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JBジャパンスーパーバスクラシックストーリー

JBプロトーナメント情報2007

JBジャパンスーパーバスクラシック


ストーリー

山梨県 河口湖

04月07日()~
04月08日()

JB2007 INDEX

ストーリー

2007年4月7~8日ジャパンスーパーバスクラシック2007が河口湖で開催され地元在住の青木大介がパーフェクトに近いスコアで優勝した。

これまでの「寒い・釣れない」11月から一転、今年はビッグウエイトの可能性が高い4月開催となった。例年より10日ほど早い桜の開花が会場に花を添えた。

記者はプリプラ期間中と前日に一回ずつ湖上に出た。プリプラ期間中は、一部のエリアを除き、全体的に生命感は乏しかった。前日は、暖かい陽射しが降り注ぎ、至る所で色々な魚っ気を感じることが出来た。そんな中、一番目立ったのは「シラウオ」。以前からたまに見ることがあったが、今年は異常発生?し、湖の至る所に泳いでいた。これを捕食するバスを狙うパターンも存在していたようだ。また、一週間前に4カ所で放流があった。異様に膨れあがった腹。長さは短いが、ウエイトは500~600平均。大会は7本リミット、3キロ強のベースを放流で作ることが可能。しかし、ハイシーズンと違い、簡単に口を使ってくれず、「まずは放流で揃え、その後にネイティブ狙い」というゴールデンパターンは通用するか微妙な感じだった。地元筋の話では、5本で5~6キロは簡単に釣る人が数名いるという。クラシック参加者では、青木大介五十嵐誠がそれに該当し、優勝候補と見られていた。

そして迎えた大会当日。天気は晴れ。さすがに若干の肌寒さは感じるが、11月開催を思えば快適な気候。プロ部門39名、アマチュア部門19名の選手が思い思いのポイントへボートを進めた。春にありがちな強風大荒れになることも無く、少し遅めの15時に検量が始まった。

検量一番手は優勝候補の1人、五十嵐誠。初っぱなから7890gが検量され会場が沸く。更に沸いたのはSHINGOが持ち込んだモンスター。琵琶湖・池原並みの魚だ。初日トップは8335gを持ち込んだ優勝候補筆頭青木大介。2位に五十嵐誠、3位小森嗣彦。ここまで7キロオーバー。4位に6キロで山木一人と続いた。リミット7本とはいえ、なかなかのビッグウエイトに沸いた初日だった。

明けて日曜日。この日も、終日穏やかな気候。サイト組にはやや有利な展開。大池公園の桜開花も急激に進んだ。初日と違い、帰着は12時。競技時間は5時間以下。初日のようなビッグウエイトは出ないだろうと、誰もが思っていた。しかし、蓋を開けてみれば、とんでもないウエイトが出た。

11時頃には会場付近へ戻ってきていた山木一人が7匹で12210gというビッグウエイトを叩き出した。ライブウエルポンプ故障で早めに戻ってきたらしいが、10時には既にこのウエイトが出ていたという。上から5本で10キロを超える琵琶湖並みのウエイト。この日は天気が良かった為、プリスポーンのメスがどんどん上がってきたらしい。恐らく、多くの選手はそのバスに気付いていると思われるが、実際に釣り上げることが出来るのは山木一人だけだったようだ。本人も「過去最高の完璧な一日」と言っていた。

最後の検量は、初日トップの青木大介。7580gというスコアを叩き出した。初日1位、2日目2位というパーフェクトに近いスコアでビッグタイトルを手にした。

青木の戦略は2つ。一つはフィーディングバスのサイト、もう一つは桟橋周りのピンスポット撃ち。使うルアーは全てゲーリー4インチワームを改造したもののノーシンカーリグ。フィーディングバスは少しサイズが劣るが、7本リミットなので、初日の朝はそれを狙いに行った。2時間を費やしたが不発。ノーフィッシュのまま9時過ぎに狙いを桟橋に変更。一カ所目で3本のメスをキャッチし、その時点で5キロを超えた。2日目は温存しておいた桟橋に向かったが不発。狙いを岬周りのフィーディングバスに切り替え、サイトで根こそぎ釣り、7キロを超え安定した釣果で地元河口湖のビッグタイトル戦を制覇した。

会場が大池公園になりこぢんまりした感じはあった。しかし、春らしいウエイト、プロらしいネイティブ勝負、今年のクラシックは近年に無いほど盛り上がった。

報告・写真:NBCNEWS

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