NBCチャプター愛媛第3戦サンライン/めがねのタカイCUP
概要
第3戦に予定されていた早明浦ダムが渇水に見舞われ、急遽会場変更となったのは、開幕戦の舞台にもなった高知県大渡ダム。開幕戦の冬水位とは異なり、夏水位での戦いとなった今大会は、ネスト、アフター、アフター回復といった3タイプの個体が存在していた。空梅雨の影響から各インレットの流入量が少なく、上流の放水口エリアと、中流の竜王ワンドで多くのグッドサイズが確認されていた。今回優勝した神野選手は、放水口の滝をハードベイトで攻略して、アフター時期の大渡ダムでは驚異的とも言える3本で4528gをウエインした。いよいよ次回が最終戦となり、年間成績の行方も気になってきた。暫定ポイントランキングは、今回5位に入賞した井原浩二プロが、64Pで首位に踊り出た。井原プロを5P差で追うのは、四国三狂の鬼斬り師、越智武彦選手。過去には2位を2回、3位を1回獲得と、毎シーズン年間王者に最も近い男と呼ばれている。井原プロが逃げ切るのか?越智選手が悲願達成となるのか?可能性が残されている選手は、全力でタイトル獲得に挑戦してもらいたいと思う。そして8月30日の最終戦に予定されているのは、またしても高知県早明浦ダムだ。早明浦の水位は回復するのか?引き続いて大渡になるのか?それとも野村になるのか?プラクティスの関係上、この3つの候補地をめぐる微妙な駆け引きにも注目したいと思う。
上位のフィッシングパターン
1位 神野 龍介 選手 4528g
前日のプラクティスでは、上流エリアをアイスクリームビルのドラッギングで流すと、グッドサイズばかりがヒットしてきた。エリアに自信が持てたので、試合当日は上流、鳥居付近から釣り上がっていった。前日のエリアとアイスクリームビルは沈黙したが、先行者が移動したタイミングで爆釣となる放水口に入った。ガンクラフトのスクリューベイトを滝の落ち込みに通すと、一投目から800g、次にはキロアップがヒットしてきた。釣り場の確保とポイントを休める目的から、あえて喰わないライトリグを15分ほど投げた後に、スクリューベイトを20投するといったサイクルで、600gをキャッチしてリミットを揃えた。その後、午後1時過ぎに1500gと、今大会の最大魚となった51cm、2082gをキャッチして4528gまでウエイトを高めた。神野選手は、旧吉野川を主戦場とし、今季のJBII四国シリーズ開幕戦では井原プロを陰で支える優勝の立役者にもなった。かつて四国中にその名を轟かしたチーム凡人会のメンバーだった神野選手。石川晴彦プロ、横山修史プロ、井原浩二プロといった元TOP50メンバーを制し、アフターメインの大渡ダムでは驚異的とも言えるハイウエイトを記録した。
2位 石川 晴彦 プロ 3377g
前日のプラクティスでは、時期的にアフター回復からサマーパターンの個体を探して魚の濃いエリア、インレットをチェックした。朝一は会場スロープ対岸のインレットに入り、1/16オンスのスモールラバージグに、ダイナゴン3インチのトレーラーでキーパー2本をキャッチした。その後、中流のカレントが発生するインレットに移動して、1/8オンスのスモールラバージグで2000gと600gをキャッチした。終盤は上流エリアに移動して、岩陰にサスペンドする800gをカットテールのノーシンンカーで仕留め、入れ替えに成功して3377gをウエインした。使用したラインは、サンラインのスーパーFCスナイパー4ポンドで、スモールラバージグのトレーラーには、エコギアのパワーカプセルチューンを施していた。石川プロは四国最初のワールドメンバーで、渡辺健司プロ、本堂靖尚プロと肩を並べる四国三強の一角である。もしトーナメンターとして四国最強の称号を手にしたいのならば、石川晴彦の存在を抜きにしては語れないだろう。倒すべき目標とされるアングラーの一人として、今後も活躍してもらいたいと思う。
3位 横山 修史 プロ 2807g
前日のプラクティスは、午後1時から開始と遅めのスタート。ダム全域を周った結果、竜王ワンドとバックウォーターでグッドサイズを確認した。試合当日はフライト順が悪かったので、朝一のバックウォーターは諦め、竜王ワンドに直行した。ワンド幅が狭くなるポジションにボートをステイさせ、最奥のインレットに差して来るスクールを、1/32オンスのスモールラバージグに、ワッキークローラーの組み合わせで狙い51cm、1800gをキャッチした。その後、300gから400gを2本追加してリミットを達成、バックウォーターへと移動した。そして、岩盤をスモールラバージグで攻略、600gで入れ替えに成功して2807gをウエインした。前日の3時間程で魚を見つけ出し、きちんと結果を残した横山プロ。流石は元TOP50メンバーと言えるだろう。5月末に開催されたJB旭川第2戦で優勝を飾り、好調と勢いをキープしている様だ。是非とも来季のTOPカテゴリー復帰に、期待を膨らませたいと思う。
4位 赤松 美陽 プロ 2674g
前日のプラクティスでは、竜王ワンド入り口付近にある岩の張り出しで、延々釣れ続くピンスポットを発見する。試合当日は最終フライトだったが、予定していた竜王のピンスポットは空いていて、1/16オンスのスモールラバージグに、イモグラブのトレーラーを使って10分ほどでリミットを揃えた。その後はバックウォーターに移動したがノーバイト、昼前から吹き始めた風のタイミングで竜王に戻り、ジャッカルのマイキーを岩盤のエグレにぶつける様にアクションさせると、朝一よりもワンサイズ大きな個体がバイトしてきた。その後、会場スロープ対岸の岩盤エリアに移動して、キッカーとなる42cm、1300gをまたしてもマイキーでヒットさせ2674gをウエインした。徳島発、チームぼりぼりの隊長を務める赤松プロ。表層系ジョイントプラグ、マイキーを使って見事岩盤エリアを攻略し、ジャッカルフィールドスタッフとして大きな仕事をやり遂げた。
5位 井原 浩二 プロ 2423g
