JBワールド第1戦は1位、1位、3位という圧倒的な強さで今江克隆が優勝した。一週間前に開催されたマスターズ第1戦では、「におの浜大船団戦」となったが、その流れで、今大会も船団が形成された。同じく、自衛隊前もマスターズから続く人気エリアとなり、この2エリアに8割前後の選手が集中した。そんな中、優勝した今江は船団には一切入らず南湖をランガン。セカンダリースポットのストラクチャー・カバーをフリッピングタックルによるバンジーパワーホグのテキサスリグで撃ちまくり、庄司の猛攻をかわして優勝した。
DAY1
朝6時の気温-0.7℃。晴れ。微風。年々増えるワールドメンバー、今年は71名にまで増加。小島宏が欠場し70名での戦いとなった。レイクマリーナをでた選手のボートは一気に南下していった。
試合中、におの浜へクルマで行ってみる。予想以上の大船団が形成されたいた。一般のボート・岸釣りも非常に多く、このエリアだけ別世界のよう。温排水が流れ込む総門川河口ではひんぱんにコイがジャンプ。上流側ではブルーギルが連続して釣れていた。釣り人の多さもそうだが、生命反応の多さも、ここだけ別世界のようである。1時間ほどようすをみたが、2~3回ヒットシーンを見ることができた。
14時30分検量開始。検量率は67%と予想以上の好釣果。3位の福島をはじめ、この日3キロ以上を持ち込んだ選手の多くを「におの浜船団」で目撃している。粘れば1キロ前後がポロポロ釣れる状況だったようだ。
正直なところ「船団がお立ち台を独占!」では面白くない。琵琶湖らしい釣りを見せて欲しい。そんな願いが通じたのか、船団の釣りをしていないと思われる今江・庄司は3匹ながら6キロオーバーを持ち込み会場を沸かせた。
DAY2
終日曇りの微風。放射冷却による厳しい冷え込みはないが、それでも朝は4℃。日中も7℃までしか上がらなかった。
この日も、におの浜・自衛隊に大船団が形成された。ざっと数えてこの2エリアだけで50艇以上がひしめき合っていた。一方東岸南エリアや内湖・流入河川にはシャローの一発狙いの選手が数名浮いていた。沖の一文字堤を狙う今江の姿も見られた。
14時30分検量開始。前日ウヨウヨ居た総門川のコイが姿を消していたため、気温・水温が上がらず、この日の釣果は落ちると思っていたのだが・・・。ふたを開けてみればウエイイン率は84%まで跳ね上がった。気圧低下の影響か、選手間の情報交換によるものか。持ち込まれるバスの体色から想像するとウィードについていたバスの活性が上がったのかもしれない。
この日もトップは今江克隆。1.5キロ台の入れ替えをおこない9110gを持ちこみ250点満点で最終日を迎えた。
DAY3
終日晴れの微風。初日どうよう桟橋やボートデッキが真っ白になるほど朝は冷え込んだ。しかし、9時には気温が8℃、昼には13℃まで上がった。防寒着を着ているせいもあるが、クルマを運転中、エアコンを冷房にしたほど暖かい一日となった。
こうなれば、シャローに差してくるビッグフィッシュを狙いたくもなる。前日までガラガラだった東岸でも多くの緑ベルトボートを見ることができた。対してにおの浜船団は6~7艇に激減していた。
12時30分帰着開始。早々に庄司が戻ってくる。かなりのハイウエイトを持っているとの噂。今江も早い時間に帰着し5キロ台という話が聞こえてくる。
良い天気に反してノーフィッシュが続出。ウエイトも4キロ以下の争いとなる。そして、ウエイイン終盤にさしかかり沢村が7キロオーバーを持ち込み会場が湧く。つづいて今江が検量台へ。自身の予想は5キロ台だが結果は6060g。最後に庄司が検量台へ。63cm、4キロオーバーのスーパービッグを含む10955gを叩きだし会場の盛り上がりは最高潮に達した。
2日目までの暫定で6ポイント差の今江・庄司の間に割り込んだのは沢村ひとり。結果、琵琶湖最後の戦いは今江克隆が制した。
なお、今江にはバスワールド、庄司にはバサー、3位の相羽には釣りビジョンと、今大会のTOP3には各プレスが3日間同船している。それぞれの発売・放映日をお見逃しなく!