JBトップ50 第2戦 エースメーカーCUP
06月07日(金)~06月09日() 福岡県 遠賀川

ストーリー

2013年6月7日~9日にJBトップ50第2戦エースメーカーCUPが福岡県遠賀川で開催され遠賀最強の男、沢村幸弘が異次元のウエイトで圧勝した。

遠賀川について

トップ50シリーズでは5年ぶりの開催となる遠賀川についてざっくり解説したい。トーナメントエリアは中間市役所前の堰から河口堰付近まで。ショアラインは片側約10キロでトップ50開催地としては狭いほう。ちなみに霞ヶ浦水系北利根川の牛堀から外浪逆浦の入り口までとほぼ同じ距離である。川幅は中~下流域で200~300m。

グーグルマップでトーナメントエリアを見る

堰のある最上流部は水の流れがあり、前日プラのときはベイトフィッシュ・コイ・ヘラブナ・ギルで溢れかえっていた(バスは?)。上流エリアはその堰のほかに、人工的なリップラップや複数の橋脚、取水塔など目に見えるマンメイドストラクチャーが豊富。ショアラインも昔の面影を残した地形なうえにベジテーション類も豊富である。なお、工事のために最上流エリアは長い間、進入禁止エリアだったが、大会の少し前に解禁された。

見た目の変化に富む上流域から下って行くと景色が一変し、垂直護岸のストレートな川になる。ところどころに道路・鉄道の橋がかかっているが、取水塔・水門が点在するだけの変化に乏しい見た目になる。その一方で水中の地形変化は激しい。もともとあった自然の川を河口堰でせき止めた仕組みのために、蛇行する旧河川がそのまま沈んでいる。

旧河川の航空写真

http://w3land.mlit.go.jp/Air/photo100/74/cku-74-7/c13b/cku-74-7_c13b_6.jpg

現在の航空写真

http://goo.gl/maps/gj7ry

ブレイクや水中尾根・ハンプがとても多いのが特徴。しかも、それらは岩などのハードボトムであることが多く、クランクベイト・フットボールジグなどが楽しいフィールドだ。その一方で根がかり率も高くダウンショットよりはネコリグが効果的なイメージ。

日本のトーナメントフィールドでここまで水中の地形変化が多いところは無い(リザーバーを除く)と思われる。そのため、プリプラクティスでは多くの選手がサイドイメージなどのモダンな魚探を使った地形変化の把握に多くの時間を割いたという。

JBと遠賀川と沢村幸弘

チャプター福岡とJB九州が遠賀川で定期的に開催されている。トップカテゴリは

  • 2001年JBワールドシリーズが初開催
  • 2005年遠賀川+河口湖のクラシック
  • 2006年トップ50初開催
  • 2008年トップ50
  • 2009年エリート5
  • 2010年クラシック

が開催された。ここで今回優勝の沢村幸弘の成績をピックアップしてみると・・

  • 2005年クラシック1位通過
  • 2006年トップ50 6位
  • 2008年トップ50 4位
  • 2010年クラシック優勝

と、出場した大会全てで驚異的な強さを残している。2010年クラシックの優勝者インタビューでは「次に遠賀川で開催されても優勝する(かも)」と宣言したらしい。

遠賀川ナウ

そんな遠賀川での開催となった本大会。水温は24度を超え季節進行的にはアーリーサマー。プリプラクティス期間中はかなり厳しかったそうだが、本大会一週間前に開催されたJB九州の大会では脅威的な釣果が出ていた。

http://www.jbnbc.jp/_JB2013/view_result.php?t_id=10540&days=1&page=result

ただし、その大会は前日からの降雨により水の流れが発生。バスの活性が異様に高まった結果という声が多かった。川バス故に流れへの依存度が比較的高いらしい。

水曜~木曜日の公式プラクティス時に記者も釣りをしてみた。水曜日の朝イチは多くのボートが最上流に浮いていたが、ヒットシーンを見たのは1回のみ。その後、2日間周りで釣れているシーンは一度も見ることがなかった。むしろプラに飽きて?気持ちが折れて?ボートを並べてしゃべっているシーンを異様に見た。当然、狭いフィールドゆえに、前日に本気で釣ることを避けているのだとは思うが、それにしても、前日プラでここまで「まったり」ムードだったのは過去に例が無いほどだった。

