
真夏の太陽が照りつける一日に開催されたJB2プロアマ四国シリーズの第2戦は、開幕戦のハイウェイトバトルと全く逆の展開で猛烈なタフコンディションになった。前週までのプリプラおよび前日プラクティスにおいてバスの好反応を確認できていた選手も相当少ない状況であり、各々の選手がその数少ない反応があったエリアを入れ替わり立ち代わり入って攻めるカタチになる。川幅の狭いエリアで選手同士がすれ違う際、ほとんどの選手がいぶし顔でダメダメポーズ。トップテン入賞を狙える2キロ台中盤のウェイトを持つ選手も自分たちがどの程度の位置にいるのか想像すらできず難しい顔。たぎる暑さ、頬をしたたる汗とあいまって、まさに我慢くらべの様相をみせる一日となった。しかしそんな猛暑のなか、アングラーの集中力も途切れがちなコンディションでも、わずかなカレントやストラクチャーを意識して徹底的な攻めを展開していった選手は、表彰台を確定させる3000g超までウェイトを伸ばしていった。今年度TOP50シリーズのルーキーとして厳しい戦いを強いられている亀井選手が昨年度アングラーオブザイヤーの意地を見せて3185gをマークし、僅差で優勝を逃すものの堂々の準優勝。そして虎視眈々とTOP50昇格を狙う若手最有力株の馬淵選手が3280gのウェイトを叩き出し、4週前に開催されたJBマスターズウェスタンシリーズ(旭川ダム)の優勝に続いてJB戦連続優勝を成し遂げた。それにしても印象的だったのは1匹以下しか釣れなかった悔し顔の選手たち、炎天下にもかかわらず表彰インタビューでの上位選手のパターンを最後まで真剣に聞き入っていた姿に、次戦へとかける意気込みが垣間見える。JB四国のアツい選手たちは決してこのままでは終わらない、どうやら最終戦のタイムアップ寸前まで例年にない大混戦が展開されるようだ。
写真・レポート:JB四国スタッフ代行@チャプター徳島事務局長 村橋基礎