JBウエスタン琵琶湖Aシリーズ第1戦が1月19日(日)に開催された。ひと足先に同月5日に開幕した琵琶湖Bシリーズではいきなり冬将軍が暴れまくったが、今大会は一転して終始無風状態。曇天のためそれほど気温は上がらなかったが、風がないため体感温度は高く感じられた。
今大会のエントリー数は約160名。この日の天候なら小型のアルミボートでも全域OKだが、やはりウインターシーズンの実績場が多い西岸を攻める選手が多く、名鉄沖や浜大津などのA級エリアには選手が集中した。
今大会で検量にバスを持ち込んだ選手は26名で、そのほとんどが1本。しかし、厳しいコンディションは否定できないながらも、琵琶湖ならではのビッグバスが飛び出した。今大会で優勝を飾ったのは北のエリアにあるハードボトムを攻めた福島
秀選手。7inのビッグワームのツネキチワッキーで4,330gのお腹パンパンの超美形スーパービッグバスをキャッチした。
2位は上位陣で唯一2本を持ち込んだ中得敦之選手で、ウイナーとは逆に南のエリアを攻略。周囲よりも水温が高かったプリンス沖の赤ブイ回りをテキサスリグのシェイクで攻めてグッドサイズをモノにした。
3位の守 篤志選手は井筒沖3mラインでところどころウイードが残っているスポットをカットテールのダウンショットで狙って2,930g。4位の大藪秀樹選手は浜大津におの浜のウイードエリアにあるロックをスタッド4inのジグヘッドで攻めて2.622g。5位の藤井博次選手は会場の山の下沖をSPタイプのロングビルを潜らせ2,288g。それぞれ得意のパターンでグッドサイズに口を使わせることに成功した。
ウイナーの福島選手はJBプロ歴も長く、琵琶湖ではお馴染みのベテラントーナメンターの1人。今シーズンは引退も考えたそうだが、琵琶湖がこんなときだからこそ最後になるかもしれない琵琶湖シリーズにエントリーしたという。これまで数多くのトーナメントにチャレンジしてきたが、お立ち台の経験は実は夢の中だけ…。初めての表彰台が初優勝、スーパービッグバスがベテラントーナメンターに素晴らしい1勝をプレゼントしてくれた。
琵琶湖の冬の陣はまだ始まったばかり。価値ある1本を追い求める戦いはまだまだ続きそうだ。
報告:バスマガジン編集部