チャプターやローカルJB戦でのウィニングウエイトは3本で3キロ台が多い。今大会も地元筋では「5キロ4キロ3キロ」という優勝ライン予想もあったが、選手間では「3キロ3キロ1500」で優勝。1500を2日間で予選突破、ノーフィッシュは普通にありえる、という声が少なくなく、かなり厳しい大会になりそうな雰囲気だった。

予選初日

朝は薄曇り、その後晴れ。気温は25度を超え夏の陽気に。10時過ぎから恒例の海風が吹いてきた。

全エリアを川沿いの道路から見ることができる遠賀川。駐車スペースは限りがあるが、JB開催地では最も観戦しやすいフィールドである。

川沿いの道をクルマで走ってみる。ローカルルールで朝8時までは全域スロー走行なこともあり、朝イチは上流部にボートが多かった。

8時を過ぎるとボートの往来が多くなった。最上流・3号線周りが人気エリア。上流域のショアラインでノンキー~キーパーサイズをとる、中・下流の沖の地形変化でグッドサイズを狙う。大きく分けるとこの2つの狙いが主流のようだった。

ストレートの狭い流域故に選手間でも、誰がどこに浮いているのかはよくわかる。この川独特の選手間の駆け引きもありそうだ。

今回はオブザーバーが連日10数名いたため湖上中継で状況がよくわかった。戦前の予想とは裏腹に開始早々から景気の良いつぃーとが飛び交った。中にはリミットメイク~入れ替えする選手もおり、記者の想像をはるかに超える釣果になっていた。

検量に真っ先にやってきたのは沢村幸弘だった。そのウエイトは驚異的な5キロ超え・・・。文句なしの圧倒的すぎるトップウエイトを持ち込んだ。後のお立ち台インタビューではミスが無かったら6キロ台も可能だったと言っていた。
単日2位は篠塚亮で3660g。3位に川口直人3626gと続いた。

4位の河辺裕和・5位今江克隆と初日トップ5中4名が40歳以上。おじさんに優しい遠賀川?というのは冗談で「沖の地形変化狙い」という近年のトップ50シリーズ開催地では珍しい展開ゆえに、ベテラン勢のキャリアが優位にさせたのかもしれない。

ウエイイン率は85%と悪くない数字だが、リミットメイクは6名、1~2本が24名。持ち込まれたバスはキーパーカツカツの300g台と600~700gくらいが多い印象。カツカツを数本釣って1キロ台、その上のサイズを頑張って2本で1キロチョイ。その辺りが平均的なウエイト。頭ひとつ抜けるには700g前後で揃えるか、1500クラスを混ぜる必要があった。

予選2日め

気温は初日とあまり変わらず。地上で変わったのは日差しと風が弱まったこと。また地上ではわからなかったが、上流部にいた選手の話では流れが発生していたらしい。

2日めも上流の橋脚まわりと3号線周りが人気で、他は中~下流域の地形変化にポツポツという分布。

ツィッターには初日と同じような景気の良い報告が相次いでいた。特にSHINGO,川口直人艇からの報告には眼を見張るものがあった。午後に沢村艇に状況を尋ねるとガッツポーズが帰ってきた。初日とは少し気象状況が変わっているが、それをものともせず好釣果を得ているもようだ。

2日めもまっさきに検量に来たのは沢村幸弘。そのウエイトは4680gで単日2位。単日トップはSHINGOで4890gをマークした。下流域の垂直護岸をひたすらフットボールジグのフリップをし続けた大塚茂が4095gで単日3位。4位は3428gの川口直人。この日も上位4名は40~50歳台だった。もっと言えば、6位の山木・7位の関和・8位の庄司とベテランパワーが炸裂した。

予選結果

初日トップ、2日め2位、総重量は2位から2840gも離して重量ポイント満点の沢村幸弘が予選トップ通過。5点差で追うのが川口直人。3位はSHINGO。4位に篠塚亮。5位に今江克隆。トップから5位までのポイント差は19点。十分逆転可能な数字ではあるが、予選2日間で持ち込まれた本数・ウエイトを見る限り、優勝争いは沢村幸弘vs川口直人の一騎打ちになった感があった。