前日のプラクティスから、ネスト、アフター、アフター回復の3タイプの個体がいるのを確認した。朝一は下流、会場スロープ対岸に入りサイトフィッシングを展開。1/16オンス、ポークのダウンショットで一本目となる800gをキャッチした。その後は岩盤のシェードに入ってくるアフターの個体に狙いを絞り込み、カットテールのノーシンカーでリミットを揃えた。その後、上流エリアに移動したがノーバイト、中流の岬裏となるディ-プレンジをノーシンカーで攻略して入れ替えを行った。昨年はTOP50シリーズに参戦していた井原プロ。TOP50最終戦の遠賀川では、3日間を通して単日のトップウエイトをマークするなど、存在感を充分アピールしてくれた。今季は惜しくもTOP50残留は逃したが、JBII四国シリーズ開幕戦では見事優勝に輝いた。場所を選ばない安定した実力に、TOP50シリーズを経験した井原プロが、次回の最終戦を年間首位で迎える事になった。
成績表
順位 | ゼッケン | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
11位 |
44164 |
|
45284,528g |
33匹 |
3030Pts. |
22位 |
M017 |
|
33773,377g |
33匹 |
2929Pts. |
33位 |
M136 |
|
28072,807g |
33匹 |
2828Pts. |
44位 |
JII四034 |
|
26742,674g |
33匹 |
2727Pts. |
55位 |
M137 |
|
24232,423g |
33匹 |
2626Pts. |
66位 |
43356 |
|
22382,238g |
33匹 |
2525Pts. |
77位 |
43745 |
|
21802,180g |
33匹 |
2424Pts. |
88位 |
43399 |
|
21142,114g |
33匹 |
2323Pts. |
99位 |
43634 |
|
20852,085g |
33匹 |
2222Pts. |
1010位 |
43646 |
|
19651,965g |
33匹 |
2121Pts. |
1111位 |
43673 |
|
19541,954g |
33匹 |
2020Pts. |
1212位 |
43835 |
|
19011,901g |
33匹 |
1919Pts. |
1313位 |
JII四017 |
|
18381,838g |
33匹 |
1818Pts. |
1414位 |
43662 |
|
17741,774g |
33匹 |
1717Pts. |
1515位 |
43635 |
|
17071,707g |
33匹 |
1616Pts. |
1616位 |
43588 |
|
16021,602g |
22匹 |
1515Pts. |
1717位 |
43401 |
|
15881,588g |
33匹 |
1414Pts. |
1818位 |
43517 |
|
15651,565g |
22匹 |
1313Pts. |
1919位 |
JII四032 |
|
15361,536g |
22匹 |
1212Pts. |
2020位 |
JII四043 |
|
14771,477g |
33匹 |
1111Pts. |
2121位 |
42933 |
|
14291,429g |
33匹 |
55Pts. |
2222位 |
JII四020 |
|
13771,377g |
33匹 |
55Pts. |
2323位 |
43159 |
|
12901,290g |
33匹 |
55Pts. |
2424位 |
JII四038 |
|
12551,255g |
33匹 |
55Pts. |
2525位 |
43090 |
|
12051,205g |
33匹 |
55Pts. |
2626位 |
JII四021 |
|
11851,185g |
33匹 |
55Pts. |
2727位 |
43935 |
|
11841,184g |
33匹 |
55Pts. |
2828位 |
43167 |
|
11771,177g |
33匹 |
55Pts. |
2929位 |
JII四033 |
|
11671,167g |
33匹 |
55Pts. |
3030位 |
43502 |
|
10311,031g |
33匹 |
55Pts. |
3131位 |
JII四009 |
|
10251,025g |
33匹 |
55Pts. |
3232位 |
43077 |
|
970970g |
33匹 |
55Pts. |
3333位 |
43695 |
|
930930g |
11匹 |
55Pts. |
3434位 |
JII四008 |
|
921921g |
33匹 |
55Pts. |
3535位 |
JII四019 |
|
901901g |
22匹 |
55Pts. |
3636位 |
43085 |
|
878878g |
33匹 |
55Pts. |
3737位 |
JII四037 |
|
773773g |
22匹 |
55Pts. |
3838位 |
JII四0025 |
|
647647g |
22匹 |
55Pts. |
3939位 |
43613 |
|
611611g |
22匹 |
55Pts. |
4040位 |
M132 |
|
600600g |
11匹 |
55Pts. |
4141位 |
43107 |
|
595595g |
22匹 |
55Pts. |
4242位 |
42552 |
|
589589g |
22匹 |
55Pts. |
4343位 |
43862 |
|
323323g |
11匹 |
55Pts. |
4444位 |
42848 |
|
00g |
00匹 |
55Pts. |
4545位 |
43031 |
|
00g |
00匹 |
55Pts. |
4646位 |
43579 |
|
00g |
00匹 |
55Pts. |
4747位 |
43655 |
|
00g |
00匹 |
55Pts. |
4848位 |
43802 |
|
00g |
00匹 |
55Pts. |
4949位 |
JII四024 |
|
00g |
00匹 |
55Pts. |
※項目名クリックで並べ替えが出来ますが、ゼッケン・氏名の並べ替えは完全ではありません。
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