8月26日、全国一斉で釣り場の清掃活動を実施。たくさんの有志に参加を呼びかけています。
今年1月に『釣りマナー向上委員会』の第1回ミーティングが行なわれ、JEF(日本釣り環境保全連盟)が発足しました。この組織はただ今、NPO(特定非営利活動法人)としての設立に向けて申請中で、今秋には法人格を取得できる予定です。JEFの活動内容は、水辺の環境を広い視野で見つめ、たくさんの方が楽しめる釣り場作りというのが基本にあります。環境破壊や迷惑行為を規制するためにルールを制定したり、釣り場を監視する体制作りや釣りマナーの向上に向けての啓蒙活動などにも取り組んでいく方針です。
ただ、環境保全活動で成果を上げることは、それほど生易しいことではないと私自身、覚悟をしています。以前にJB・NBCが中心になって“水鳥を守ろう”というスローガンでクリーンアップキャンペーンを実施しましたが、バスフィッシングブームに押されて釣り場環境の荒廃にブレーキすらかけられなかったからです。ゴミ問題一つすら解決できず、このまま見て見ぬ振りをしているような環境保全活動に疑念を抱くようになり、さらに進んだ環境保全活動に取り組んでいただける有志を呼びかけました。
1月のミーティングのときに集まった60名の参加者の中にも、私と同じように考えている方が多く、これまで以上に指導体制や活動を強化しなければならないという私の意見に賛同していただきました。
JEFの本格的な活動は法人格を取得してからスタートさせる予定でしたが、それまでは準備期間としてのこの半年間、全国各地の釣り場環境を調査してきました。やはりその中で多かったのがゴミ放置に関する報告です。「自分たちができることから始めよう」ということでスタートを切ったJEFの活動ですが、まずはこの当面の課題を解決すべく、フィールドのリーダーであるJBメンバーやNBCチャプターが先頭に立っての、全国一斉の釣り場清掃を計画しました。
今月号に実施要項を掲載しておりますが、開催日は8月26日で、東北・八郎潟から九州・遠賀川まで全国9カ所に会場を設けています。このイベントはJEF関係者だけでなく、JBメンバー、バスマガジン購読者、そして一般の釣り人や地域の方まで広く参加を呼びかけています。また、河口湖ではダイバーに協力していただいて湖底の調査も行いますので、その結果内容も追ってご報告致します。
この全国釣り場清掃活動の本部はNBC日本バスクラブ内に置いておりますので、各地の釣り場の状況や問題ごとがあれば、ぜひご連絡ください。小さな野池一つ一つが大切なフィールドであり、皆でその環境保全について考えていきましょう。
JEFという組織が今第一歩を踏み出しました。関係各位のご支援、ご協力をお願い致します。
2001年8月 前の画面へ戻る