JBカテゴリの中でもっとも熱い「マスターズプロシリーズ」。その第1戦が3月15~16日滋賀県琵琶湖で開催された。優勝は、初日4,230g(3匹)、2日目2,894g(3匹)の南豊和選手。同選手は、2年前のマスターズ第1戦(日付も同じ)でも優勝しており、春先の琵琶湖でもっとも強い選手の一人。今大会のキーとなった「におの浜沖大船団釣り合戦」に勝ち、お立ち台の頂点へ上がった。
14日プラクティスデイ
NBCNEWSは前日湖上にでて主に東岸を回ってみた。東岸はボートも少なくヒットシーンは一度も見ることができなかった。湖上で会った選手やスロープで状況をきいてみるが、ほとんどの選手がノーフィッシュという厳しい状況。この日は暖かい一日で水温が上がったこと、大潮絡み、低気圧が接近中であることなどから、状況は上向きであるとの声も聞こえたが、ウエイイン率は1~2割というのがおおかたの予想だった。
15日初日
気温4~6℃。雨のち晴れ。やはり西岸が人気で、ウエスタンシリーズからの流れで、浮き御堂・自衛隊沖・におの浜の3エリアに人気が集中した。これらのエリアだけで8割近い選手がいたらしい。河口湖を思わせる「船団のライトリグ合戦」となった。
ふたを開けてみれば、ウエイイン率31%となり、予想を大きく上回る好釣果となった。ただし、フライト順が後になるほど釣果はがた落ちしていた。船団戦ゆえ、朝イチそのエリアへ入れるかが重要なキーとなったようだ。スポーニング時期に見られるスーパービッグは見られず、良くて3キロ台。また、500gクラスの子バスが多く持ち込まれ「あのサイズ、プラでは釣れなかったのに」と首をかしげる選手が多かった。
この日のトップウエイトはW10小林知寛の6985g。小林はフライトが遅かったが、見事トップウエイトを持ち込んだ。小林を筆頭にこの日の上位のほとんどが、におの浜エリアだった。
16日2日目
気温0~10℃。晴れのち雨。この日も3エリアが人気だったが、特ににおの浜エリアは100艇を軽く超える大船団となった。
朝イチはラッシュが起こり、頻繁にロッドが曲がる状況。しかし、これだけの船団が与えるプレッシャーからか、9時頃からは1時間に1~2本というペースに落ち着いた。それでも、このエリアの魚影の濃さは抜群だったようで、2日目検量した選手のほとんどはこのエリアに浮いていた選手だった。
13時検量開始。ウエイイン率は28%をキープしたが、バスの数的には半分以下。前日どうよう、早いフライトが有利な展開となった。初日上位陣が大船団プレッシャーで苦しめられる中、10位、11位と安定した成績の南豊和が優勝した。