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[インデックス][JB情報2004] [ JBワールド第5戦がまかつCUP]
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年間ポイントランキング
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JBトーナメント2004
JB.ワールド
第5戦
がまかつCUP

09月17日(金)~
09月19日()
三瀬谷ダム(三重県)


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トーナメント概要初日結果2日目結果3日目結果トーナメント結果上位のフィッシングパターン写真
 
ストーリー

--除名--優勝!!

2004年9月17日~19日三重県三瀬谷ダムで、JBワールドシリーズ第5戦がまかつCUPが開催された。昨年の同じ時期に開催されたウエスタン戦における、1匹あたりの平均ウエイトが343g。去年のチャプター戦では、平均リミットメイク率が20%。難しいという印象のフィールドだが、2~3キロフィッシュの目撃談も多く、キッカー1匹でトップウエイトとなる可能性もある。

2000年の5月にも同シリーズが開催されているが、前回の主な上位入賞者の不在と、この4年の間に新たに加わった顔ぶれで、どの選手が上位に食い込むのか全く予想のできない状態だった。また、この3日間の水位はほぼ満水。そして激しい濁りに見舞われた。多くはプリプラで立てたプランを大幅に変更せざるを得なくなり、激しい状況変化に柔軟に対応できるかどうかが分かれ目となった。

「毎日状況が変わる」と選手たちを嘆かせた三瀬谷ダム戦は、期待されていた初日の上位陣が2日目から失速する中、3日間安定したウエイトを出していた--除名--の優勝となった。1匹のバスが勝敗を決めた初戦の東条湖や、沈黙する秋の河口湖など、人が釣れないときに釣ってくる同選手が、今回も圧倒的な強さを見せる結果となった。

DAY1

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朝もや

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4年前は砂利でした

三瀬谷ダムは、三重県の中西部を流れる宮川をせき止めたリザーバー。上流部は水質日本一に選ばれるほどの美しい清流で、下流から中流にかけては乳白色の濁りが強かったが、上流部は川底が透けて見えそうなほどクリア。天気も朝のうちは曇の広がる空模様だったが、次第に青空へと変わりはじめた。この日は、9月中旬とは思えないほどの蒸し暑さで、選手たちの服装もまだ夏仕様。スタート後、ほとんどの選手は中流から上流へと向かう。

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14時30分より帰着受付~検量開始。初日のトップはルーキー青木大介。誰もが狙うオーバーハングの内側はプレッシャーが高いという理由で外側を狙った。ワッキークローラーのネコリグを、激しくシェイクさせてカバーの内側のバスをおびき出したという。ウエイトは2690g。2位の鈴木利忠もオーバーハングの外側。この日のビッグフィッシュ賞となったバスは下流域から。軽めのテキサスリグでこれをキャッチし、他の2本はノーシンカーとダウンショットを駆使した。3位は年間優勝のかかった今江克隆。4本で2128gと好調な出だしとなった。

DAY2

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大増水で草も水没

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本田木屋エリア

下流のダムで放水が制限され、一夜にして大増水。もみじ公園周辺の水位は30cmほど上昇しただろうか。昨日まで陸地だったところは水浸し。8時には放水が再開されたようだが、スタート時は長靴必須となった。
この日もほとんどの選手が中流~上流へ向かった。人気エリアは水中島がある本田木屋エリア。ざっと見渡して20艇ほどのボートが確認できた。ここは三瀬谷でも魚影が濃いエリアと聞いていたが、岸からしばらく見ていてもヒットシーンは確認できず。クリア&シャローの上流部では、ビッグベイトを投げる選手が多く、2キロオーバーとの遭遇談やバラシ話も少なくなかった。

