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JBトップ50 第4戦 エバーグリーンCUP
09月07日(金)〜09月09日() 福島県 桧原湖

ストーリー

空前のタフコンディションに激変した桧原湖
西川慧が3度目の正直でついに優勝カップを手中におさめる

2018年9月7日〜9日福島県桧原湖でJBトップ50第4戦エバーグリーンCUPが開催された。毎年恒例となった晩夏の桧原湖戦。開催するたびにバスの大型化が進み3日間トータルで12キロを超えないとお立ち台に上がれない(10年前の倍に近い)。この数字は霞水系とほぼ同じである。霞水系と違うのは桧原湖は数も異様に釣れることで、トーナメントで死後になりつつある「入れ替え」も頻繁に行われる。が、2018年は大会直線に通過した台風の影響でそれが一変。限りなく100%に近かったリミットメイク率が半数を割り、1匹あたりのウエイト平均は100g減となった。そんな空前のタフコンディション戦を制したのは西川慧。過去に2度優勝のチャンスを逃し、「絶対に勝ちたい」という強い思いで臨んだ今大会。最終日終了間際にキロフィッシュ2本をスピナーベイトでキャッチし怒涛の逆転で悲願の優勝カップを手中に収めた。

今年の桧原湖について

2018年の9月頭までの桧原湖の状況を大会終了後に地元ガイドの高梨洋平さんに訪ねてみた。

  • 例年桧原湖は6月に最高水位となり、秋に向かって減水する水位操作がされている。
  • 2018年は6月の時点で水位が1.5mほど低かったうえに、7月から一ヶ月半に渡り雨・夕立が無かった→結果更に減水
  • 2018年お盆休み以降は過去最大のボート数が浮いていた→フィッシングプレッシャー増大
  • 9月頭は夏から秋への移行期でありバスのポジションが定まらない。中層に浮いている事も多く釣りづらい。
  • 最近は早稲沢エリアから魚が抜けていた。馬の首にはかろうじて残っていたが、魚影が最も濃いのは最南部だった。
  • 大会前に台風が通過し桧原湖も荒れに荒れた。結果、湖の水が撹拌された。
  • 大会期間中に水が落ち着きを見せ始めた。(高梨さんは3日めに取材艇で出船した)大会最終日と翌月曜日に湖に浮いた感じから、水の落ち着きとともに、ワカサギが通常の秋ポジションに戻っている印象を受けた。初日に一番釣れなくて、2日め〜3日めに回復傾向にあったのは、おそらくワカサギが通常の状態にもどった影響と思われる。

とのこと。減水や季節移行の狭間、フィッシングプレッシャーなどの要因で元々釣りづらかった状況だったが、水曜日に通過した台風で更に追い打ちをかけたタフな状況での開催となったようだ。

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Day1 三原直之が4910gで猛烈なスタートダッシュを決めるも3キロでシングル

終始どんより曇り空・弱風だった初日。気温は15〜23℃での開催。秋の桧原湖といえば、糠塚周り・大川〜神社・早稲沢に船団が形成されるのが常。去年は例外的に月島インサイドに船団ができていた。しかし今年は様子が一変。どこにも船団はない。クルマで湖畔をまわってみても、本当に大会が開催されているのか?と思うほど湖は閑散としていた。

2年前まではリミットメイク9割超えが普通だったが、去年からその勢いは衰えた。今年は更に厳しくなったようで検量率こそ97%だが、リミットメイクは42%だった。ウエイトも低めで3キロ釣れば単日シングル入り。去年は4キロでシングル、3キロだとワースト10入りだった。

そんな中、1400級のラージとスモールを釣ってきた三原直之が4,910gで初日トップ。スモールのみでは3760gを持ち込んだ川口直人が単日2位。3388gで小林知寛が3位に。

Day2 ルーキーが単日ワンツーフィニッシュ

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小雨で始まった2日め。気温は終日20℃を切り肌寒さを感じたものの雨パワーの恩恵か、湖上ツィッターは朝から高活性だった。2日めも選手の分布図は初日と変わらずで湖の南半分が人気となった。

この日のトップはルーキー上野晃平で3930g。2位も今年から参戦している井上泰徳で3665g。いずれもキロアップのスモールを混ぜての数字。3位は青木大介で粒ぞろいの3516g。

雨の恩恵や濁りの回復なども手伝い、全体的には初日よりも好釣果で72%がリミットメイク。ただしトータルウエイトは少なめで、この日も3キロ釣ればシングルだった。

予選結果 三原直之が圧倒的リードで予選トップ

予選トップは8112gの三原直之。2位は6676gの小林知寛。3位にオールドルーキー井上泰徳。西川慧はトップと1732g差で4位通過。
このタフな状況で1位と2位の差は1436gもあった。誰もが三原直之の優勝を想像していた。