ベテラン選手の活躍が目立つ一方で、現代のトーナメントシーンをリードする30代の若手達、特に青木・福島・馬淵らのニューリーダー、そしてワールドチャンピオン小森嗣彦がまさかの予選落ちという大波乱も起きた。さらに、第1戦の上位陣が軒並み予選落ちし、年間ポイント争いもまったくわからなくなった。

決勝日

決勝最終日は小雨ではじまった。台風3号に押されて九州の南方から梅雨前線が上がってきた。九州南部は雷を伴う雨とニュースが報じていたが、北部の遠賀川はひかくてき穏やかな天気をキープした。風はすこし冷たく、Tシャツ一枚では耐え切れない場面もあった。

大勢のギャラリーのためにも好釣果であってほしいが、最終日は堆積されたプレッシャーと競技時間の短さから貧果で終わることが多い。今回も全体的な釣果から、貧果で終わってしまうことが懸念された。望みは雨とボート半減によるプレッシャー低下だ。

この川は、狭いゆえにプレッシャーの掛かりが強いと思われる。けっしてバスの個体数が少ないわけではない。「居るけど食わない」状況だと思われる。その証拠に前週のJB九州ではよく釣れていた。スポーニング後のバスの疲れも多少はあるのかもしれない。

ベイトフィッシュは豊富でイナッコの群れは随所で見かけた。波打ち際ではエビが跳ねるシーンも見えた。目視できないが産卵絡みのテナガエビも多いときく。産卵から回復したバス達がどこかで、なんらかのタイミングで捕食しているはず。また産卵に関係なさそうな小さいバスでもお腹がパンパンに太っているのが居て、エサの豊富さを物語っていた。

今大会のキーは間違いなく「いかに食わせるか」だった。他のフィールドと違い、選手同士誰がどこに浮いているかは一目瞭然。他の選手が沖に浮いていても、そこがどんな地形なのかは想像できる。ただし釣れる選手、そうでない選手の差がここまで如実に出た大会は珍しい。記者の記憶では2009年の高滝ダム戦以来だ。

ボトムが根がかりやすいために、できるだけシンカーを軽くし、より丁寧に、スローに狙ったところで釣れるわけではない。ライトリグによるリアクション効果を試しても、それほど効かない。シンカーを重くしスピード重視にすれば根がかりする。
クランクベイト・シャッドの早巻きで好釣果を出した選手もいたようだが、お立ち台に絡む程の数・サイズは釣れない。

常にボートが走り回り、A級スポットには入れ替わり立ち代わりで違う選手が入ってくる。A級スポットのバスは一日に何度もルアーを見ているはず。A級エリア近くのB級スポットで粘った所で、単発ヒットはあっても再現性が少なく気持ちが保たない。

もしも丁寧な釣りが効果的であるならば、30代の選手がもっと釣ってくるはず。

そんな事を考えながら川沿い道路を回っていると、目の前に沢村幸弘艇がやってきた。

2つあるリップラップの張り出しの中間地点にボートを進めた。そしてそこからが驚きのアプローチだった。GPSプロッタを確認しつつ、ハイバイパスに近いスピードで、その狙ったスポットの真上にボートを進めた。さらに、周辺をグルグル。恐らく水深2~3m程度であろうピンスポットの真上を凄い勢いでエレキで掻き回していた。通常、そのようなピンスポットに接近するには遠くでエンジンを切りエレキも可能な限り踏まずに惰性でアプローチするはずだが、その真逆をやっていた。それは故意に激しい水流をスポットに当ててエビ・ハゼなどを驚かせ、石から出す作業にも見えた。

そんな感じで狙うべきスポットを把握したあとは、ショートキャストでピンスポットを撃っていた。かなりの高精度で打っているように見える。同時に根がかりをさけるために、ラインの角度を縦に近くなるように操作しているようにも見えた。ロッドアクションは殆ど無い。

同じような作業を2~3ヶ所行い、エンジンで去っていた。

しばらく湖岸を走り、今度は対岸で魚をランディングしてる沢村艇を見つけた。残念ながらヒットシーンの撮影は間に合わなかったが、土手に降りてじっくり釣りを見ることができた。先ほどのようにエレキでかき回すような動作はしていなかったが、やはりこのポイントでも、ポイントの真上までエレキで乗り、魚探を細かくチェックしていた。それはまるでディープでのシューティングのような操船。狙うべきスポットを確認すると、かなりのショートキャストでアプローチ。2~3回狙ったあとはマーカーブイを打ち込んで更にキャスト。それはもう10cm単位のアプローチに見えた。他の選手が「このハンプのこのへん」という感じで狙っているのに対し、沢村は「この岩」「この岩のこっち側のここ」レベルで狙っている感じだった。

