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JBトップ50 第3戦 東レソラロームCUP 07月08日(金)~07月10日() 奈良県 七色ダム

ストーリー

ビッグバスのスクールをカットテールで完全攻略!小森嗣彦シーズン2勝目!

2016年7月8日~10日にJBトップ50シリーズ第3戦が奈良県七色ダムで東レソラロームCUPとして開催された。第2戦の野村ダム同様バスの数はとても多いフィールドでほぼ全員が5匹釣ってくる状況。ただしウエイトを上げるのは困難。4キロ×3日間が優勝ラインと思われたが、初日7355gというビッグウエイトを叩きだした小森嗣彦がそのアドバンテージを活かし2位の青木大介に2キロ近いウエイト差で逃げ切った。

Day1

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終わってみれば3日間のうち、この日が一番釣りやすかった。水曜日~木曜日の公式プラクスティスは梅雨の合間の灼熱快晴だったが、大会初日はいい感じの曇天・無風になった。まだ少しスポーニングの魚も残っていたが、多くのバスは産卵から回復しエサを求め泳ぎまわっている状況。アーリーサマーのクリアレイクで魚が見えることは釣り人に大きなアドバンテージをもたらした。結果ウエイイン率100%、リミットメイク率89.5%という驚異的な好釣果だった。

5本の重量も3キロ台で10~20位となかなかの高水準。4キロ台が6名。そんな中、一人だけ異次元のウエイトを叩きだした選手がいた。そう小森嗣彦である。そのウエイトは7355g。後のお立ちで「ミスってなければ10キロ越えてた」とも言っていた。
JBワールドシリーズが琵琶湖で開催されていた頃、9キロ・10キロの記録がでているが、琵琶湖以外でのJBワールドシリーズ・トップ50では新記録だ。

Day2

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予選2日目は猛烈な雨に襲われた。前夜半から降り続きお昼ごろまで続いた。それにより各支流・インレットから膨大な濁流が流れ湖中に濁りが・・・ということは七色ダムにはあまり無いようで、一部を除きクリアな水は保たれていた。ただし、あまりの激しい雨で水中を見るのが困難に。初日にサイト・半サイトでパターンを組んでいた選手を苦しめることに。一方、その荒天・濁りを活かして加藤誠司・小野俊郎など巻き物でハメた選手もけっこういたようだ。

この日も全員が検量したものの、全体的なウエイトは下がり傾向。3キロ台が半減した。2日目トップは青木大介。4305gを持ち込んだ。初日7キロの小森嗣彦も3800で単日5位。

予選結果

2日間で11キロを超えた小森嗣彦が文句なしの暫定トップ。2460g差で青木大介が2位。北大祐、SHINGO、五十嵐誠があとに続く。これらのメンバーには共通点がある。全員がスモールマウス戦の優勝経験者だ。スモール・ラージの違いがあれど、水や岸の感じ・釣り方に共通点が多いからだと思われる。いや、このメンツはどこでも強いのかもしれないが・・・

Day3

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初日曇り・2日目大雨ときて決勝最終日は穏やかな晴れだった。トップ50戦での3日目は競技時間が短いことと連日のプレッシャーから極端に釣れなくなることが常である。が、七色ダムのポテンシャルはそんな通例を吹き飛ばし最終日もウエイイン率96%、リミットメイクも半数を超えた。

七色ダムにおける激レアな地上ビュースポットである西の川のインターセクションでしばらく選手の動きを見ていたが、武田栄喜と川又圭史が良いサイズを連発していた。結果、2人とも4キロを超え単日2位・3位になっていた。同じエリアで小森嗣彦や青木大介も見ることができた。小森嗣彦は他の選手が流したあとのスポットからも魔法のように連発していた・・・・

Result

5位 北大祐 10,809g

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釣ったエリアは全域。プラで魚が多いエリアを見つけておいて、エレキでランガンする戦術。魚が見えたらピクピク(イマカツレインボーシャッド)を投入し反応を伺った。浮いてこない時は、ダウンショットのスイミング気味斜め落とし。その2つの釣りをメインパターンとして600~700gを釣っていった。「これ」とう決定的なキモを見つけることが出来なかったが、3日間地道に中型サイズを揃えて、去年最終戦から4大会連続お立ち台。暫定ポイントランキングもトップに。