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昼頃から雲行きが怪しくなり、一時雨脚が激しくなった。14時30分、小雨の中で帰着受付~検量開始。2日目トップは2976gの秦拓馬。初日の20位台から、一気に暫定3位まで駆け上がった秦は、増水で隠れてしまったウッドカバー+小さなベイトの組み合わせに的を絞り、ワッキークローラーのジグヘッドワッキーでただ一人リミットメイク。複雑な動きを出すため、わざとクセのついたワームを使用していたというのが印象的だった。2位は4本で2704gの小林知寛。キーワードは岩盤に絡むオーバーハング。ワンドや小さなくぼみの入り口のだけに絞り、全域をまわって足で稼いだウエイトだ。3位はキロアップを2本持ち込んで2636gをウエイインした野村俊介。岩盤エリアでキーパーを釣った後、上流のインレット付近へ移動。プラクティスの時点で何ヶ所か見つけていたという「バスが止まるところ」で待ち伏せし、得意のクレイジービーで2日目のビッグフィッシュ賞となる魚をキャッチした。
2日目は1キロのウエイトを超えることさえ難しくなり、初日の上位陣が総崩れ。そんな中、初日4位の--除名--だけはこの日も2キロを持ち込んで暫定1位となった。

DAY3

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岸にはファンの姿

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大忙しだった深江

この日は快晴。日曜ということもあって、多くの人が詰め掛けた。トーナメントエリアに掛かるいくつかの橋の上には、必ずといっていいほど観戦者がいて、30度近い気温にも関わらず、熱心に選手たちを見つめていた。一方、会場には凱旋帰国した深江真一の姿が。チャリティーオークションの司会にファンサービスと、休む間もなく会場を盛り上げていた。

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最終日は2時間早い13時30分より帰着受付~検量開始。単日トップは4本で1420gの大熊一徳。多くの選手がやっと1匹手にしている中で、暫定32位から急浮上。2位は1346gの--除名--。この時点で小泉の優勝が決定した。3位は渋いリザーバーに滅法強い黒木良作が食い込む。黒木は最終日の最大魚である1308gをウエイインしたが、エコワールドはビッグフィッシュ賞の対象とならないため、渡辺新吾の1048gが3日目のビッグフィッシュ賞となった。
ワールドシリーズの3日目は、どこのフィールドでも大きくウエイトが落ちるのだが、今回は想像を超える結果で、蓋を開ければ半数がノーフィッシュ。多くは1匹という、第1戦の東条湖に次ぐ厳しい展開となった。

RESULT

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 第5戦優勝は、上位の座を守り抜いた--除名--。クリーク奥のシャローでグラビンバズ、インレットの絡む岬でのダウンショットなど、スモールワームを使いこなして三瀬谷ダムを制した。2位の竹内三城は3日間安定して、連日1キロを超えるウエイトを持ち込んだ結果だ。3位はエコワールド部門優勝の秦拓馬。2日目に叩き出した2976gが効いた。4位の小林知寛はブヨに刺されまくりながらも、「エレガン(エレキのランガン)」で入賞。5位の柳栄次は、第2戦での優勝に続き、今年2度目のお立ち台。今回はリングワームのワッキーリグだけで勝負した。

クリックで拡大  この試合で本年度のワールドシリーズが幕を閉じ、年間ランキングが決まった。2004年度のワールドチャンピオンに確定したのは今江克隆。11ポイントの差で後に続く阿部進吾、本大会でも健闘した15ポイント差の福島健から逃げ切り最終戦を終えた。三瀬谷ダムでは3日目のノーフィッシュで、今江のワールドチャンピオン獲得も一瞬危ぶまれたが、初日の成績に支えられ、迫り来る小泉に10ポイント差でかわし、王者の貫禄を再び見せ付けた。

 また、エコワールド部門では5戦中4戦でシングル入賞を果たした瀧本英樹が年間優勝。2位には初戦トップの黒木良作、3位に関和学、4位に小山隆司とベテラン勢が連なる中、5位には四国から送り込まれたスナイパー石川晴彦が食い込み、来年度のワールド昇進を決めた。

報告:NBCNEWS_n_togashi


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