更に驚いたのは根がかりの多さ。普通の釣りでもそうだが、時間の限られるトーナメントにおいて、根がかりは可能な限り避けたいはず。釣りのリズムが狂うだけでなく精神的にもいいことはひとつもない。にもかかわらず、このポイントでの沢村はワンキャストワン根がかりに近かった。根がかりしたら、ボートを寄せて回収。ラインを切ることは無く、回収後は毎回リグり直していた。それだけの時間的ロスをしながらも、その釣りを続けていることに驚いた。はたから見る限り、水中のリグがどんな状態になっているのかは解らないが、お立ち台インタビューで口にしなかった「キモ」はこのあたりに隠されているような気がした。

もう一つのトピックはフッキングの仕方。記者が見学してる間、ヒットこそなかったものの、フッキングの動作は数回見ることができた。そしてそのフッキングは速く・強かった。ベイトフィネスタックルとはいえ、ネコリグ・ダウンショットなどのライトリグのフッキングというよりは強いタックルによるカバー撃ちのフッキングを思わせるスピードと強さだった。スィープに合わせるのではなく「素早く掛ける」印象。フッキングがそのまま根がかりに結びついていたりしたことから「違和感は全部あわせる」という感じだった。後のお立ち台インタビューで「ギルのようなバイトが実はグッドサイズのバス」と言っていた。

他を圧倒する「精度」でピンの中のピンを、もしかすると魚探に魚を映して釣っているのか?と思わせるほどの精度で。しかも根がかり覚悟で狙い違和感は素早くフッキング。エレキのプレッシャーよりもたとえ真上に乗っても精度優先という印象だった。

もっとも、その釣りを真似た所で、魚が居るであろう「ピン」を探すのもまた至難の技。

前回のクラシックも圧倒的なウエイトで優勝しているが、今思えば、あの頃から完全に遠賀川バスの癖を掴んでいたのだろうか?

と、あまりにも強烈な差がついた今大会ゆえに、記者もついつい熱くなってしまった。長文失礼しました・・・・

で、3日め。

単日3位は市村直之。各地をランガンしながらシャッド(ソウルシャッドSR)の早巻きで4本キャッチし2854gをマーク。

予選2位の川口直人が検量台へ。この日もリミットメイクし3506gと最終日も見事な結果を出した。が、お立ち台で本人も言ってたように今回は相手が悪かった・・・・

暫定トップの沢村幸弘が最後に検量へ。結果、この日のトップウエイトとなる4125gをマーク。集計を待たずに優勝・2位が確定することになった。

全体的には30名中25名が魚を持ち込み検量率は83%。大会前の心配は杞憂で、終わってみれば最終日も好釣果。リミットメイクも5名おり、雨とプレッシャー低下のプラスが競技時間のマイナスを上回った感じだった。

総合結果

総合5位は篠塚亮。上流スロープ周辺のリップラップをダウンショット(レインズGテールツイン+3.5g)でキーパーをとるパターン、下流域の張り出しをキャロライナリグでキッカー狙い、という2本立てでのぞんだ。初日はキッカーパターンが効き2位スタートだったが、後半はそれが効かなくなった。キーパーパターンに助けられお立ち台に滑り込んだ。なお、キーパーパターンというと簡単に釣れそうなイメージがあるが、実際は釣り方があってないとバイトすら無いという状況だったことを付け加えておきたい。

総合4位は北大祐。場所は中~下流域の流れの当たる沖のピンスポット。回遊している魚が立ち止まるであろうスポットにダウンショット(サワムラスイミーバレット+3.5g)を投入。タイミングをあわせるためにランガンを繰り返した。急斜面ではテキサスリグ(PDLベイトフィネスクロー +3.5g)を投入。アップヒルに引くのが肝だったという。初日2日め2キロ台、最終日は1本ながら1230gをキャッチしエリート5優勝に続き遠賀川で連続の好成績を収めた。