4位 SHINGO 10,909g

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プラクスティスでは夏っぽいアウトサイド周辺をチェックした。数は釣れるも決定打に欠ける印象で本番を迎えた。他の選手がキャストをためらうようなオーバーハングにダウンショットを入れリフト&フォールさせるパターン、そして自身が開発したSHINGOスクリューでの表層攻めの2本立てで連日グッドサイズを仕留めた。初日は3144gの21位スタートだったが、2日目以降、4キロ前後を持ち込みお立ち台へ。

3位 五十嵐誠 11,859g

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プリプラクスティスの段階で大きいサイズが虫系の提灯釣りに反応する手応えを得ていた。直前プラでは下流エリアで岸沿いの魚を探しつつもボート進行方向にネコリグをキャストするとフォールで500~600gがポロポロ釣れるパターンも掴んだ。
予選初日はネコリグパターンで600gベースで揃えた後、提灯パターンで1本。3214gの18位スタート。2日目は大雨で虫パターンが沈黙するであろうと、ノイジー系プラグ(DEPSスパイラルミノー)を試しにキャスト。すぐに小型からの反応があったためそれを続行。雨で魚は見づらかったがオーバーハング下を群れで回遊してるのを知っていたため、スパイラルミノーをオーバーハング下に入れグッドサイズを2本キャッチ。最終日はメインの提灯釣りが好調。4915gでトップウェイトを叩き出し暫定5位から3位へ。

2位 青木大介 12,705g

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プリプラクティス~直前プラでは殆ど釣りをせず、魚を見て回った。結果、サンドバーのフィーディング系MAX1キロ、急深地形でそれより大きいサイズという2つの状態の魚を見つけていた。また、急深地形のビッグサイズは五十嵐と同じく提灯釣りに反応することも確認していた。
初日はサイトやサンドバーのダウンショットパターンでリミットメイク。その後、メインの提灯釣りでウエイトアップさせ4390g。
2日目は雨と濁りでサイトし難くなっていたが、ダウンショットでキーパーサイズをポロポロキャッチ。濁りの中でスピナーベイトを巻いてキロフィッシュを1本釣ったものの、その後はツライ展開に。終盤、北山川上流部で出会ったキッカーサイズを提灯で食わせ2日連続4キロを超えて暫定2位で予選を終えた。
決勝日も朝はサンドバーのキーパー集めから始めるも、小森とのウエイト差があまりにも大きいため、早々とメインの提灯パターンにシフト。北山川上流部のオーバーハングエリアでビッグバスのスクールに遭遇し連発。最終日も4キロを超えた。が、小森の7500はあまりにも強烈すぎた・・・

1位 小森嗣彦 14,473g

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魚がかなり多いためキーパーを混ぜながら釣っていく作戦では野村ダムと同じ轍を踏む。サイトメインで大きいのだけを狙う釣り。それがプラクティスで得た感触だった。釣り方のキモも掴んでいた。群れで浅場を泳いでいる集団の進行方向にキャストし食わせる方法だ。それは五十嵐・青木と同じだが2人は虫系の提灯釣り。一方の小森はゲーリーエコカットテールのネコリグを「できるだけ岸スレ」に落とし「ボトム」で食わせる方法を採った。しかもバス達に奪い合いをさせるようにあえて「複数のバスから同時に目がつく場所に」とお立ち台で言っていた。この一文にかなりのキモがあることは、同じような釣りを経験しているアングラーには解るはず。

データ派の小森らしく、その日の天候や水位に合わせて群れが居るであろう場所を想定していたが、現実なかなかそのようなスクールに巡りあうことは出来なかった(同じことを青木も言っていた)。そんな時は羽根物ビッグベイト(イマカツアベンタクローラーGT)をキャストし、群れを探したという。そのルアーを単体で追ってくるバスがいてもそのUターン先には群れが居ることが多かったのだ。

曇天だった予選初日は見えたバスは殆ど口を使った。多少のミスもあったものの、グッドサイズを次々キャッチし7,355g。これまでのポイント制であれば、キッカーを2本釣ったくらいで翌日のためにセーブしていたが、総重量制なのでとことん釣りまくった。今大会はきっと青木が釣ってくる、いかにして青木に勝つかを考えながらの大会だった。

2日目は雨で魚体は見えなかったが、初日に魚が居たところを周って3,800g。ちなみにショアラインにシダ植物が生えているところが良かったという。3日目は急激な天候の回復で寸止めやショートバイトが多く思い通りのウエイトは出せなかったが、それでも3キロ超え。青木に2キロ差で逃げ切り2016シーズン2勝目をあげた。

写真・NBCNEWS&BASSMAGAZINE
レポート:NBCNEWS H.Togashi

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