JBマスターズ 第2戦 サンラインCUP
04月13日()~04月14日() 三重県 三瀬谷ダム

ストーリー

下流のフローティングカバーを攻略。春の三瀬谷ダムでミッチースマイル全開!

「キロフィッシュ、バラしちゃいました・・・。ゴメンナサイ」
山村道佑は2日目のウェイインの際に、今大会の冠スポンサーであり、自身のメインスポンサーであるサンラインのW氏に報告した。
初日は3本・1,994gでトップウエイトをマークし、2日目はグッドサイズが1本で966g。優勝当確の魚を獲り損ねたことで、山村の表情には悔しさが滲み溢れていた。
しかし、『濁り』+『寒の戻り』+『フィッシングプレッシャー』に全選手が苦しみ、966gは2日目単日で堂々5位の成績。表彰式で山村の名前が最後に呼ばれ、笑顔がステキなバスプロNo.1、ミッチースマイル全開の表彰台インタビューとなった。

1日目 足止めを食らった春に大苦戦

ここ数年、マスターズ三瀬谷戦は真夏の大会として定着していたが、今シーズンはスポーニング期序盤の大会となった。2週前のチャプター戦で既にクリークへ上がってきたバスが確認されていたことから、スポーニングに絡む魚も各選手ともに頭に入っていたことだろう。

ただ、水位を上げるために放水量を減らし、水が入れ替わらないことで濁りがとれず、サイトフィッシングには厳しいコンディション。さらに大会直前の厳しい冷え込みで春が足止めを食らい、全選手が苦戦を強いられた。

大会初日の上位陣は大会会場の下流エリアをメインに攻略した。前述の山村がKEYにしたのはワンドの奥に溜まる浮きゴミへのアプローチ。ヴェインのネコリグを至近距離から丁寧に打ち通し、この日只一人3本をキープして暫定首位に立った。

全体にシャローへ上がってきたタイミングのバスを仕留めるケースが多かったようだが、初日暫定2位に付けた西川 慧が魚を手にしたのは下流のクリーク入口となる岬の5mライン。ストレートワームのダウンショットで2本1,582gをマークした。

初日3位に付けたは早野剛史。「今回は虫パターンなんですよ」とTOP50ルーキーがKEYにしたのはクリーク奥に吹き寄せられた落ち葉とスモラバ。カバーを利用して水面でルアーを操り、1,556gのビッグバスをキャッチ。初日1本ながらミスバイトも多かったらしく、春の虫パターンでビッグウエイトの可能性が十分にあったゲーム展開だったという。

初日は参加118名中、魚を持ち込んだのは32名。1kgがトップ10のボーダーラインとなった。

2日目 下流のクリークに選手が集中

2日目は早朝の冷え込みこそ幾分和らぎ、日中は気温もグングン上昇した。しかし、上がったキーパー数は前日と変わらず、サイズはダウンした。

2日目のトップウエイトは初日9位の市村修平で、大会を通して魚を取ったのは下流エリアのバンク。なだらかでタテストがあるようなバンクをジグヘッドワッキーとミドストで攻略。メインのレンジは2mで、2日目は2本1,744gをキープして優勝争いに加わってきた。

2日目の2位はエリートクロー3inのテキサスで終了30分前に下流のワンドから1,332gのグッドサイズを引き出した渡辺健司、同3位は山田クリーク(本田小屋下流対岸)で1,122gをキャッチした横山朋毅だった。

2日目に1kgをクリアしたのはこの3選手のみ。暫定トップで2日目を迎えた山村の5位に続き、前回優勝の五十嵐誠が初日4位、2日目6位と好位置をキープして上位確定。ただ、五十嵐は両日とも山村を越えられなかったことで優勝の芽がなくなり、市村の追い上げも一歩届かず、276Pを獲得した山村が春の三瀬谷戦で優勝カップを手中にした。

2位と3位は同ポイント(272P)で市村が総重量で上回り準優勝、五十嵐が3位入賞。荻野元気が4位、早野剛史が5位と続いた。

上位入賞者の中で唯一上流を目指した(とは言っても本多小屋より下流)五十嵐は水の色が変わるエリアを意識し、流れが当たるゴミ溜まりをドライブクローラー3.5inのネコリグで連日複数のキーパーをキャッチ。総合4位の荻野は下流の岩盤をストレートワームのネコリグで攻略した。

春のリザーバー戦は上流エリアで勝負が決まるケースも多いが、今回の三瀬谷は上流エリアに魚が薄く、水温が14~15℃で安定していた下流のクリークを意識した魚がメインになったといえるだろう。

JBマスターズは後半に突入し、真夏の河口湖戦、秋の野尻湖戦と続く。

写真・リポート:バスマガ編集部K

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