メールRSSツィッター

ホーム > JBトーナメント情報2011 > JBマスターズ第4戦DAIWACUPストーリー

JBマスターズ 第4戦

DAIWACUP

09月24日()~09月25日() 長野県 野尻湖

ストーリー

 クリックで拡大

秋野尻頂上決戦2011
金子常俊が遂にお立ち台の頂点へ

2011年9月24日~25日に長野県野尻湖でJBマスターズ第4戦ダイワCUPが最終戦として開催され、3位~5位常連の金子常俊が遂に優勝カップを手にした。同じくお立ち台常連であり去年の覇者である三井潤は同ポイント総重量負けで悔しい準優勝だった。

Day1

 クリックで拡大 クリックで拡大 クリックで拡大

数日前までTシャツ短パンでOKの夏日だったそうだが、前日プラあたりから季節は一歩前進。朝の気温はヒトケタ台。日中も20度を超えることはなく一気に防寒ウエアシーズンとなった。
秋のマスターズ戦は6年目を迎えた。例年であればディープフラットに浮く選手が大半だったが、今年はいわゆる「バンクのディープ」狙いの選手がかなり増えていた。大崎~砂間沖は人気だったが、それ以外の沖のディープフラットに浮くボートは少なかった。

 クリックで拡大 クリックで拡大 クリックで拡大

リミットメイクは15名と少ないながらも120名参加で検量率は84%とよく釣れた初日。単日トップは神谷勇紀で唯一の4キロ越え。大崎沖とカトリック沖の7~9mで得意のシューティングを行いキーパーを30本ほどキャッチ。福島健と共同開発しているプロトワームが「異様に釣れる」そう。上から5本で4155g。仕事の都合でトップ50シリーズは休んでいるが、腕前は以前となんら変わっていないようだ。

2位は関西から参戦のベテラン大薮秀樹。菅川・砂間ヶ崎・弁天エリアの7~8mをカットテールとインチホッグのダウンショットで。少し動かしてのステイで3,625g。

3位は野尻湖でガイドを行っている五十嵐誠。クラシック開催を控えているため言葉数が少ないが、船団を避け、いわゆるB級スポットをまわって他の選手がやらない釣り方で釣っているもよう。

8位の金子常俊までが3キロ台。賞金圏内に入るには2500gが必要。そんな初日だった。

Day2

 クリックで拡大 クリックで拡大 クリックで拡大

前日よりはじゃっかん暖かい予報だったが、やはり風に当たると寒く感じた。風向きが変わったが、全体的なボート配置は初日と同じ傾向。大崎~砂間沖フラット・カトリック沖に人気が集中した。
ウエイイン率は若干下がって75%。リミットメイクは17名。

 クリックで拡大 クリックで拡大 クリックで拡大
単日トップは鬼形毅。場所は大崎沖9mにある1mほどの凹み。フィーディング映像をモニターで捉えたのち、マイクロシェイキーとスワンプミニの1/16ozダウンショットを投入しアップヒルで誘う。そんなパターンの鬼形劇場は10時半まで続いて3670g。

単日2位は石橋元気。竜宮崎の先端12mにボートを置き8~11mに沈んでいる石を3インチイモグラブの1/16ozダウンショットでタイトに狙い続けた。回遊を待つ釣りで朝の2時間半でリミットメイク。その後も順調に入れ替えを行い最終ウエイトを3600gまで高めた。

3位は琵琶島鳥居沖8~9mをゲーリー3.5インチカットテールワームのネコリグで狙い続けた須藤雅弘。魚探でベイトやバスの状況を確認しつつ、ボトムをしっかりとりながらシェイク&ステイでゆっくり手前に引いてくるパターンで3586g。

Result

 クリックで拡大

初日トップの神谷は数は40本くらい釣ったがサイズが伸びず失速。2位の大藪も2204g。2日間ハイウエイトだった選手は少なく勝負の行方は表彰式までわからない混戦状態だった。三井潤2連覇の声が多かったが、結果は三井と同ポイントの総重量勝負で金子常俊に軍配が上がった。