総合3位はSHINGO。プラクティスではシャッドで好感触を得ていたが本戦では不発。ただし魚の居場所は掴めていた。キーワードは「岸に近い張り出し」。サイズを問わず魚影が濃い場所を探し当て数を釣る作戦。テナガエビを意識したスモラバ(2.7g+ゲーリー4インチグラブのテールカット版)と風が強い時はヘビーダウンショット(ゲーリーモコリークロー)を使い初日4本2094gで11位、2日めはワンスポットでキロアップが連発し4890gのトップウエイト、最終日もきっちり5本キープしトップ50シリーズでは久々のお立ち台に。

準優勝は川口直人。プリプラ~前日プラで「ルアーと釣り方」は好感触を得ていた。メインエリアは中流域沖のリップラップ。本番ではポイントのバッティングが予想されるため、実際に始まってみないと結果はわからなかったというが、連日3キロ台の釣果は望めたという。
好感触を得ていたルアーは「チャートカラー」がキーだった。プリプラではゲーリーのグリパンを手で揉んで変色させたのに反応があることを掴んだ。本番ではよりチャートの色が強いダイワネコストレートのサマークローカラー(グリパンとチャートのツートーンカラー)を使用。
釣り方のキモは「ちょっとボトムを切ったネコリグのスイミング」だった。風の強弱で0.9gと1.3gのシンカーを使い分けつつスイミングさせた。ボトムをとったり、岩に当てるとバイトがなかったという。ポイントはバッティングしまくりだったが、他の選手との差はそこにあったようだ。3日間連続狙い通りに3.5キロ前後を持ち込み準優勝。2009年の高滝ダム戦でも大船団の中、川口直人だけが異様に釣って優勝した。あの時も「ちょっとした釣り方の違い」だった。

そして優勝は沢村幸弘。初日5160g1位、2日め4680g2位、3日目4125g1位、重量ポイント1位。300満点中299点での快勝だった。お立ち台インタビューをした青木大介をもってして「異次元のウエイト」と言わせた。

プラから好感触を得ていたのはシャローのシャッドでキーパー取り、3~4mのフットボール、2~3mのピンスポットのネコリグの3パターン。本戦ではエリアの全域のピンスポットを周り、ネコリグ(サワムラ・スイミーバレット)をメインにして戦った。ウエイトも凄いが、初日は14本、2日め6本(揃った時点で本気釣りはしてない)、3日目8本と掛けた数も圧倒的。お立ち台インタビューでは「ワームの素材」「ギルっぽいバイトも全てフッキング」「水の悪いエリアのスポットは時間を掛けた」「プレッシャーがキツくなってきた後半はワームのサイズを落とした」「高さのある岩を狙った」などなどいくつかのキーワードを挙げてくれた。

が、本当の最後のキモは秘密とのこと。同じ会場での大会が続く近年のトップ50シリーズゆえに、それは仕方がないことではある・・・・。Basser誌記者さんが2日め・3日めに同船取材しているため、詳細の解明はそちらに期待したい。

相手の手の内が丸見えな見通しの良いフィールド。バッティングが当たり前の誰もが知るであろう好スポット。そんな条件下で、ここまで釣り方・ルアーで差が出るケースは非常に珍しい。バス釣りの奥の深さを再認識させられた第2戦だった。

本大会ビッグフィッシュ賞は2日めに1840gを持ち込んだ山木一人が獲得した。最下流の岩盤張り出しブレイク(1.8~3.5m)をバイブレーション(ジャッカルTN60)の斜め上引きでキャッチした。

波乱の年間成績

第1戦上位陣の多くが下位になるという大波乱が起きた。第1戦6位、第2戦3位のSHINGOが暫定トップ。第1戦2位、第2戦14位に踏みとどまった市村直之が7ポイント差で追う。9ポイント差に北大祐。少し差がついて沢村・庄司・大塚らのベテラン勢が並んだ。第3戦は7月19日から茨城県北浦で開催される。北浦会場は市村直之が得意とする。ここで一気に差が開くのか。それとも・・・

1位 SHINGO 113p
2位 市村直之 106p
3位 北大祐 104p
4位 沢村幸弘 95p
5位 庄司潤 93p
6位 大塚茂 92p
7位 篠塚亮 92p
8位 澳原潤 89p
9位 川口直人 89p
10位 加藤誠司 87p

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PS:ご協力を頂いたオブザーバーの皆様ありがとうございました。

写真:NBCNEWS/BASSMAGAZINE/Ovservers
レポート:NBCNEWS H.Togashi

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