JBマスターズ 第3戦 シマノCUP
07月27日()~07月28日() 山梨県 河口湖

ストーリー

2013年7月27日~28日に山梨県河口湖でJBマスターズ第3戦シマノCUPが開催された。放流無きネイティブ勝負となり、ミドルレンジのウィードかディープストラクチャーを狙う釣りがメインとなった。結果、八杭ワンドのウィードアウトサイドエッジで2日間2700gを持ち込んだルーキー天野正海が優勝した。

Day1

天気は晴れ。朝の気温は19℃。霞ががってぼんやり見える富士山をバックにフライトがはじまった。橋内Uターンは少なくほとんどのボートが鵜の島方面へ激走していった。各選手のボートポジションは夏~秋のそれで鵜の島周りがいちばん人気。他、信号下~産屋・八木崎・黒岩ワンド~小海にポツポツ浮いていた。夏休み突入でマリンスポーツ客も多く、とても賑やかな湖上だった。

結果121名中78名が検量した。持ち込まれたバスの多くが300~500g前後の河口湖産、いわゆる「ネイティブ」と呼ばれている個体だった。これらのバスがここまでたくさん生息しているのは、湖がかなり健康な状態だと言える。スポーニング期の大会自粛がここにきて成果を表しているのかもしれない。

もちろんキロオーバーのグッドサイズも多く、上位に絡むには3キロは欲しいところ。初日トップは野村俊介。シャローのサイトで4415g。2位は河内章宏で4025g。3位の荻野元気までが3キロ超え。10位までが2キロ台だった。

一方で1/3がノーフィッシュになっており、けっして簡単に釣れるわけでは無いのが今の河口湖だ。

Day2

初日よりもじゃっかん薄雲が広がった。そよ風も吹いており、いかにも釣れそうな感じ。ただし競技時間が短いことや初日のプレッシャーもあり、釣果は少しダウンした。
単日トップはこの時期から圧倒的な強さを見せる林直樹。唯一の3キロ超えな3316g。4位までが2キロ台とウエイト的には寂しい結果に。また、1~2匹の選手が半数を占め数的にも、けっこう辛口の河口湖だった。

Result

初日2736gで6位、2日め2706g2位の天野正海がマスターズ登録一年目でお立ち台の頂点に。トーナメント自体もまだ3年目という新星の優勝だった。同選手は、毎週河口湖に練習にきているそう。その中で八杭ワンドのウィードアウトサイドに好スポットを発見していた。トップ50選手が近づくと緊張とビビりで逃げていたそう(笑)。そんな緊張感満載のなか、スモラバ・ダウンショットで2日間にわたりグッドサイズをキャッチ。練習の苦労を思い出したのか、お立ち台ではうっすら涙のようなものが。初々しいマスターズウィーナーだった。

2ポイント差で優勝を逃したのはサマーなオトコ林直樹。大人気エリアである鵜の東の大船団から少し離れた岬がらみの岩にスモラバをキャスト。2日間にわたり朝の早い段階で数を釣り、初日4本2420g9位、2日め5本3316gでトップ。初日のあと1本が悔やまれるところ。

3位は河口湖で地味に強い瀧本英樹。ダウンショットとスモラバのカーブフォールで中層回遊バスを攻略。同選手がお立ち台に立つとき、よく耳にするのがこの手の中層攻略だ。他の選手が手を出せない、もしくは偶然釣れている類のサスペンドバスを狙って釣ることができる稀有な存在だ。

4位は坂田泰信。6m前後のブレイク・溶岩ハンプにベイトフィッシュが絡むところをダウンショットで狙い着実にキープ。2日めはシャローでハスボイルに出くわしビッグベイトでキッカーをキャッチするラッキーもありお立ち台へ。

5位は小林翼。両日とも産屋ヶ崎で回遊待ちを行い初日3本、2日め4本キャッチ。1500台を2日間持ち込み5位入賞。

AOYレースは五十嵐誠が独走態勢に

次回第4戦が最終戦となるマスターズシリーズ。決戦の舞台は長野県野尻湖。暫定トップ5は以下のとおり。

※暫定順位・氏名・ポイント計・ポイント差
1位 五十嵐誠 410p 0p
2位 山村道祐 371p 39p
3位 長友政貴 358p 52p
4位 宮廣祥大 357p 53p
5位 荒牧芳崇 355p 55p

第2戦終了時までにトップだった五十嵐誠が今大会も総合11位通過し420満点中410点という驚異的なポイントで第3戦を終えた。そして野尻湖は同選手がガイドを行なっている準ホームレイク。トップ50で鍛えられてた精神力でプレッシャーに負けるとは考えにくい。ただし勝負は終わってみないとわからない。

五十嵐を追うのはトップ50メンバー山村道祐。こちらもパートタイムながら野尻湖でガイドを行なっているもよう。桧原湖での優勝経験もあり、スモールマウスは得意なはず。39ポイントという大差をどこまで埋めることができるのか。逆転の可能性もゼロではない。

3位の長友・4位の宮廣は関西勢だが野尻湖戦は意外に西の選手の活躍が目立つ。5位の荒牧は北関東で野尻湖が近い有力選手だ。

五十嵐誠が過去最高得点でAOYになるのか?はたまた大どんでん返しが起こるのか。来季トップ50昇格権利獲得は誰なのか?注目の最終戦は10月19日~20日にダイワCUPとして開催される。

写真・レポート:NBCNEWS H.Togashi

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