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ジャパンスーパーバスクラシックストーリー

JBプロトーナメント情報2009

10月24日()~
10月25日()

山梨県 河口湖

ジャパンスーパーバスクラシック

トーナメント概要初日結果2日目結果トーナメント結果上位のフィッシングパターン写真写真

ストーリー

現役ヒューマン生 横川隼大が最後のクラシックウィナーに

2009年10月24日~25日に山梨県河口湖でジャパンスーパーバスクラシック2009(最終回)が開催された。去年・今年の各シリーズの年間成績で上位入賞し、狭き門をくぐってきた93名の精鋭達が参加。全国の強豪を相手に若干19歳の現役ヒューマン生 横川隼大が優勝した。

Day1

気温は先週と同じくらい。天気は明るい曇り。午後から3mほどの冷たい風が吹いたが、午前中はほぼ無風の初日。新たな放流はなく、(1)先週バスプロ選手権で散々叩かれた先月の放流バス達の「残り」を拾っていく方法。(2)季節に合わせたバス本来の動きを追って「地バス系」もしくは地バス化しつつある過去の放流を狙う方法。大まかな釣りはこの2つ。
湖上を回ってみたが、先週より参加選手が少ないため、混雑してるエリアは少なかった。それでも、全体的には先週と傾向は一緒で、西川~さざなみ前・浅川・信号下・広瀬・長浜・勝山駐車場~鵜の島、これらのエリアにボートが浮いていた。

そして、今大会のキーとなった「数十センチシャローの放流魚サイト」。バスプロ選手権で野村俊介が使ったウイニングパターン。サイトを得意とする選手らの多くは、岸スレスレもしくは他のボートが入ってこれないようなスーパーシャローで釣りをしていた。

初日は14時から検量が始まった。検量率は73%だが、その半数が1~2匹で3本釣れば上位入賞ラインとなった。そんな中、初日トップ3のみが7匹揃えウエイトは4キロを越えた。暫定トップは柳楽祐樹で4735g、2位に横川隼大で4285g、3位に野村俊介4140gと続く。この3名は前出の「スーパーシャローのサイト組」。それこそ数少ない魚を「絞り出して」の4キロ越え。その一方で、単日5位の小方崇之はネイティブ系のみで6本揃えてきた。ウエイトは低いものの、ポイント制のため、有望優勝候補の一人となった。

Day2

朝の気温は前日と同じくくらい。しかし、終日暗い空と霧雨~小雨で体感気温はかなり下がった2日目。風は殆どなかったが、日照不足でサイト組にはやや不利な天候。そして、全選手にとって一番の試練は競技時間が短い事。全員のスタートが終わったのが8時、そして帰着は12時まで。実質4時間の競技時間で2日目が始まった。

短時間が効いたのか、2日目は半数以上がノーフィッシュ。単日ではネイティブ系を釣ってきた五十嵐誠と篠原英樹が2キロを越え、鈴木晋平は放流を搾り取って1920gを持ち込んだ。
そして初日トップの柳楽祐樹は無念のノーフィッシュ。4位の柴田勝規は2匹で2日目を終えた。小方崇之は今日もネイティブを3本もってきたが、どうしても放流魚にはウエイトで追いつけず1234gでフィニッシュ。

そんな中、暫定2位の横川隼大がウエイイン。結果は3匹で1778g。帰着ギリギリまで粘った野村俊介は横川の後に検量し結果は1792g。なんと2人のウエイト差は僅か14g。初日のポイント差は1点。
つまり、この時点で横川・野村は同ポイントで並んだ。ルール上、同ポイントの場合は総重量の重い方が勝つ。初日は横川の方が145g多いため、横川と野村の14gの間に誰かが割り込めは野村優勝、そうでなければ横川の優勝というかたちになった。もし野村が優勝すれば、バスアングラーオブザイヤーとクラシックウィナーの同時2冠達成だったのだが・・・

全ての検量が終わる。クラシックダービー一番人気は野村俊介だったが、表彰式前に本部スタッフから「ダービー該当者無し」と告げられ、横川の優勝を知った。

優勝の横川隼大はまだまだ無名である。何故なら彼はまだ若干19歳の現役ヒューマン生。しかし、去年から頭角を現しチャプター戦で優勝5回・お立ち台8回、JB河口湖Bでも優勝と、末恐ろしい若手の一人。サイトが得意なようで、同船したことのある野村俊介が「自分より先に魚を見つける事もある」と言ってたほどの実力。もちろん見つけてから食わせる技術も兼ね備えてのこの成績。
今戦も、得意の釣りで、絶対数が極めて少ない放流魚を見つけ食わせ、河口湖最強の一人野村俊介を僅差で破った。若さ故に来シーズンは更にパワーアップしているだろう。ルックス・キャラ的にスター性もある横川隼大に来年は注目したい。

写真・報告 NBCNEWS W_Togashi

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