2月の中旬から気温が平年を上回り、低気圧が通過した後の冬型気圧配置も一瞬で崩れるようになってきた。週末ごとに雨模様が続くが、本当にひと雨ごとに春が近づいてきているように感じられる。
そして、ついに来た。前週に開催された琵琶湖-B・第4戦でもシャローで感触をつかんでいた選手はいたが、この1週間でさらにシャローエリアで生命感が漂い始めた。ただ、同日程で開催される予定だった河口湖ウインターシリーズを中止に追い込んだ低気圧は、琵琶湖では深夜に通過した。大会当日はすっかり春めいた天候になったが、前夜の風雨による濁りで状況が悪化。シャローにさしてきたバスの動きをつかんでいながら結果を出せなかった選手も見受けられた。
この日のトップウエイトをマークした狩田拓也選手は、何と5kgフィッシュ1本で決着をつけた。浮御堂近くのスポットに入り、3~4mラインにあるウイードの切れ目を1/16ozのライトリグで攻略。ウイードにのせる感じでフォールさせ、シェイクではなく、ハジくようなアクションにバイトしてきたそうだ(ちなみに時間は9時15分)。第2位に入賞した鵜飼
良選手も1本ながら3,796gのビッグバスをキャッチ。3週間前から追いかけていた西岸の南エリアで、良質のエビモを重め(12g)のテキサスリグ+パワーホッグで攻めて入賞を果たした。
3位の前山智孝選手はスピナーベイトの男らしい釣りで2本2,774gをキャッチ。この1週間は毎日湖へ出て連日55cmUPをキャッチしたそうで、水深4m~50cmまでかなりの幅でバイトがあったという。この日はサイズダウンしたが、浮御堂から釣り始めてゆみ浜の2.5mで2本のグッドサイズをキャッチした。
4位の山崎 新選手も2本を持ち込み、3位と僅か8g差の2,766g。数カ所の水深のある岬状のアシでシャローへ上がってきたバスをプラクティスで確認。この日は濁りで苦戦を強いられたが、アクティバのアシをチューブワームで攻めてバイトに持ち込んだ。
5位の白川 靖選手は昨年までジュニアで活躍していた選手。ジュニア時代から目立つ存在だったが、いきなりお立ち台に上がってしまった。入賞を決めた2,720gのビッグバスは、カネカのリップラップの張り出しでカーブフォール&シェイクに反応したと語ってくれた。
時期的にはまだまだバイトは少ないが、この日は3選手がリミットメイクを達成し、今年琵琶湖で最多となる26名がウェイインした。前夜に風雨が吹き荒れなければもっとスコアが伸びていただろう。また、宮城
崇選手が4kgフィッシュを持ち込みながら帰着のミスで失格となるハプニングもあった。
例年と比べてちょっと動き出しが早いような気がするのは気のせい? あの新条例のこわ~い内容が琵琶湖のバスにも流れているのだろうか…。
報告:バスマガジン編集部