秋の気配が急速に色濃くなってきた10月1日、最終戦となった浜名湖シーバスオープントーナメントが静岡県浜名湖のボートクラブ・カナルを舞台に開催された。今回はよりゲーム性を高める目的でシーバス以外のターゲットもキーパーとして4種類をウエイインOKというレギュレーションとなった。そのターゲットとは、クロダイ・キビレ・ヒラメ・マゴチ。プラクティスの段階からどのターゲットをどう狙いスコアメイクするかがひとつのキーになるのは間違いなかった。
しかし今年の浜名湖はここ数年で例を見ないほど厳しい状況が続いており、アングラーはもとより地元漁師でさえシーバスの水揚げ量に四苦八苦といったところで卸値も高い状態が続いている。その原因は5月の長雨で外洋の海水温が7月まで上がらず、8月下旬になってようやく例年並みになったのである。遠浅の地形に位置する浜名湖はこの低海水温の影響を強く受けてしまい、幅たった200mの今切口を通って湖内に入ってくるシーバスが非常に少なかったのが現在のような状況の主な原因と考えることができる。
それでも浜名湖にシーバスがいないワケではなく、第1戦・第2戦ともにグッドサイズが出ていることから各選手の戦略に注目が集まった。逆にタイ系は例年よりも魚影が濃く、フラット系もここ数日エサ釣りの釣果が伸び始めたところだった。
そんな状況の中サカナをウエイインしたのはなんとたった4名。ドシャ降りの雨の中、計5本のシーバスが持ち込まれた。期待した他魚種は今回釣果はなく、少し残念な結果となってしまった。そして優勝はなんとこの私(笑)、、スミマセン、かなりギリギリの展開でしたがみんながあきらめかけるドシャ降り&強風の中終了1時間前、2700グラムオーバーのキッカーがバイブレーションにヒット!この1本で優勝を決めました。2位には前回4位の黒田選手。みんながやらない深いレンジからポッパーで誘い出し、唯一の複数キャッチで2キロ越え。3位にはブレイクをシャッドで攻めた堀選手が、4位にはシャローをポッパーで攻略した土屋選手が滑り込んだ。そしてあまった5位にはジャンケンで勝った浜名湖最強の中学3年生細田綾乃選手が入賞?!表彰台に華を添えた。
本当に厳しい今シーズンの浜名湖であったが、例年ならもっともっとシーズナルパターンを煮詰めて楽しめるフィールドであり、国内で唯一バスボート&アルミでシーバストーナメントが成り立つフィールドということでぜひ来年の開催も期待します!
小野田 賢一
【優勝者タックルデータ】
ROD がまかつ・ラグゼ・デッキステージ斬鱸B66MH-F
LINE サンライン・スーパーFCスナイパー10lb.+システムリーダーFC100 20lb.
LURE SO-V
HOOK がまかつ・トレブル18 ♯6