釣り場の環境保全に前向きに取り組むために、「水鳥を守ろう」釣り場のクリーンアップ運動を継続して実施します。
バスフィッシング愛好家の増加に伴い、そのフィールドとなる湖沼が釣り人の捨てたゴミによって汚染され始めました。NBCは発足10周年記念に何か社会奉仕に繋がる活動を行おうと、この「釣り場のゴミ問題」に正面から取り組み、「水鳥を守ろう」クリーンアップキャンペーンを実施しました。全国25地区にあるNBCチャプターを中心に、釣り雑誌やTV、新聞等の一般媒体の協力を得てたくさんの人々に呼びかけ、全国の釣り場のクリーンアップ運動に乗り出したのです。この「水鳥を守ろう」キャンペーンは、(財)日本野鳥の会をはじめ、NBCが所属している(社)全日本釣り団体協議会、(財)日本釣振興会等、私たちNBCの活動主旨をご理解いただいたたくさんの団体、また一般の釣り人の皆さん、大学生のサークル、滋賀県の地元の小学生まで、たくさんの方々の協力を得て、全国規模の運動に発展しました。
しかし、残念ながら釣り場環境の現状に大きな変化は起こりませんでした。キャンペーンを通じて全国の釣り人に呼びかけたこの運動に対して各方面から賞賛され、多大なる評価を得たのですが、実際にどれだけの好影響を与えたのか疑問を感じずにはいられません。ゴミ拾いを実施すればそのときだけはきれいになるけれど、数日経てばまたゴミが散乱しているのです。皆さんはこの現状をどのようにお考えでしょうか。
「水鳥を守ろう」キャンペーンは、NBC発足10周年の事業として始まりましたが、釣り場環境の現状を直視すると、未だこの活動に終止符を打つ日が見えません。すべての釣り人に「釣り場と、生き物を守る」という気持ちが根付くまでにはまだまだ年月がかかりそうです。今この活動を終えてしまうと、これまでの苦労が無になってしまうので、このクリーンアップキャンペーンは今後も継続していく所存です。NBCチャプターの役員の方々、JB・NBC会員諸氏、そして一般の釣り人の皆さんにもご協力をお願い致します。
また、ゴミを平気で捨てる人ばかりではありません。今年から始まったNBC大ショアトーナメントの参加者の皆さんは、陸釣りを楽しみながら自主的にゴミを集めてくれ、大会終了時には毎回ゴミの山ができ上がります。少しずつでも釣り場の環境保全を考えられる釣り人が増え、いつの日か釣り場からゴミが消えることを願っています。
なお、JB・NBC広報活動の充実を目的に、今号のバスマガジンから会員への送付以外に、全国の釣具小売店752店へも配本し、計52,000部を発行致します。
1995年8月 前の画面へ戻る