JBマスターズ 第1戦 キサカ マーキュリーCUP
03月16日()~03月17日() 山梨県 河口湖

ストーリー

河口湖春のシラウオ祭り!2013年は五十嵐誠が制した

2013年3月16日~17日山梨県河口湖でJBマスターズシリーズが開幕した。まだ春あさい河口湖だがビッグバスは動き始めており、近年のキーワードである「シラウオパターン」が勝負の鍵を握った。初日2本2位、2日め1本10位で切り抜けた五十嵐誠は、自身がこの釣りのためにプロデュースしたOSPアイウェーバーで見事優勝を果たした。

Day1

快晴で迎えた初日朝。この時期としては暖かく気温は0~16度。強風が吹き荒れることもなく、とてもすごしやすい一日だった。
冬から早春への切り替わりのタイミングであるため、127のボートはディープからミドルまで適度に散らばった。

湖畔をまわったとき黒岩ワンド付近で一回だけヒットシーンに遭遇。それが初日トップの北山睦だった。同選手はその場所で2年前の第2戦でも11本のネイティブを釣るという爆釣劇を演じた。今回もそこで南紀州流ミドストをおこないプリプリのキロアップを連発。結果リミットメイクし6850gという参加者全員の度肝を抜いた。この時期の河口湖で2キロ超えのビッグバスはたびたび単発で釣り上げられるが、もうひと回り小さいキロ~1500クラスをここまで連発するのはかなりのレアケースといえる。

2位は五十嵐誠。こちらは戸沢エリアのピンスポットをランガンし3346gを持ち込んだ。3位は荒牧芳崇。3298gのスーパービッグ1本をウエイイン。

127名参加で検量できたのは17名。うち10名が1本のみという厳しい結果だった。それだけに初日トップの北山のブッチギリ度は凄い。

Day2

2日めも快晴。気温4~15度。朝の冷え込みもゆるく湖の雰囲気は良いように思えた。

黒岩ワンドの北山のようすをうかがってみるも、釣れている感じは無かった。どうやら風向きが前日と違い、ベイトが回ってこなかったようだ。結果的に1311g1本で優勝だったのだが、複数日開催の大会ではなかなか思惑通りに事が進まないようだ。

2日めは128名参加で22名がウエイイン。トップは野村俊介の3434g。以降4位までトップ50メンバーが並び実力の違いを見せつけた。

終わってみれば2日連続で1本でも釣ってきた選手はわずか4名だった。

Result

総合5位は初日トップの北山睦。2日めはゼロに終わったが、初日の貯金がきいた。前出のとおり黒岩ワンドのブレイク部に2日間浮きポークルアーのジグヘッドミドストで回遊バスを狙った。風の強弱でシャロー~4mを狙い分けた。

4位は小林信義。初日1336g、2日め660gを検量。2日間とも釣れたのは信号下エリア。OSPアイウェーバーのドリフトで初日は13時30分、2日めは12時30分に釣れたという快挙!

3位は大場直樹。初日は白洲シャローでポークルアーのミドストで1本。2日めは冬の釣りにシフトし、さざなみ沖をメタルバイブ(イマカツメタルピラーニャ)で1本キャッチ。マスターズ参戦13年目で初のお立ち台。

2位は宮廣祥大。本湖北岸2mラインにあるバスの上がり口数カ所をランガンし、ひたすらジャークベイトのストップ&高速ゴーを繰り返した。手にマメができるほどのハードな作業だったが、初日924g、2日めは2144gがヒット。2日めの2キロフィッシュが効いて初日15位から大きくジャンプアップし準優勝。

総合優勝は初日2位、2日め10位の五十嵐誠。自身が開発したOSPアイウェーバーのみを使って、しかも、長年スポンサードされているマーキュリーCUPでの優勝というこれ以上にない勝利をおさめた。初日は戸沢エリアで4バイト2フィッシュ。二日目も同エリアで2バイトあったがいずれもミス。そのご大石エリアのクイにつくバスを1310gを仕留め逆転優勝を果たした。

アイウェーバーの原型となった自作プラグは河口湖でテストを行った。市販化され、その釣り方が動画などでも見れるようだが、それでもやはり誰よりも使い方を知っている張本人には敵わないようだ。

たまたま記者は2月に同選手と千葉で釣りをしたのだが、その時は何度も「早く春の河口湖に行きたい・アイウェーバー投げたい」と口にしていた。この釣りの威力を知ってもらおうと、春は河口湖でガイドサービスを行なっており、去年は67cmを釣り上げ、先週はお客さんが62cmをキャッチしていた。

自分の子どものように愛するルアーで、マスターズ戦優勝。これ以上にない喜びに違いない。

第2戦はサンラインCUPは三重県三瀬谷ダムで4月13~14にちに開催される。

写真・レポート NBCNEWS

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