型リザーバーといえる。標高は60mほどなのでクリアなマウンテンリザーバーではなく、水色は濁り気味(霞水系や亀山ダムに近い)。JB/NBCではチャプター愛媛・JBII四国が開催されており、サイズ・数ともに狙える優秀なフィールド。トップ50では2010年3月末と2016年6月に開催済み。2010年の大会では馬淵利治がカバーの中層に浮くプリスポーンをリアクションで狙い優勝。今大会は季節的に2010年の大会に近い。

2018年の早春は四国なのに大雪に見舞われたり、最低水温が3℃を記録するなど波乱の幕開けだったが、大会開催前から急激に季節が進み、水温が20℃近くまで急上昇した。水中も一気に季節が進みスポーニング序盤期に突入した状態での開催となった。が、大会前日から急激な冷え込み・風雨に襲われた・・・

Day1 過酷な本降りの中、本堂靖尚が6995gで猛ダッシュ!

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晴天続きから一転。雨降りの予選初日。ただし気温は朝から高めで18℃。昼前には強風を伴う10mmの本降りになり過酷な幕開けになった。

トップ50が開催されるたびに大船団が形成される肱川・稲生川最上部だが今回は水温低下の影響で人気なし。多くのボートは中~下流域に浮いていた。カバー撃ちと少し沖側をライトリグで攻めている風な選手がほとんどだった。

過酷な気象条件にも関わらず野村ダムのポテンシャルが発揮されまくり初日は97%のウエイイン率。85%がリミットメイクを果たすという釣れっぷり。ウエイトも2割が4キロを超えた。

初日トップは2010年準優勝の本堂靖尚from四国。中〜下流エリアの「一番沖側に生えてるカバー」がキーで、カバー中層でヘビーダウンショット(イマカツハドルスイマー4インチ+7gシンカー)をシェイク。グっと重くなるバイトをとって8本キャッチ。2キロフィッシュを2本入れ脅威の6995gをマークした。

2位はポスト青木大介の声も囁かれる弱冠22歳のルーキー藤田京弥。釣ったエリアは今回不人気スポットだった肱川最上流。激流直下の流れが淀むスポット+ブッシュにストレートワームのノーシンカーワッキーリグ(レイン・エコスワンプミニ リンタロウカラー)をドリフトさせブッシュの下に潜り込ませる自称「ミミズワッキー作戦」で9時までに3キャスト連続ヒットもありつつ6本キャッチし初参戦初日で5820gを持ち込んだ。

3位は加藤誠司で5025g、4位は市村修平で4860g。優勝の早野剛史は4765gで初日を終えている。

Day2 今度は強風に雨アラレ・・初日ゼロの神谷勇紀がトップウエイト!

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初日の雨は夜には止んだ。しかし2日目は強風に見舞われた。記者が朝、宇和島市内のホテルを出る時は台風並みの暴風が吹き荒れており「大会中止?」と思ったほど。ただし少し山間にある野村ダムはそこまでの風はなかった。とはいえ、湖畔の竹林が傾きまくるほどの強風が吹き荒れた。そして気温も前日から10℃ダウン。当然水温も3~4℃下がった。

多くの選手にとってこの2日目の気温・水温低下と釣りしづらい強風が鬼門になった。

選手のエリア選択に動きがあった。前日の雨の濁り・低水温を避けているのか、上〜中流域に浮くボートがほぼ消え、稲生川とのインターセクション部からダムサイト方面の下流部にボートが集中した。

午前中は薄日が射すこともあったが、午後から天気は悪化。雨からアラレに変わるサプライズも。

そんな激変した2日目だったが野村ダムの魚影は濃くこの日もノーフィッシュは1名、リミットメイク率は77%だった。ただし総重量は下がり傾向で4キロ超えは半減した。

初日ノーフィッシュだった唯一の選手神谷勇紀が2日めのトップに。
スポーニングに入ろうとしたメスがこの寒さで少し戻ったかも?という読みで陽の当たる側の岬両サイド、ワンド入り口に狙いを定めた。ストラクチャーにタイトに着いてるメスを狙うために誰よりも丁寧なキャストを心がけ6435g。使用ルアーは3.8gラバージグ+ボリュームのあるトレーラー。

