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JBジャパンオープンクラシック

10月22日()~10月23日() 長野県 野尻湖

ストーリー

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2011年10月22日~23日に長野県野尻湖でジャパンオープンクラシックが開催され全国から83名の精鋭が結集した。近年、秋のマスターズ戦は野尻湖での開催が恒例化しており、回数を重ねるごとに上位陣の固定化も目立つようになってきた。今回の参加者には「地元枠」として、それらの選手も多く含まれトップ50メンバーにどこまで太刀打ちできるかも注目された。

しかし蓋を開けてみればやはりトップ50メンバーは強かった・・・

前日プラ

今大会も記者は前日プラをする選手に同船させていただき湖の状況をみてみた。気温はこの時期にしては高く10~20度。朝から南東の風が強めに吹いていた。大崎~砂間エリアのディープフラットは意外に人気薄でガラ空き(今思えば温存か?)。菅川沖の12~14mが人気のディープフラットエリア。竜宮岬周辺のバンクディープは大人気。それ以外は各所のバンクにチラホラという印象。ワカサギっぽい映像は8m前後と13m前後で多く見ることができた。選手によるキーパーサイズのヒットシーンは一度も見ることはなかった。前日に本気で釣ることは少ないが、総体的にはかなり厳しいように感じた。

Day1

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今年のルールはキーパーサイズ25cm・バッグリミット5本。集計はマスターズと同じく2日間のポイントで競う。トップ50の重量ポイントは採用されない。去年どうよう初日予選方式が採用され、83名中45位までが明日の決勝に進むことができる。

前日からの高気温傾向はこの日も続き朝7時の気温は驚きの18度。通常5度くらいが相場の山上湖では異例の高さだ。いつぞやの秋クラシックではまさかの降雪に見舞われたこともあるほど。そんな異様な暖かさの中、83のボートが湖上へ。

前日プラではノーマークだった気がする野田屋沖に朝イチから船団が形成されていた。砂間沖に数艇浮き、それ以外は前日と同じような傾向だった。終日曇天希に小雨。最高気温は22度。強めの風が肌寒さを感じさせるがこの時期にしては暖かな1日で、端から見れば「釣れそうな日」だった。

初日は競技時間が長く15時に検量がはじまった。結果、ウエイイン率は65%。5本のバッグリミットを揃えたのは僅か7.2%の6名で、1~2本が半数を超えた。

そんな厳しいコンディションだったが上位のウエイトには誰もが驚いた。

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単日トップは福島健で驚異の5100g。ワールドチャンピオンを獲得し一皮むけた、いや、むけすぎではないかと思う驚愕の数字。シャローの半サイトによる粒ぞろいなスモールマウスでのウエイト。この釣りはマスターズ最終戦から行っていたらしい。マスターズ最終戦の初日「狙いすぎてハズしました」と苦笑していたが、今回は見事にハマり途中でセーブしたそう。

そして2位は篠塚亮で4100g。砂間のディープピンスポットで粘り倒しての結果。明日も魚が回ってくれば勝算はあるという。

3位は北大祐で3210g。5本の内訳はバラバラだったがキッカークラスに恵まれ3キロを越えた。

4位はスモールマウスに強い赤嶺吉蔵、5位にトップ50ルーキーながら大活躍中の片岡壮士。

1位の福島から11位の関和学までOBを含むトップ50メンバーがズラリと並ぶ結果となった。一方、地元枠組での目立った成績はなくトップ50メンバーの実力が際立つ結果となった。

Day2

前日の異様な暖かさは日が落ちても継続。2日目も終日気温が17度前後で安定した。強めだった南風はおさまり、2日目は無風または北寄りの弱風というコンディション。予選通過した45名が各ポイントへ向かった。

2日目は湖上をボートでまわってみた。

篠塚は前日と同じスポットに。「魚がまわってくるかが勝負」と言っていたが、周りに他のボートはなく、人為プレッシャーは無い状態。南風をブロックできるところなので、風も昨日とあまり変わらず好条件に恵まれている。取材艇が近寄った時点でキロと800の2本持っていた。「30分に一度バイトがある」そうだが、ミスも犯しているらしい。

竜宮付近はこの日も数艇のボートが浮いてる。そして岬先端沖に北のスキーター。YMCAへボートを進め福島健のボートを発見した。誰よりも浅いラインで釣りをしていた。しばらく見ていたが釣れている感じではなかった。

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前日人気だった菅川のフラットからボートは消えていて、南側のバンクに数艇浮いていた。

針ノ木ワンドで福島健のヒットシーンに遭遇。そのバスが1本目だった。

昼近くには無風・高気温になり静かな湖面にはワカサギが浮きだしナブラ状態のところもあった。

12時検量開始。ボートのプレッシャーは激減しているが、競技時間が3時間短いこともあり、45名中31名釣ってきたが半数が1~2匹という厳しい結果。

Result

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2011年のクラシックウィナーは北大祐。

竜宮の岬先端をネコリグのダウンヒルで誘うパターンを2日間やり通した。使ったワームはスイミーバレット2.5インチとマイクロクローラー3インチ。これらのワームに1gに満たないシンカーを挿入したネコリグでどん深の壁を「ボトムベッタリ」に落とし込むという常人離れしたテクニックを使い二日間ともに3キロを釣り初日3位、2日目1位で総合優勝した。

これで北大祐はバスアングラーオブザイヤー・エリート5優勝につづきクラシックチャンピオンという3つめのビッグタイトル獲得となった。

2位は篠塚亮。2日目はその後も追加はならず2本で2006g。全体的なウエイトが低いためそれでも単日4位。合計156ポイントで準優勝。2日目は5回以上の魚からのコンタクトがあった。ミスが悔やまれる準優勝。
北と同じくネコリグをボトムに這わせるのがキモだったそう。

3位は初日4位、2日目3位の赤嶺吉蔵。キャロライナリグをディープレンジで水平にスイミングさせるというスゴ技を使い2日連続で2キロ台をキープ。総合3位でフィニッシュした。

4位は福島健。あの後1本ミスし2日目は1本で17位。初日のポイントが効いて総合4位に踏みとどまった。2~3mを狙う選手は唯一無二で貸し切り状態だったが、絶対数が少なかったのか、2日目に残された個体は期待すること多くなかったようだ。
狙う深さがまったく違うが、北・篠塚と同じくネコリグをボトムから絶対に離さないのがキーだったそう。

5位は青木大介。2日間ともに9位と目立たなかったが終わってみればサスガのお立ち台。今回はあまり「見えていなかった」ため、絶対的な自信のあるワームとエリアで勝負して総合5位に。

お立ち台で繰り返された「浮かせないネコリグ」。超ロングリーダーのキャロライナリグに続き、来シーズン以降野尻湖の新定番となるのか(超難しいです)。

写真・レポート:NBCNEWS

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