JB日本バスプロ協会 NBC日本バスクラブ OFFICIAL SITE NBCNEWS

JBマスターズ第3戦サンラインCUPストーリー

JBプロトーナメント情報2008

08月02日()~
08月03日()

三重県 三瀬谷

JBマスターズ 第3戦 サンラインCUP

トーナメント概要初日結果2日目結果トーナメント結果上位のフィッシングパターン写真

ストーリー

プレッシャーから開放された最上流で有里 拓選手がグッドサイズ!

猛暑が続く三重県・三瀬谷ダムでJBマスターズ第3戦「サンライン」カップが開催された。このダムでJBトーナメントが開催されるのは4年ぶり。平成16年の秋に台風21号の大水で放水ゲートが全開のまま使用不能となり、バスの密度が極端に低下。昨シーズンあたりから小型ながらトーナメントを開催できるレベルまでコンディションが回復し、地元の協力を得て今回のマスターズ戦が実現した。

今回の参加人数は138名。選手たちを待ち受けていたのは灼熱の太陽とフィッシングプレッシャーによる厳しいタフコンディションだった。もともと幅のない川状のリザーバーのためプレッシャーに弱く、大人数のマスターズ戦では過酷なゲーム展開になるのは必至。大会本番が近づくにつれてキーパーサイズが極端に食い渋り、アベレージで5本のバッグリミットを揃えても1,200gが目いっぱいのウエイトだった。現時点では以前のように狙ってキロフィッシュを獲るのは難しく、400g以上のグッドサイズを混ぜることが上位争いに加わるカギとなった。

大会初日は37名がリミットメイクしたが、1,500gをクリアしたのは13名、2kg台をマークしたのは6名だった。トップウエイト・2,666gをマークした小池貴幸選手は本田小屋から1つ上流の橋までのバンク(下流から見て右側)を4inエコカットテールのネコリグで撃ち通してリミットメイク。1,300gのキッカーで大きくウエイトを稼いだ。

不人気エリアながら型狙いはやはり最上流!

大会2日目も猛暑の1日となり、上流エリアを中心に水質はさらに悪化した。水温は30℃を上回り、季節は完全なミッドサマー。これまでの三瀬谷ならリスキーながら爆発力を秘めた最上流のビッグバスパターンは外せない。だが、今大会はクリアウォーターの最上流エリアにグッドサイズが少なく、1本のインレットが入っている通称「工事現場下」と呼ばれるエリアより上流を攻める選手は極端に少なかった。

初日は上流の工事現場下付近でバックウォーターからの流れとダムの水がぶつかり、水質がかわるラインの下流側に選手が並び、このエリアでグッドサイズをキャッチする選手が多かった。そして2日目はさらにバスのコンディションがスローへ向かい、初日と比較して下流エリアの岩盤を攻める選手が目立つようになった。

しかし、初日の上位陣がスコアを崩す中で最後に頂点に立ったのは、不人気の最上流を攻略した有里 拓選手だった。同選手は流れが当たる上流のディープ(6~8m)と、最上流の岩の間に潜むバスを狙う2つのパターンで今大会に挑み、初日1,680gで11位。2日目は朝から最上流に入り、この日3位となる1,476gを持ち込んで10人をゴボー抜き。2日間とも最後にライブウェルに残ったのは最上流の魚だったという。
ウイニングリグはTOP50の横山朋毅プロオリジナルのバキューム1.5inと、ヴェイン3.8in(ワッキー掛け)のダウンショット。2006年にJB生野銀山湖シリーズで年間優勝を果たしたが、今大会がJBプロトーナメント初優勝となった。

今大会総合2、3位はともにライトリグの表層引きがメイン。2位の大沢明生選手は中流域の岩盤をノーシンカーワーム(瀧本英樹プロオリジナル)などで攻略。大沢選手は初日に450g、2日目に600gのキッカーをキャッチしてウエイトアップに成功した。

3位入賞のTOP50北 大祐選手は2日間ともに3フィッシュ。計6本中5本はシャッドシェイプやイングリーなどの表層トゥイッチで、残り1本は初日にマイキーでキャッチしたビッグバスだった。

4位入賞の水野智博選手は本田小屋周辺のブッシュやスタンプ、下流の岩盤をスモラバ1/16ozで攻め分け、5位入賞の八田和也選手は上流の岩盤をダウンショットリグで攻めて結果を出した。

今シーズンのJBマスターズプロシリーズは残すところあと2戦で、ともに会場は野尻湖。今大会3位入賞の北 大祐選手は開幕戦優勝、第2戦6位入賞とこれまでのところ圧倒的な強さを見せている。終盤戦は北選手の2度目のバスアングラーオブザイヤー獲得に注目が集まりそうだ。

写真・レポート:バスマガジンK

関連ページ