6055gで川口直人が2位、5190gで江口俊介が3位。早野剛史は5030gで単日4位だった。

予選結果

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予選通過ボーダーは2日間でおおよそ5キロ釣る必要があった。お立ち台〜優勝ラインは合計8キロ以上。
実質暫定順位では川口直人が9839gでトップ通過、44g差で早野剛史が追う。3位の江口俊介、4位の本堂靖尚までトップとの差が1300g。優勝争いはこの4名に絞られることになった。

決勝日 運命の最終日。早野剛史が逆転勝利

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最終日はようやく太陽を見ることができたが気温は6℃〜10℃と冷え込んだ。最上流の水温は前日プラから一気に半分になっていた。

この寒さと5日間にも渡るプレッシャーでさすがの野村ダムも徐々に釣れなくなりリミットメイク率は43%まで落ち込んだ。

そんな中、貸切状態だった消波ブロック帯を狙った高山陽太郎が4168g。オールドルーキー井上泰徳が4058gを持ち込んだものの、3位の黒田健史が3344g、4位の篠塚亮からは2キロ台というローウエイトな決勝日だった。

そのローウエイトに助けられたのが早野剛史。決勝終盤にキロフィッシュを連続ミスし、涙を流したという。2キロ台では勝てる気がしない。せっかくのチャンスを生かせなかった悔し涙だ。
が、しかし、川口直人が3本708g、江口俊介が1910gというウエイトだったため、終わってみれば2位に1500gの差を付けての優勝だった。

優勝 早野剛史 4765g+5030g+2306g=12101g

優勝の早野剛史が狙ったのはカバーの中層に浮いているプリスポーンのメスバス。
バスが浮く水深が毎日変わるため、自称「棚シェイク」釣法をもちいた。その釣りは水深5mにあるカバーなら、水面直下から徐々にレンジを下げながらシェイクしていき、左手で引き出したラインの長さでバスが居る水深を知るというもの。
サスペンドしている水深がある程度わかったら、そこで重点的にシェイクしたり、リアクションバイト狙いでピュっと動かしたりする。ワンキャストが時間が掛かってしまうが、他の選手が流したあとでも釣れるという。使用ルアーはいわゆる「カバーネコ」といわれるフックを埋込式にしたネコリグ。
初日はその「棚シェイク」釣法をもちい本流でメスのキロアップを釣ったものの数が出なかったため、稲生川へ移動。
ここではレイダウンの外周にネコリグやノーシンカーワッキーを沿わせ、最後にカバー奥にネコリグを投入するというパターンを使ってリミットメイクした。

2日目は本流の水温が激しく低下していたため、水温低下が少ないであろう稲尾川へ向かった。が、9時半までゼロ。
「ここが正念場」と考え、上流から下流までエンジンで走って水温と濁りの分布をチェックした。その行為は試合中に3回ほど行ったそう。
これまでの経験から、今の状況にあう釣りかたは「スピナーベイト」だと読んだ。それが的中し、中流域のクリークや緩傾斜を周りスピナーベイトでリミットメイク。水の色に合わせDゾーン・メディス・ハイピッチャーを使い分けた。
上流域のレイダウン内側がクリアアップしてることに気づき終盤に1500gのキッカーをキャッチ。最後の最後にもひらめきでワームのカラーを変えた一投目にキロアップが釣れるなど神がかった展開で5030gまでウエイトアップした。やることなすこと全て読みが的中した会心の2日目だった。

最終日は気温が上がらずメスが差してこない。前日までの釣りが全く効かず半分心が折れかかった。メス狙いは半ば諦め、まずはキーパーを集めた。終盤良いサイズを2回ミスってしまい悔し涙を流したらしい。勝利は無いものと諦め帰着・検量したが、周りがローウエイトだったため、結果的に1500g差でトップ50初の優勝アップを手に収めた。
※最終日はロッド&リール誌が同船しています。詳細はそちらで。

2位 江口俊介 3496g+5190g+1910g=10596g

プラクティスの感触はそれほど良いものではなかった。釣れなくはないが決定打となるものが見つからない状態。漠然と「バンク・ボトムは小さく、中層は大きい」という印象はもっていた。初日はジグヘッドワッキーでポツポツ釣ったものの、納得の行くパターンとは言い難い。そこで、テキサスリグに変えカバー撃ちをしつつも、そのままリグを深い方へ沈めながらロッドを縦にシェイクする「ミノスト」を試したところバスっぽい反応を得ることができた。結果初日は5本3496gで22位スタート。

