2018年に全国で開催されたJBトーナメントの年間上位ランカーのみが出場できる「ジャパンスパーバスクラシック」。JB3大タイトルの一つ「クラシックウィナー」を目指し全国から55名の選手が河口湖に集まった。紅葉シーズン真っ最中の河口湖だが、二日間ともに大きな冷え込みはなく比較的穏やかな天候で開催された。河口湖特有の「放流バス」を求めた船団戦になったが、優勝と2位はネイティブと呼ばれる河口湖産のビッグバスを釣ってきた。
Day1 スーパールーキー藤田京弥が3638gで単日1位
2018年彗星のごとく現れJBトップ50シリーズを沸かせたスーパールーキー藤田京弥。河口湖在住であり、もっとも得意とする湖でもある。勢い+ホームレイクという相乗効果で1500クラスを2本キャッチし3638gをマーク。2位は河口湖経験はほぼなしの三原直之が2802g。上位2名が頭ひとつ抜ける数字を叩き出した。
放流船団では釣って釣って入れ替えをしまくって2キロがマックスウエイトだった。
Day2+Result
クラシックは2日間の総重量で争われる。2キロフィッシュが多数生息する河口湖なので、2日めの大逆転チャンスは誰にでもあった。しかし、晩秋特有の難しさもあり、ほとんど選手は放流で2キロ弱を釣るのがやっとだった。
初日2位の三原直之は2本ながら1,880gを持ち込み藤田京弥との差を縮めた。しかし、藤田京弥の勢いは誰にも止められない。3本1522gを持ち込み2日間のトータルウエイトは唯一の5キロ超え。JB3大タイトルうちの2つをワンシーズンで獲得するという史上初の快挙を成し遂げた。本大会は青木大介の最後の大会でもあったが、最強の選手が去る年に、新たなスターが誕生、という2018年だった。
478g差で惜しくもクラシク2勝目を逃したのは三原直之。放流には目もくれず、シャローのウィードをスピナーベイトの早巻きで攻めた。河口湖の経験がほぼなしにもかかわらず、見事な成績を収めた。
3位は前週のバスプロ選手権ウィナー三角祐司。放流はやらずネイティブ勝負で4,654g。ホームレイクでの意地を見せてくれた。
4位は黒田健史。放流をベースとしながらも、三原と同じくスピナーベイトの早巻きでキッカーを交え4202g。
放流組の最高ランクは野村俊介。4146gでお立ち台へ。上位5名中4名がトップ50選手だった。
写真・報告:NBCNEWS H.Togashi