金子常俊は秋の野尻湖にめっぽう強く2007年3位・3位、2008年5位、2010年4位という戦績。Mr.秋ノジリの一人だ。今年も選手間ではすっかりおなじみの「金子岬」でベースを作ったそうだが、優勝ウエイトには届かないことを悟り、勝負に出た。それが功を奏し初日3150gの8位、2日目3280gの5位、総合ポイント249でついにお立ち台の頂点に登った。今年はJB桧原湖開幕戦でも優勝しており、Mr.スモールマウスと呼んでもいいかもしれない。

同じく249ポイントながら総重量勝負で2連覇を逃したのが三井潤。初日に何度もミスをしてしまったそうだが2792gで単日9位。2日目はミスもなく3518gで単日4位。岬・ハンプをランガン、水深も4~11mまでと野尻湖に詳しい選手ならではの作戦で初日のミスをリカバリー。メインリグはいつものショートリーダーダウンショット+スワンプミニ。

総合3位は寺ヶ崎・カトリック前の7~8mをエコニードルのダウンショット・ラッシュクローのキャロライナリグで攻めた小林信義。2日間ともに4本ながらも3キロを越えるというビッグフィッシュパターンを持っていたようだ。2日連続して3キロを越えたのは優勝の金子と小林のみ。あと1本が悔やまれる・・・

総合4位は五十嵐誠。お立ち台インタビュームービーにあるように、クラシックを控えているため、釣り方詳細はあんまり言いたくない模様なので省略。

第5位は野村俊介。砂間が崎・大崎・カトリックの8~10mをニードルのダウンショットでシューティング。同選手はあまりにも優勝回数が多く野尻湖での成績は目立たないが、2007年にマスターズ優勝、2008年トップ50で5位と河口湖を除けば、本人にとっては得意な湖なのかもしれない。

福島健との年間争いがかかった大会でもあったが、福島が初日から戦線離脱。対する野村は初日から11位と絶好調。2日目も10位に入りお立ち台に滑り込んだ。6週連続トーナメントだそうで、プリプラはまったく出来ないそうだが、前日プラのみで湖の状況を把握→結果に繋がるという凄さ。JBマスターズ・JB河口湖A・JB河口湖BとAOYを3つゲット。異次元の選手に成長している気がする。

野村俊介3度目のバスオブザイヤー獲得

 クリックで拡大

というわけでバスオブザイヤーは野村俊介が獲得。2001年・2009年そして今年と3回目の獲得となった。お立ち台インタビューで「河口湖に強いからバスオブをとれて当然、と周りに言われるのが悔しくて、今年は河口湖以外でも頑張った」と言っていた。調べてみると第1戦河口湖18位・第2戦河口湖8位ときて第3戦の三瀬谷ダムで5位・そして今回の5位と、河口湖以外で連続お立ち台。これだけ強ければバスオブも文句なしで当然の結果である。

マスターズとトップ50のダブル年間優勝が懸かっていた福島健は「もう気持は北浦にあります。悔しくはないです・・・いや、本当はちょっと悔しいですけど」と言っていた。

Afterwards

少し前まで「数の桧原湖」「サイズの野尻湖」というイメージが強かったが、その法則は崩れつつあるようだ。初日の1匹の平均ウエイトは525g。50cm前後の個体も増えたようだが、いわゆる"キーパーサイズ"の数も増えているように感じた。大会中ノンキーも入れれば30~40本釣った選手もおり、各世代が順調に育っている良い傾向だと思った。

一方の桧原湖も先日のトップ50でのハイウエイトっぷりでもわかるように、アベレージサイズが年々上がっている。初日の1匹の平均ウエイトは503gだった。もちろん数もたくさん釣れる湖であることには変わりない。

野尻湖・桧原湖ともに数・サイズを狙える健全な素晴らしい湖になったように感じた2011年だった。

写真・報告:NBCNEWS

JBマスターズシリーズ2011

banner for http://www.fureai.asia/fuji-norudhikku/index.htm
banner for http://www.gary-yamamoto.com/

Quick link