2日目もまずはジグヘッドワッキーでベースを揃えたのち「ミノスト」をしてみた。すると1700フィッシュを頭にワンスポットでラッシュがかかりそれまでのキーパーサイズを全て入れ替えした。テキサスリグを2〜3mのところにキャストしベイトが魚探に映る4〜5mまで縦シェイクしながら中層を狙うらしい。「ミノスト」がハマって2日目は5190g。初日22位から一気に3位までジャンプアップして決勝に臨んだ。
が、他の選手同様3日目はメスが上がってこなく「ミノスト」パターンは不発。ジグヘッドワッキーでなんとか凌ぎ1910g(3匹)。トータルウエイト10596gで準優勝。

3位 川口直人 3784g+6055g+708g=10547g

プラクティスは絶好調で3〜4mのネコリグスイミングでボコボコに良いサイズが釣れた。が、本番初日はきっかり5本しか釣れなかった。
前日プラからカバーの先端にメスバスが浮いていることを見ていた事、同エリアに浮いていた本堂靖尚がカバー撃ちでトップウエイトを出したことを踏まえ、2日目はカバー撃ち用のテキサスリグのタックルも用意した。

フライト順が遅く狙いのスポットには入れなかったが、朝イチからテキサスリグのカバー撃ちで1500gをキャッチ。その後は道路跡に上がってくるメスをネコリグのスイミングで狙い、1ヶ所1匹のペースでキロフィッシュをライブウェルに収めつづけトータルウエイト6055gを持ち込みウエイト順で予選トップ通過した。
運命の3日目は他の選手と同じくメスバスの動きを追うことができずキーパー3本708gのみに終わった。

4位 高山陽太郎 4096g+2124g+4168g=10388g

他の上位選手と同じく高山も「良いサイズは中層」をキーにしていた。初日は下流域の数十センチ〜2mまでをジグヘッドのボトストで攻めて単日10位の4096gを持ち込んだ。
2日めも同じパターンで狙うも反応は芳しくない。「何かが変わった」と思いつつも前日のジグヘッドの釣りをなかなか捨てられずにいた。中層のメス狙いを捨てダウンショットでボトムの釣りで凌ぎなんとか5本キャッチするもサイズが伸びず重量順では予選を16位で通過。
3日目は予選の釣りを全て捨て心機一転。上流部にある消波ブロック帯にスタートから帰着まで張り付き1900gのキッカーを頭に6本キャッチの一回入れ替え。単日トップの4168gを持ち込んで一気にお立ち台へ。釣り方はネコリグとシャッド。

5位 黒田健史 3834g+3082g+3344g=10260g

初日は稲生川の水が比較的クリアでオイカワが居るところをまわった。カバー狙いではなくオープンウォーターの4~5mまでにストレートワームのライトテキサスをちょんちょんしながらリアクションバイトを狙った。スイムジグでキロフィッシュを入れ初日15位3834g。
2日目の前半までは初日と同じ展開。釣れるには釣れるがサイズが全く伸びない。
過去の経験を掘り起こして出た答えが「浮きゴミ」。インレット周りにある浮きゴミをランガンしたところ良いサイズを2連続でバラした。狙い所は合っているが、ワームが合ってないと判断し、扁平なワームに変えて無事1500gのキッカーをキャッチ。2日目は3082gを持ち込み、予選は10位で通過した。
最終日もインレットをランガンしミスをしつつも3キロ台を持ち込んだ。周りがローウエイトだったため3344gでも単日3位。総合5位で開幕戦を終えた。


初夏の様相だった4月の第1週から一転、冬の嵐のような寒さと風の中での厳しい大会だった。にも関わらず野村ダムのポテンシャルとトップ50メンバーの卓越したテクニックで5キロ、6キロのビッグウエイトが連発した開幕戦。日々下がる水温・変わる水色・ウザイ風。幾多の困難を乗り越え3日間状況変化に対応できたものだけがお立ち台に上がることができた。上位が狙ったのは全て同じ魚で「中層に浮くプリスポーンのメスバス」、釣り方も「ネコリグやジグヘッドによる中層スイミングとストレート系ワームのテキサスリグによる中層リアクション」だった。早春のリザーバーで是非ともチャレンジしたいメソッドだ。

第2戦は6月8日10日にベイトブレスCUPとして茨城県北浦で開催される。

写真・レポート:NBCNEWS H.Togashi

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