JBJBトップ50第3戦東レソラロームCUPストーリー

2019年 07月19日(金)~07月21日() 徳島県 旧吉野川

JBJBトップ50第3戦

東レソラロームCUP

2019年 07月19日(金)~07月21日()

徳島県 旧吉野川

ストーリー

カバーの釣りも上手かった
藤田京弥が激タフな旧吉野川戦を制して2年めで2勝め!

梅雨が長い2019年の日本列島。徳島県も梅雨明けはおあずけ状態で、蒸し暑い梅雨空のもとでの開催となったJBトップ50第3戦東レソラロームCUP。戦前の話ではなかり厳しくリミットメイクは到底不可能と囁かれた。確かに過去トップクラスの厳しい結果だったが、初日入れ替えまで行った藤田京弥がいきなり5キロオーバーを検量。2日め2キロ、3日目ノーフィッシュだったが初日の貯金が効いてトータルウエイト7,253gで優勝。トップ50参戦1年目の七色ダム戦におけるサイトでの優勝や地元河口湖での圧倒的な強さから「サイトが武器」というイメージの藤田京弥だが今回のメインはカバー撃ちだった。先日の河口湖A戦では5~6mのフットボールパターンでも優勝している。オールラウンド性を高めまくる弱冠23歳・・・

Day1 藤田京弥がいきなり5キロオーバー!

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旧吉野川は人為的に水位操作がされていて、それは事前にスケジュール管理されネットで公開されている。今大会の予選2日日間は水が動かない満水日の予定だった。水位と水の流れは旧吉野川の釣りに多大な影響を及ぼすために、全選手がその水位表を確認し戦略を組んでいる。が、この日は大雨の予報を受けイレギュラーに水位が減らされた。朝は満水だったが9時過ぎから水門が開き一気に減水し流れが強くなった。

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そんな中、藤田京弥はプラで魚影の濃さを確認していた今切川下流のカバーをバックスライドワーム(ジャッカルRVドリフトクロー(近日発売))で水が減る8時半までの間に2本キャッチ。消波ブロック帯では1200クラスのキッカーを追加。その後、水が減ってきたので上流へ向かうも濁流を見て今切川下流部へUターン。減水時にバスが見えるシャローフラットへ行き浮いてるバスをRVバグで1本キャッチ。同じような場所でRVドリフトクローで1本追加しリミットメイクした。最後に三ツ合エリアで入れ替えを行い最終ウエイトを5125gとした。

初日リミットメイクは他に2人。一人は鈴木隆之で同じくカバー撃ちを行い5本4290gを持ち込んだ。3位は準地元の山下一也。通いこんだ経験をもとに釣れるピンを丹念に狙って5本3980gを検量した。

全体では8名がノーフィッシュ、1本1キロ釣れば20位くらいで予選通過可能か?というかなり厳しい状況だった。

Day2 約半数がノーフィッシュに散る・・篠塚亮が2762gでトップ

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2日めは今にも泣き出しそうな空だったが、ギリギリ雨は降らず。午後から風が強まった。この日も予定外の水門操作が行われ、減水日になった。

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単日1位は篠塚亮。今切川下流の消波ブロック帯をいつものレインズホッグ+7gヘビーダウンショットで攻め3本、アシ際をリーダーレスダウンショットで撃って計4本キャッチ、2762gを持ち込んだ。
単日2位は早野剛史。水位が高い時間は本流中~下流にあるフローティングカバーをライトテキサスで、水が減ってからは消波ブロック帯をジャッカルファイボスのヘビーダウンショットで攻め4本2338gを検量した。

藤田京弥の2日めは初日と同じく今切川下流のカバー帯をかなり丁寧に撃ってみたが濁りの影響か12時半までノーバイト。減水してから本流上流へ移動しインレットにいる見えバスをRVバグでキャッチ。その後、バックスライドで300gを追加。最後に3連取水対岸の水門前にある見えない杭を魚探で見つけバックスライドでキロアップをキャッチ。3本で2128gを検量し単日5位。

