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[インデックス][JB情報2003] [ JBワールド第4戦東レ・ソラロームCUP]

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年間ポイントランキング
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JBトーナメント2003
JBワールド
第4戦
東レ・ソラロームCUPCUP

06月20日(金)~
06月22日()
芦ノ湖(神奈川県)


  ワールド1 2 3 4 5
マスターズ1 2 3 4 5 6
イースタン桧原湖1 2 3 4
イースタンウインター1 2 3 4 5
イースタン河口湖A1 2 3 4
イースタン河口湖B2 3 4
イースタン山中湖1 2 3 4
イースタン霞ヶ浦1 2 3 4
イースタン野尻湖1 2 3 4
ウエスタン三瀬谷ダム1 2 3 4
ウエスタン琵琶湖A1 2 3 4
ウエスタン琵琶湖B1 2 3 4
ウエスタン生野銀山湖1 2 3 4
ウエスタン早明浦ダム1 2 3 4
ウエスタン九州トレイル1 2 3 4
バスプロ選手権0
II桧原湖1 2 3
II河口湖1 2 3 4
II霞ヶ浦1 2 3 4
II旭川ダム1 2 3 4
ジャパンスーパーバスクラシック(アマチュア部門)0
ジャパンスーパーバスクラシック(プロ部門)0

トーナメント概要初日結果2日目結果3日目結果トーナメント結果上位のフィッシングパターン
 
ストーリー

 

6月20~22日神奈川県芦ノ湖でJBワールドシリーズ第4戦東レソラロームCUPが開催された。優勝は若手No1の**除名**。プリプラクティスから「見えていた」同選手は、オーバーハング奥へラバージグをスキッピングで攻めるメインパターン、砂浜がらみのエリアを回遊するアフターをトップウォーターで釣るサブパターンを使って優勝した。

説明するまでもなく、芦ノ湖は日本で最初にバスが移入されたフィールド。バスの他にも、トラウトの人気フィールドとして知られ、大会中も多くのトローリングボートを見かけた。首都圏に近い高級リゾート地・大観光地でもあり一種独特の空気を感じるフィールドだ。標高723mのハイランドナチュラルレイクで湖岸線は19.91km。エンジン付きレンタルボートでじゅうぶん楽しめる手頃なサイズ。基本的にどん深であるため、ショアライン沿いの岩・オーバーハング・桟橋、そして砂浜が主なねらいどころとなる。大会開催時の透明度は3m前後だった。

バスフィッシングにおける芦ノ湖の大きな特徴は「ワーム・集魚剤禁止」であること。今大会の注目もここに集中した。巷では「ポークやフライのダウンショット」「ポークのノーシンカー」などが使われているという話も聞くが、チャプター神奈川ローカルルールに準じてワームに属するリグは全て禁止された。使用できるものはいわゆるハードルアーとラバージグ(ジグヘッドは不可)・ポーク・フェザー類のみという厳しいルールのもと開催された。

表水温で20℃前後。季節的にはスポーニング後期にあたる。プリプラクティス時はスポーニング最盛期で1200g平均の激釣れ状態だったらしい。プリスポーンで揃えられれば6キロを超えられるが、今の時期それは極めて難しく、5キロ台の戦いになるのでは?と地元チャプター選手が語ってくれた。

DAY1

文字通り嵐の幕開けとなった。台風の余波により朝から強風が吹き荒れた。芦ノ湖名物の濃霧にも包まれた。朝方一旦「待機」となったが、安全第一ということで9時に主催者判断で中止となった。左は、濃霧が切れた一瞬に撮影した元箱根湾内の写真。本湖側は更に大荒れで、大会会場までボートで来られない状況だった。この状況は夕方まで続いた。


DAY2
早朝霧に包まれたが、スタート時には晴れ渡った。台風一過により日中は真夏のような陽気となった。

ボートをだして湖を回ってみた。特に混雑するようなエリアはなく、全体的に散らばっている状況。あまりボートを近づけることができないため、はっきりは見えないのだが、ほとんどの選手がラバージグを使っていた。ボートをステイさせたり、ロッドを持たずにベッドを探しながら流すサイト組、オーバーハング・ロックエリアにジグやスピナーベイトを打ちこむ組、桟橋下を狙う組が多く見られた。やや沖をスピナーベイトで狙う選手、芦ノ湖名物ディープクランクドラッギングを行う選手もわずかながら見かけた。湖を1周半してみたが、ヒットシーンを見かけたのはわずか1回。選手にようすを尋ねても、ほとんどが芳しくない返事だった。