Day3 西川慧が大逆転優勝

2日めの夕方から青空が見え始めた。3日め最終日も曇りがちではあるが、ときおり青空がでる天気。気温も20℃を超え快適な釣り日和だった。競技時間が短いものの、半数がリミットメイクに成功。3キロ台も9名。通常トップ50シリーズはプレッシャーによって3日めのウエイトは大幅ダウンするが、唯一の例外が桧原湖。今年もそのポテンシャルを発揮し、最終日も盛り上がった。

1400gのアドバンテージを持っていた暫定トップ三原直之だが3本1326gで単日24位。

トップ50イチのパワーフィッシング派だが、繊細なスモール戦も強い暫定2位小林知寛は3日めも3078gというスコアを叩き出した。小林知寛の逆転優勝かと思われたが・・・

上には上がいた。最終日にして3865gを持ち込んだ西川慧。小林知寛に491gの差をつけて暫定4位から一気にお立ち台の頂点へ。

2015年と2017年に2回も予選トップ通過したもののあと一歩で届かなかった桧原湖での優勝カップだったが、誰よりも強い気持ちで戦った結果、ついにそれを手中に収めた。最終日の帰着1時間前まで平凡なウエイトだったが、それでは勝てないと思い、勝負に出た。プラ中からビッグバスの手応えは無かったが、地形・ウィードの濃さから勝負の場に選んだのはコタカモリシャロー。湖で一番ウィードが濃いポイント。
風下シャローでのスピナーベイトは定番の釣りだが、この時は風が無かったらしい。それでも、本人曰く「なんだか見えない謎のパワーを感じ」、終了間際にキロアップのスモールマウス2匹が西川のスピナーベイトを襲った。

今大会は台風の影響でいつもの桧原湖ではなかった。桧原湖でガイドを行っている選手が軒並み予選通過できなかったことからも、その激変ぶりはよくわかる。一方の西川慧は滋賀県在住の会社員であり、桧原湖経験は少ない方といえる。それでも大会のたびに上位に絡む相性の良さと、本番中にスピナーベイトを信じて投げきれる稀有な選手だ。スピナーベイトのキッカーパターン以外ではフットボールのカーブフォール、キャロライナリグでベースを作った。どちらもカラーは濁り対策で「黒」だった。

総合2位は小林知寛。パワーフィッシングを得意とする同選手だが、基本的に釣りがとてつもなく上手いのでライトリグも難なくこなす。今大会はディープに沈む立木をダウンショットで狙うという神技を使った。ボートを立木の真上に乗せ、枝にネガカリしないように慎重に操作し、サスペンドしているバスに対して上方向へ追わせるという方法でグッドサイズを量産。3日連続3キロ釣ってきた。

総合3位は三原直之。今季桧原湖でキッカー狙いで流行しているのがクローラーベイト。それは三原の得意とする釣りであり、大会でもその威力を発揮した(アベンタRSでビッグフィッシュ賞獲得)。また、他の選手にも愛用者が多い沈む虫「三原虫」考案者であるからして、桧原湖と三原の相性は抜群に良いはず。去年までは予選通過できなかったが、2018年遂にそのポテンシャルを発揮し総合3位。

4位は早野剛史。年間ランキングトップで迎えた第4戦。初日20位スタートでAOYに黄色信号が・・・と思われたが、日増しにウエイトアップし予選11位から総合4位までジャンプアップ。戦略は小林と同じ立木のサスペンドバス狙い。ガーミンのライブスコープを使い無駄のないアプローチで効率よくグッドサイズをものにした。

5位はAOYランキング2位のスーパールーキー藤田京弥。早野と同じく初日外して30位スタート。しかし、やっぱりスーパールーキーは格が違った・・・。最終日は得意のサイトフィッシングが効いて単日2位の3750gをウエイイン。予選22位から17人抜きでお立ち台へ。過去の桧原湖での大会経験は2016年にチャプター福島に一回参加しただけ。ほぼ未経験にもかかわらず、スモールマウスの癖を即掴んで大会で結果を出した。青木大介が認めるだけはある。

AOYレースは若手揃い

5戦中4戦を終えて年間レースのトップは早野剛史。7ポイント差で藤田京弥。3位黒田健史、4位篠塚亮、5位佐々一真。この5名の平均年齢は29歳! 青木大介の渡米でトップ50の将来を心配する声が多いが、次世代スターも確実に育っていている。

次回最終戦は10月12日から霞ヶ浦で開催される。今回はトップ50初「土浦港」が会場になる。それに合わせて最終日14日には「ファン感謝祭」も企画されている。詳細は当サイトで近日公開。

写真・報告 NBCNEWS H.Togashi

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