ディープのスポットをRUN&GUN
地元ガイドならではの戦略で野本・飯田ペア
悲願の初優勝

夏真っ盛りの7月28日JBII山中湖第5戦バズメイトCUPが開催された。晴れに微風、気温も29℃までたっしハイランドレイクとはいえ、非常に暑い一日だった。湖のほうも完全なサマーパターンに突入しているらしい。通常この時期は、ディープフラット、ハンプでワカサギについて回遊するバスを釣るのがポピュラーであるが、今年はその釣りが不調であるという。シャロー〜ミドルレンジのほとんどが保安区域のため禁止エリアとなっているため、その不調なディープの釣りをいかに自分たちのものにするかが勝負の分かれ目となった。
13時ウエイインが始まる。これまでは好調だった山中湖も今回はノーフィッシュが目立った。魚を持ち込む選手もリミットメイクしているチームは少なく、3キロで上に絡むという状況。そんな中、唯一の4キロオーバーを持ち込み優勝したのがご存じ野本・飯田ペア。朝イチ第2水中島で2本取り、人が集まりだした頃船団から脱出。その後はディープにある捨て網や鉄クイなどのピンスポットへ。1本釣ったら次のピンへというRUN&GUNスタイルをとった。終盤はなぎさ沖の船団にあえて勝負を挑みに行き、船団アウトサイドにポジショニング。船団のフィッシングプレッシャーにより、アウトサイド側に逃げてきたバスを狙い撃ちしウエイトアップに成功。余裕で早めに会場前に戻り、時間つぶししながらも入れ替えしたという。
今回は地元ガイドならではの「ディープの沈みモノ」がキーとなった。また、保安区域禁止によりウィードエリアでポロっと出るビッグフィッシュの脅威がなくなったのも、プラスに働いたと語っていた。地元ガイドゆえ、勝って当然と思われがちだが、トーナメントはそれほど甘くはない。つねに優勝候補とされながらも、なかなか届かなかった位置。「すべてが読み通り。やっと自分の釣りが展開できた」と本人が言うように、完璧な戦略・結果での優勝となった。
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