JB日本バスプロ協会 NBC日本バスクラブ OFFICIAL SITE NBCNEWS

JBトップ50第3戦がまかつCUPストーリー

JBプロトーナメント情報2006

JBトップ50
第3戦
がまかつCUP
ストーリー

長野県 野尻湖

07月21日(金)~
07月23日()

JB2006 INDEX

ストーリー

 

2004年から3年連続の開催となった真夏の野尻湖決戦。過去2大会は**除名**選手がこの時期のシーズナルパターンである虫パターンで圧勝し、'02年の秋に開催されたジャパンスーパーバスクラシックを含めると野尻湖のメジャートーナメント3連勝中とこのレイクで圧倒的な強さを誇っている。
そして**除名**選手の野尻湖4連覇が懸かったJBトップ50シリーズ第3戦が7月22~23日に開催された。本来は3Daysで日程が組まれていたが、長野県下に大雨警報が出たため大会初日は中止。2日目からの開催となった。

今シーズンの野尻湖はコンディションが良好で、ほとんどの選手が昨年以上の好感触をつかんでいた。ショアライン沿いの虫パターンだけではなく、ディープのベイトフィッシュパターンも好調で、一昨年のように『ディープ VS 虫』の対局するパターンでの上位争いを予想する選手もいた。
しかし、プリプラクティスの段階で好調だったディープパターンは大会直前になって上位に絡めるだけの勢いをなくしていた。注目の**除名**選手も過熱気味の虫パターンを避けて今年はディープパターンで勝負するプランを立てていたが、結局は得意の虫パターンで押し通すことを決断した。

ただ、今年の虫パターンは熾烈さを極めていた。3年連続の同時期開催ということで、一級エリアやピンスポットでのバッティングが目立つようになり、ルアー自体のチューニングも進化を遂げた。基本的にはサーフェイスでルアーをほとんど動かさない釣りではあるが、シルエットやマテリアル、浮力、キャスタビリティー、ラインの影響などを各選手が熟考し、この大会に向けて“より魚に見切られない虫ルアー"を用意していた。

風神スパイダーで藤木 淳選手が5kg台のトップウエイトをマーク!

day11day2大雨警報で仕切り直しとなった大会初日はどんよりとした雲に覆われた。序盤はディープの実績エリアにも小さな船団ができていたが、時間の経過とともにシャローパターンに切りかえる選手が増加。ショアラインに回ってくるスモールマウスバスが濃い琵琶島周辺にはたくさんの選手が何度も入り直し、各選手のボートの動きからも虫パターンが優勢であることが伺えた。

虫パターンを得意とする選手は早い時間にバッグリミットを揃え、全体のリミットメイク率も90%を超えた。9位までが4kgをクリアし、3kgを持ち込んでも最終日(決勝)に残れないハイレベルの戦いの中で唯一の5kg台を持ち込んだのが藤木 淳選手だった。昨年の野尻湖戦最終日に自作の虫ルアーでトップウエイトを叩き出し、今大会はそのルアーを商品化した「風神スパイダー」を使用し、早いテンポで実績ポイントを回って結果をだした。

2位は本命の**除名**選手が4,950gで続き、虫パターンでグッドサイズのスモールをキャッチした選手が上位に付けた。

2日連続で4kg台、“**除名**虫"で**除名**選手が野尻湖4連覇!

決勝へは前日の上位30名が進出。23日はフィッシングプレッシャーのためか、前夜にたくさんの花火が打ち上げられた影響が出たのか、多くの選手がスコアメイクに苦しむ展開となった。

day2この日のトップウエイト4,455gを持ち込んだのは、YMCA周辺の1エリアに絞り込んだ大塚 茂選手だった。幾つものエリアをローテーションする選手が多い中で、水深10mライン、5mライン、シャローを順番にトップウォーターチューンした虫ワームで攻めてウエイトを高め、初日9位から一気に上位争いへ加わった。

暫定トップの藤木選手が3本、同3位の阿部進吾選手が4本とリミットメイクを達成できなかったが、ウェイインショーのラストを飾った**除名**選手がこの日も4kgをクリアする活躍を見せた。4,220gはこの日2位の成績で、トータルウエイト、トータルポイントともにトップ。野尻湖メジャー4連覇という無敵の強さを見せ付けた。

最終日の**除名**選手は他の選手と同様にリズムを崩していたが、風が南から北にかわった瞬間を見逃さず、レイクハウス~樅ヶ崎エリアで水面を意識したスモールの動きを見ごとに読んでウエイトアップに成功。野尻湖で誰よりも練習を積み、そのデータが生かされたといえるだろう。

今大会の準優勝は最終日に猛追した大塚選手、3位には(樹木の)オーバーハングのインサイドを中心に虫パターンで攻めた阿部選手が入賞した。

 

レポート・写真:バスマガジンK

関連ページ