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JBマスターズ 第3戦 キサカマーキュリーCUP
07月22日()~07月23日() 茨城県 霞ヶ浦

ストーリー

ついに濁り水も制覇!
瀧本英樹マスターズ2勝目

「自分が出ている大会で唯一、霞ケ浦水系だけはお立ち台に立ったことがなかった」。優勝の瀧本がお立ち台の頂点で最初に口にした言葉。
同選手は長野県在住の元トップ50プロ。クリアレイクに強くトップ50桧原湖優勝、マスターズ野尻湖優勝をはじめ河口湖・野尻湖でお立ち台に上がった回数はチャプターも含めれば数十回

そんな瀧本も霞水系での大会では思うような結果を出せずにいた。北利根でしのぐ展開をしていたが「表彰台に上がるには本湖で大きい魚」という思いを強め、ここ3年は本湖での練習を重ねたという。その努力が結果となって並み居る強豪を抑え初日トップ、2日目2位という見事な成績でマスターズ2勝目をあげた。

初日の12時過ぎまで本湖東岸のフィーディングエリアをランガンした瀧本だがライブウェルは空。帰着時間が迫る中、向かった最後のエリアは境島エリア。プラクティスのときにたくさんのエビやそれを捕食するコイなどを確認していた場所。そして瀧本が入ったタイミングでスクールが溜まっていて1時間でリミットメイク!

しかもグッドサイズ揃いで5本のトータルウエイトは5620gにもおよび初日トップ。

2日めも朝イチからそこに向かうと2投目からグッドサイズがヒット。初日と同じく群れが溜まっていたようで9時までにリミットメイクし4720gをライブウエルにおさめた。

結果、単日2位の成績でブッチギリの総合優勝だった。わずか3~4時間で10本、10キロという破壊力をもつパターンだった。

瀧本は群れでフィーディングするような場所やタイミングを練習段階から模索していた。外せば地獄・当たれば天国のギャンブル性が強い釣りだが今回は見事に当たりを引いた。もちろんそれは偶然ではなく、地道な練習と当日の読みがあってこその結果だ。

総合2位は幾志健一郎。初日は沖テトラや境島エリアでリミットを作った後に妙技エリアへ。ここでビッグフィッシュに2度遭遇。2日目はそのエリアに朝から入り昼までに5キロ弱までウエイトを伸ばした。最後に会場付近で1300をキャッチするというミラクルも起こり2日目のトップウエイト。初日4位、2日目1位で準優勝。

3位は小池貴幸。初日は本湖東岸のミオ筋が絡むマンメイドストラクチャーを狙い4本4320gで2位。2日目は筆者が同船した。

まずは初日と同じ本湖東岸のドッグ周りを攻めるも、スピナーベイトに巨ゴイが食ってくるというハプニングが起こったのみ。

風向きが初日と少し違うことと、天気(光量)がぜんぜん違うので初日の釣りはバッサリと捨て「今を釣る」ことにし風裏の西岸へ渡った。エリアを変えても大前提として「水が動いているところ」というベースは変えていない。

1本目はリップラップ先端の少し沖側で食ってきた。

何箇所かドッグの壁も狙ってみるもバイトは無し。

「今日は壁ではなく岩まりに着いてるのか?」。

なお、小池が狙っている場所は誰もが知る普通の場所。目に見える構造物を狙っている。初日の上位10名の過半数が現役もしくはトップ50経験者だったことを踏まえ小池に聞いてみた「みんな同じような場所やるけど、なんでトップ50の人はよく釣るの?」答えはこうだ。「トップ50の人たちは釣れるタイミングを知ってるんですよ。場所は誰でも知ってる。だけど、そこにバスが入っているタイミングを読めるかどうかの違い」。

シートパイルに囲まれた激浅水門を狙っているときに小池の動きに違和感を覚えた。前方にキャストせず足元に何度かスモラバを落としていたのである。記者はシートに座っているため、何を狙っているのか解らない。水中の杭でも狙っているのかと思ったが・・

「食った!」

水深数十センチの砂地シャローで左右に走り回るグッドサイズ。2分程のやり取りで無事にネットに収まったのは見事な体型のキッカーバスだった。

どうやら2~3匹の群れが砂地シャローをうろついてるのを目撃したらしい。バスかどうかは自信がなかったが、とりあえず泳いでいった方向にスモラバを落としたら食った模様。

3本目はリップラップの少し手前でラインが走るバイト。

大きくはないが貴重な1本。

ジャークベイトでミスった後、10分後に4本目をキャッチ。

9時47分に4本キープというハイペースだがリップラップ周りで釣れてくるのはサイズが小さい&痩せ気味。「あまりの暑さに参って沖でじっとしていた魚が今日のローライトで一気にシャローに差してエサを探しまわっているのかな?」

先程のキッカーをヒントにシートパイルに囲まれた別の水門へ。読みが当たってすぐにヒットしリミットメイク。

本人は少なく見積もり3キロちょいと言っているが、3500gは超えていると思う。この時点で初日のトップ10のウエイトは持っている。そしてこのあと本日のクライマックスが!

最奥にスモラバをキャストし着底。その後、ラインが手前に走った。フッキングをするとものすごいパワーでボート後方へ走られる。

少し耐えたが「デカすぎて怯んだ」。あえなくフックオフ。魚体を見ていないので確証はないが、ラインが走るバイトや泳ぐスピードからしてコイでもキャットでもニゴイでもライギョでもなかったと思う。本人も「食った場所と引きかたからしてバスだと思う」。バスだとしたら2キロ近い個体だったと思われる。

その後イベントは起こらず帰着。

初日の釣りをバッサリ切り捨て「今の魚」を追ってリミットメイク。さすが元トップ50プロである。

検量の結果、本人の見積もりを大きく超える3,940gで単日7位。本人的には70点でやや満足。ただし今回は上位2名が強すぎた。

総合4位は篠塚亮。本湖のマイナーな浚渫のピンと杭をハイペースランガン。初日4本4210gで3位、2日目はサイズが落ちて4本で2368gの14位。

総合5位は古渡の沖テトラをキャロライナ、牛堀のシャローをバックスライド系で狙い初日10位、2日目9位で総合5位。

全体的には初日・2日目ともに77%の98名が検量。1~2本が多かったが、それでも水温30度の真夏の大会としてはよく釣れた大会だったといえる。霞ケ浦は大中小のバスが普通に釣れる素晴らしいフィールドだ。

次回最終戦は10月7日に野尻湖で開催される。現在の年間ポイントランキングトップは野村俊介。18ポイント差で横川隼大が追う。詳細はこちら。

写真・レポート:NBCNEWS H.Togashi

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