予選結果 藤田京弥が7253gでトップ通過

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初日の奇跡的な5キロオーバーが効いて藤田京弥が予選トップ通過。1497g差で準地元の山下一也が2位。JBイチのパワーフィッシング小林知寛が3位通過。なお、最終的に準優勝だった三原直之は14位で予選を通過している。

全体的には、予選2日間ともに1匹でも釣れば予選を通過できるというとても厳しい大会だった。

Day3 坂東谷川の熱い戦い

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3日めは雲が途切れ青空が覗く天気に。風は強め。
2日めの結果から藤田京弥は朝イチから本流上流へ向かい、旧吉野川におけるサイトの名所「坂東谷川」へ入った。が、そこには宿命のライバル三原直之もやってきた。現トップ50メンバーにおけるサイトマン2名の頂上対決は三原直之の圧勝。藤田京弥が何もできない状況で三原直之は3本のバスを同エリアでキャッチした。

結果、三原直之は最終日のトップウエイトである3,392gを持ち込んだ。一方の藤田京弥はその後も何も起こらず完全ノーバイト・ノーフィッシュに終わってしまった。この日は30名中19名がノーフィッシュというとても厳しい結果だった。

Result 暫定上位4名が全員ノーフィッシュの決勝、藤田京弥が667g差で三原直之の猛攻を振り切った

優勝はトータルウエイト7,253gの藤田京弥。釣り方は前出の通り。また3日間「釣りビジョン」のカメラクルーを乗せての優勝。放映が楽しみである。

2018年にトップ50へ参戦し七色ダム戦でいきなり優勝。年間ポイントランキングも2位。JBマスターズAOYを獲得しクラシックも制し無敵状態だった2018年。今年からスポンサーが増えトーナメント参戦体制も整ってきた。第1戦6位、第2戦16位と去年ほどの活躍は見られず「2年目のジンクス」と囁かれたが、3戦目で優勝「やっぱり京弥は強かった」。17ポイント差ながら年間ランキングも2位に浮上した。

そして2位は今期絶好調の三原直之。サイトを主力とする三原にとって満水の旧吉野川は鬼門だった。しかし、今年の三原の勢いに天が味方してくれ3日間とも予定外の減水日。いつものように、多数のルアー・釣り方を駆使して予選14位から一気に667g差の準優勝まで上り詰めた。これで開幕戦から優勝・3位・2位と全戦お立ち台をキープ。もちろん年間ポイントランキングは1位を独走している。

3位は小林明人。初日1本1,800g、2日めも1本2,168g。合計2本のみで予選5位通過という前代未聞の事例が発生。決勝日は2本2500gを持ちこみ単日2位の成績をおさめ、総合3位までジャンプアップした。

4位は参戦2年め山下一也。淡路島在住の山下は旧吉野川まで40分くらいだという。中学生の頃から陸っぱりで通いこんでいるため、テトラ帯にある「釣れる穴」を何箇所か持っていた。タフな状況故に、その「釣れる穴」を重点的に攻め総合3位に。

5位はルーキー前田憲次朗。本流下流の消波ブロックやアシ&リップラップ帯をトップウォーター(ティムコ野良ネズミ)・シャロークランクで攻め初日3404g。2日めはノーフィッシュだったが、最終日は初日に良かった場所をネコリグで攻め1514g。トータル4981gで嬉しい初のお立ち台に。

なお、この大会の2日後の7月23日に七色ダムで開催されたバサーオールスタークラシック予選「ザ・ワイルドカード」では三原直之が5750gで優勝、藤田京弥が5304gで2位。2019年のトーナメントシーンはこの2名の戦いが熱い!

次の第4戦は少し空いて9月6日(金)~8日(日)にエバーグリーンCUPとして茨城県 霞ヶ浦水系で開催される。三原直之・藤田京弥ともに霞水系が強いというイメージは薄い、が、しかしトーナメントにおける「勢い」は誰にも止められない。年間上位ランカーには小林明人・沢村幸弘・小森嗣彦・福島健という霞に強い面子が並んでいる。年間ランキングも合わせて楽しみだ。

写真:NBCNEWS・BASSMAGAZINE
報告:NBCNEWS H.Togashi

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