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JBマスターズ第4戦ダイワCUPストーリー

第4戦
JBプロトーナメント情報2010

09月25日()~
09月26日()

長野県 野尻湖

JBマスターズ 第4戦 ダイワCUP


ストーリー

秋の野尻湖マスター三井潤が遂に優勝!しかもパーフェクト

2010年9月25日~26日長野県野尻湖でJBマスターズ第4戦(最終戦)ダイワCUPが開催され秋野尻にめっぽう強い三井潤が2日間ともトップウエイトで嬉しい初優勝を飾った。

Day1

つい先日までの猛暑と小雨は野尻湖もどうようだった。周囲の農業用水が不足。急遽野尻湖の水が使われ、この時期では異例の低水位。更に高すぎる水温は低水温を好むスモールマウスの活性を下げた。悪条件が重なり、夏以降の野尻湖は例年にない不調だったそう。9月下旬にしてようやく気温が下がりはじめたが、今度は軽いターンオーバーを引き起こし場所によっては濁り・泡の水だった。

そんな中迎えた最終戦。初日朝の気温は9℃、日中は16℃まであがったが、10時過ぎからの強い北風で防寒着を着たままの選手も多かった。

琵琶島の鳥居沖~大崎と管川に2つの船団が形成され、他は各岬・バンクに散らばる例年通りの展開は2日間続いた。

初日の検量は134人中53人・39%、そのうちの半数以上が1匹、と、戦前の噂通りの厳しい展開。

そんな中、一人だけ5匹釣ってきたのが、三井潤。ウエイトは3040g。2位は阿部進吾。菅川エリア8mラインをアベラバ・キャロバージョン(プロトタイプ)のライトキャロで攻め、沈黙する船団で一人フィーバーし3本キャッチ。3位は北大祐で2636g。驚異の年間3勝にリーチをかけた。

バスアングラーズオブザイヤーの戦いに注目すると、暫定上位陣の中にノーフィッシュが多く混戦状態に。初日終了時点で野村俊介がトップにたち、2連覇目前に。1ポイント差で阿部進吾が続き、暫定3位に伊藤康晴が追う展開となった。

Day2

この日も朝は冷え込み一桁台の気温。初日ほどの強い風は吹かず、風さえ避けられれば「ちょっと暑い」くらいの日中。

ボートの散り具合は初日とあまり変わらず。10時過ぎに30分ほど島周りの船団を見ていたが、誰のロッドも曲がらず重苦しい空気だった(朝イチはけっこう釣れた模様)。

誰が呼んだか「ド・エム・シリーズ」。極寒+雪の第1戦、桜吹雪と季節外れのリアル吹雪に見舞われた第2戦、灼熱猛暑の第3戦、そして1匹が果てしなく遠いタフコンディションの第4戦。厳しかった2010年マスターズシリーズもいよいよ佳境を迎えた。

13時に検量開始。初日よりは釣れた2日目。検量率は53%で4名がリミットメイクした。初日上位陣では、暫定2位の阿部進吾が1匹のみで後退。暫定3位の北大祐が3276gを持ちこむ快挙。しかし、上には上が居た。初日トップで折り返した三井潤がこの日もトップウエイトでパーフェクトゲーム達成!

Result

というわけでNBCNEWSを10年やっていて過去に殆ど記憶がないマスターズのパーフェクトゲームで三井潤が優勝。

お立ち台では「場所が良かった」と謙遜していたが、そこを選ぶのも腕。2日目の序盤は思い通りに釣れなかったらしいが、すこしレンジを変えて見事にアジャストした。秋の野尻湖マスターズ戦はここ数年の恒例となっているが、同選手は2007年2位、2008年5位、2009年も2位、とお立ち台の常連ではあるが、一番高いところにはあと一歩及ばずだった。その悔しさは今回のパーフェクトゲームですっきり晴れたことだろう。

総合2位は夏期にここでガイド業も行っている野尻湖北大祐。3勝こそ逃したものの、経験を生かして堂々の準優勝。3位は西から来た若手中谷大智。ダウンショット・ライトキャロでテンポ良くランガンし悲願のマスターズ初お立ち。お立ちといえば、Mr.バグアンツ金子常俊。秋野尻マスター戦は今回で4回目のお立ち台!5位は織田伸彦。去年の4位に続けて連続お立ち台。

2010年バスアングラーズオブザイヤーは「伊藤康晴」

初日終了時点では野村俊介・阿部進吾のトップ50組がリードしていたが、最終的に伊藤康晴が逆転。野村に2ポイント差で抜き去り2010年バスアングラーズオブザイヤーに。同選手は、野村俊介と常に行動をともにする弟分。若い選手だがJB登録10年目だという。仕事の関係でトップ50には上がらないらしいが、今年はAOY獲得を目標に例年以上にプラに励んだという。その努力が実り、師匠の2連覇を阻止してAOYを獲得した。

写真・報告 NBCNEWS Togashi

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