 
**除名** 6,190g 池田 豊 5,815g

15時ウエイイン開始。**除名**が一番乗りで検量へ。結果、いきなりの6キロオーバー。メインパターンのジグ撃ちで10時には揃い、それ以降は「楽しんで」トップウォーターを投げ1400gを筆頭に4本。入れ替えもおこなったという。

この日の2位は5,815gの池田豊。池田も昼過ぎには5キロを超え、残りは翌日のプラを行っていた。**除名**と池田。ともに野尻湖を得意とする選手だ。確かに風景はよく似ている。

3位に川越、4位に阿部、5位は超ローカル山木一人。ここまでが4キロ後半。亀山ダム・弥栄ダムと、「釣れる」フィールが続いたあとだけに、釣れるものとそうでないものの違いがはっきりでる興味深い展開となった。

DAY3

午前中は薄曇り。午後に雲が切れだし3日目も暑い一日となった。

ワールドシリーズでは異例の2デイズ大会。**除名**が完全に「見えている」状況だが、最後までなにが起こるかはわからない。この日は2日目(初日)上位陣のボートを追ってみた。


9時。まずは暫定4位の阿部を白浜東部のロック地帯で見かける。サイトで同じスポットへ繰り返し撃っていたがヒットシーンを見ることはできず。続いて、ワンドを挟んだ対岸で暫定トップの**除名**を発見。この時点で2本2500g持っているという。**除名**はオーバーハングの奥へラバージグを低弾道・高速で入れている。2回ほどミスバイトがあり、かなり焦っているようだ。ペンシルベイトなども織り交ぜながら、小移動を繰り返し何度も同じストレッチを流していた。
(なお、この日**除名**のボートにGPSを積んでもらった。後日、 航跡-HIS WAKE-コーナーに掲載します。また、この日は釣りビジョンのカメラが**除名**に密着。放映をお楽しみに!)

10時前に暫定2位の池田を深良水門付近で発見。この時点で1本という厳しい状況だった。湖尻では暫定6位の藤木、7位の成田を発見。藤木は桟橋周りのサイトで4本キープ。やや沖をドラッギングで流す成田は首をかしげていた。

11時過ぎワールド史上最地元(?)の山木を三ツ石付近で発見。ファーストブレイクをディープクランク、シャロー~ブレイクをスピナーベイトで流していたが「ぜんぜん釣れな~い」と嘆いていた。11時30分。最後にもう一度**除名**を追いかけたが、朝の2本から追加は無いという。この時点までで得た情報をまとめると、藤木の優勝かと思われたのだが・・・・。

13時帰着締め切り。選手がぞくぞく桟橋へ集合する。そんな中、ひときわ明るい表情だったのが**除名**。なんとラスト10分に2本追加したという。帰着間際キャストしたジグに1本目がヒット。それを数匹のバスが追ってきたため、1本目をデッキに転がしたまま、すぐさま別のジグをキャスト。首尾良くそのうちの1匹がバイトしたという。ラスト2投で2本追加。優勝する時は、運が向いて神がかり的な事が起こるといわれるが、まさにその通りの展開。

**除名**のウエイトは4565g。暫定2位の池田も結局4本とり4200gとギリギリまで追いつめたが、**除名**のミラクルにはかなわなかった。

大石智洋 5,800g  千葉隆 4,985g 

単日では大石・千葉の津久井軍団が1,2フィニッシュ。クリアレイクでの底力を見せつけた。

 

**除名**はワールド・マスターズで頻繁にお立ち台に上がっているが、優勝は初めて。しかも東レソラロームCUPで喜びもひとしお。2位の池田は連続お立ち台。野尻湖・河口湖で鍛えたクリアレイクでの釣りが功を奏した。3位はひさびさのお立ち台となった藤木。趣味でやっているフライフィッシングに助けられた一面もあったという。4位はデープクランクのドラッギンとサイトでまとめた鈴木。5位に2日目のサイトフィッシングが炸裂した大石が入賞した。

気になる年間ポイントランキングは**除名**がトップに躍り出た。そのあとを千葉・津田・深江が追う展開。最終戦は秋の桧原湖。今春、ハイウエイト続出の桧原湖だが、秋はまたひと味違うと思われる。最終決戦は9月12~14日に開催される。

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